2025.11.21

「ちいきの会社のおおらかな採用・人事を語る場」を開催しました

人手不足や高齢化により、年々採用の難易度は高くなっていると言われています。それに伴い、スカウトサービス、人材紹介、ナビサイトなど、採用に関するさまざまなツールが増えました。

お金をかけて、採用サービスを使えば使うほど、良い人は採用できる……。本当にそうなのでしょうか。

採用活動を行う企業、就職・転職をしたい人の双方が、お互いの個性や魅力を知り合うことで、良い出会いが生まれるのではないか。

そんな想いに共感した株式会社おいかぜと京信人材バンク(コミュニティ・バンク 京信)、京都移住計画(株式会社ツナグム)で、地域企業らしい採用について考えるイベントを開催しました。

スキルではなく「人間性」を大切に

当日は、企業の人事担当や経営者、大学のキャリアセンタースタッフ、転職活動中の方、学生など、現地とオンラインを合わせて約40名の方々に参加いただきました。

イベントは、京信人材バンク 共同代表の椿直己さんの挨拶からスタート。副業人材の活用など「まち全体で支え合う新しい働き方」の構想を語りました。

SESSION①は、経営者による「中小企業の組織と採用」。大阪・京都に拠点を置き事業を展開する地域企業3社の経営者に登壇いただきました。

ゲストは、足立電気工業株式会社・代表取締役の徳丸正憲さん、木村石鹸工業株式会社・代表取締役社長の木村祥一郎さん、株式会社おいかぜ・代表取締役の柴田一哉さん。「採用へのこだわり」「採用による会社の変化」「アトツギならではの悩み」など、採用や組織にまつわるテーマを経営者の視点から語っていただきました。

左から徳丸さん、木村さん、柴田さん

木村石鹸工業株式会社は、大阪に本社を構え、家庭用の石鹸や洗浄剤、化粧品の製造・販売事業を展開しています。採用ポイントは、「スキルではなく、周りの空気を良くする人かどうか」。見極めるために自社の理念や仕事の難しさを包み隠さず伝えた上で、それでも「入社したい」と思いを持った社員を採用しています。

木村さん

今の主力製品を生み出したのは、採用予定になかった社員。「この会社でシャンプーをつくりたいんです」と強い熱意で入社を希望し、既存製品の製造を行う傍らで自ら新商品を開発してくれたんです。

進行は、京都移住計画の田村篤史が務めた。手に持っているのは、木村さんの著書『ちいさな会社のおおらかな経営』

株式会社おいかぜは、技術とデザインで課題を解決することを掲げ「プロダクション事業」「プラットフォームソリューション事業」「はたらくデザイン事業」の3事業を展開しています。自社らしさを言語化し、発信するために京都移住計画を活用し、望む人材を採用しました。

柴田さん

大手ナビサイトでは伝えきれなかった“うちらしさ”を、京都移住計画の記事を通して発信できました。そこから「おいかぜらしい人」と出会えるようになりましたね。

足立電気工業株式会社は、「文化を守り、未来へつなぐ」を理念とし、主に京都の寺社仏閣の電気工事事業を展開しています。世代交代をきっかけに、リブランディングを一新。採用のために京都移住計画を利用し、新たな人材との出会いが生まれました。

徳丸さん

僕は、足立電気工業を第三者継承という形で継ぎました。まずは、自社のイメージを変えることを決め、ロゴのデザインの変更やWebサイト、求人記事を制作してもらうことから始めました。すると、次世代を担う人材に出会え、組織の若返りを実現できました。

三社に共通していたのは、「スキルよりも“人柄と相性”を重視する」姿勢。 “自社の大切にしている想いに共感する人”との出会いが、企業を変えるきっかけになっていることが印象的でした。

そんな経営者の話を受け、セッションの最後には「良い採用とは?」という問いを、参加者同士で考えるミニワークを実施。「自分の個性と企業の特徴が合わさるものだと感じた」「双方が同じ方向を向いているのかどうかが大切ではないか」という意見が出て、盛り上がりました。

“なりたい自分”に近づける会社かどうかが決め手

SESSION②は、入社者と支援者が語る「企業との出会い方、企業の魅力の引き出し方」です。

ここでは、Webサイト制作を行う株式会社おいかぜと、求人記事を制作する京都移住計画が協業したことで、企業に合った人材が採用できた事例をご紹介しました。

ゲストには、京都移住計画の記事をきっかけに、京都へ移住・転職した足立電気工業株式会社の上玉利実咲さんと、株式会社おいかぜの園田佑也さんが登壇。

そして、株式会社おいかぜのディレクター樋口紗季さんも交えて、企業との出会い方について語りました。

進行は京都移住計画の中村千波が務めた。ゲストは左から上玉利さん、園田さん、樋口さん

まずは様々な地域や会社がある中で、現職へ就職された理由を伺っていきます。

上玉利さん

記事で見た社長や社員の姿が、自分のなりたい人格に近かったんです。不安よりも憧れの気持ちが大きく、思い切って応募しました。

上玉利さんは鹿児島から京都へ移住し、足立電気工業へ就職。

園田さん

もともと東京の大手建築系の会社で経理をしていましたが、自身の特徴や大手企業ならではの組織の難しさを感じていて。そこで、出会ったのがおいかぜの求人記事でした。特に、「はたらくをデザインする」という言葉に強く惹かれました。僕自身が東京で実現できていなかったことなので、自分自身の「はたらく」をデザインできる人になりたい、と思ったんです。

上玉利さん、園田さんのお二人のお話に共通していたのは、企業の“らしさ”がきちんと伝わっていることです。“らしさ”を伝えるための工夫として、足立電気工業株式会社のサイト制作を担当した樋口さんは、こんな話をしてくれました。

樋口さん

記事やサイトは企業という“人格”を表現するもの。スーツに例えると、ある企業さんは「もっとポップなネクタイにしてほしい」と思うかもしれませんし、「かっちりとしたフォーマルなスーツがいい」と希望するかもしれません。その個性を丁寧に伝えることが、良い出会いを生むカギです。

気が付けば、あっという間にイベントは終了へ。1階のHIROBAでゲストと参加者を交えて、懇親会を行いました。
「僕もアトツギなんです」とゲストと経営について熱く語る方、「お話を聞いて、未経験の職種にチャレンジしようと背中を押されました」と語る転職者の声も聞けました。

おおらかな採用は良い組織をつくる

経営者・求職者・支援者という3つの視点から見えてきたのは、 「企業と人」の個性が響き合い、新たな価値が生まれていく“京都ならではの採用のあり方”でした。

「会社の魅力をどのように伝えたらいいのかわからない」
「自社に合った価値観や人柄の方と出会いたい」

そんな思いをお持ちの企業の方は、ぜひ一度、京都移住計画にご相談ください。
記事制作や情報発信、場づくりを通じて、 “企業らしさ”が伝わる採用と“良い人との出会い”をサポートしています。

「自社らしい採用をしたい」「こんな人と出会いたい」 と思った企業の方は、 下記からぜひお気軽にお問い合わせくださいね。

撮影:株式会社おいかぜ
執筆・編集:京都移住計画

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