募集中2026.01.16

京都で長く続く会社を目指す。東京発IT企業が、自治体と開発チームをつなぐ営業に期待すること

「LINE APIを活用したアプリを開発する、東京発ベンチャー」と聞いて、どのような会社を想像しますか? 成長、拡大、ハードワークといった言葉が思い浮かぶ人も、多いかもしれません。

ところが、東京から京都へ、2025年6月に本社を移転したベンチャー企業、OH MY GOD株式会社の代表・藤原祐太さんは、自社の目指す姿をこう語ります。

「せっかく老舗が多い京都に来たから、長く続く会社にしたいんです」

同社が展開しているのは、デジタルスタンプラリーやクーポンサービスなど、LINEで簡単に使えるアプリ。その手軽さから、大手企業や全国の自治体がサービスを利用しています。

「もっと余裕を持つために、新しいメンバーを採用したい」という藤原さん。OH MY GODでは、顧客である自治体と、社内の開発メンバーの架け橋となる営業職を募集中です。

最初は成り行きでつくった会社だった

藤原さんは、名古屋の建設コンサルタントの企業、IT企業を経て、フリーランスのエンジニアとして独立。その後2019年2月にOH MY GODを設立しますが、きっかけは「成り行きだった」と言います。

藤原

会社員時代から個人で開発していたLINEの勤怠管理アプリ「OFFICE CLOCK」を導入したいと、学校から問い合わせが来たんです。契約にあたって法人の方が手続き上の都合がいいということで、OH MY GODを設立しました。

OH MY GODの代表・藤原祐太さん

同社のサービスは、LINEのプラットフォームと外部アプリケーションや業務システムを連携させるための開発用インターフェース、LINE APIを用いています。LINE APIが公開され、興味本位で触り始めて以来、「ハマってしまった」と藤原さん。

藤原

LINEは月間約9800万人が使っているサービスです。アカウント登録の面倒な工程も、LINEならボタンをクリックするだけでできる。誰にでも使いやすく、そこに面白さを感じました。LINE APIは大手企業が参入するほどの市場規模ではないですが、僕らのようなベンチャー企業にとってはちょうどいい領域。大きいものだと、数十億規模から上場できる規模感の会社・サービスもあります。

現在のメインサービスは、デジタルスタンプラリーアプリ「ザ・スタンプラリー」、デジタルクーポンの「ザ・クーポン」、オンラインでビンゴ大会が開催できる「THE BINGO」の3つ。どれもLINEで利用できるサービスです。

「OFFICE CLOCK」の次に作った「THE BINGO」は、藤原さんが友人の結婚式の二次会に参加する中で、「ビンゴ用紙をデジタルにしたら、進行がスムーズになるのでは?」と思ったことから誕生。

正式にサービス化したところ、法人の忘年会や大規模カンファレンス、お祭りなどで利用されるケースが多く、「他のイベントもやりたいから、何か考えてほしい」と相談を受けたことから「ザ・スタンプラリー」の開発へとつながっていきます。

藤原

2021年に「ザ・スタンプラリー」をリリースした当時、デジタルスタンプラリーのアプリは結構あったんですけど、LINEのアプリにはなかったんです。だから「LINE スタンプラリー」の検索結果で1位を取れて、問い合わせが増えていきました。

「ザ・クーポン」もまた、「ザ・スタンプラリー」を導入した顧客のリクエストから生まれたサービスです。最初に静岡県牧之原市が導入したことをきっかけに隣の川根本町へと広がり、現在は静岡県、愛知県を中心とした自治体でのサービス利用が増えています。

こうして各サービスの売り上げが徐々に拡大していったことから、藤原さん一人だった会社には2022年に業務委託メンバーが加わり、2024年と2025年には一人ずつ正社員を採用しました。

藤原

一般的なスタートアップのような「上場するぞ!」という意気込みはなく、必要に応じて会社を作ったから、まぁ一人でひっそりやっていこうか……くらいの感覚だったんです。でも、ありがたいことにサービスが伸びてきたので、2022年頃から本腰を入れて会社をやってみようと思いました。

会社ロゴの「O」のモチーフはびっくりマークで、大成功した時の「Oh my god!」と、大失敗した時の「Oh my god!」の2つの意味が込められている。「ちゃんとチャレンジして、成功と失敗のどっちもする会社にしたいんです。失敗しなければ、成功もありませんから」(藤原さん)

営業のアプローチ先は自由。好きな地域と仕事ができるチャンスも

2019年の創業以来、売り上げは右肩上がりで、会社は黒字が続いています。広告よりもLPに力を入れ、検索結果から問い合わせがくるケースがほとんど。「LINEで使えるサービス」であることが差別化のポイントになっています。

藤原

特に2025年度から2026年度にかけて、売り上げは約200%に拡大する見込みです。2025年11月に政府が示した方針で、地方自治体が独自施策に活用できる重点支援地方交付金に、食料品の値上がりへの対策として「デジタルクーポンの活用」が想定されています。今は全国約1700の自治体がデジタルクーポンで何をするか考えている最中で、うちへの問い合わせも増えているんです。

現在取り引きがある自治体は、静岡県と愛知県、滋賀県を中心に30ほど。それぞれのサービスを確立でき、追い風が吹いている今、「これからはアウトバウンド営業を強化したい」と言います。

藤原

自治体の発注形式は競争入札やプロポーザルなどがあり、資料の作成やプレゼンや見積もり作成といった受注までの工程と、仕様を決めたり開発メンバーとのやり取りをしたりといった、受注後の流れを一貫して任せられる人が必要です。営業には、お客さんと社内のエンジニア、デザイナーとの架け橋になってほしいと思っています。

京都オフィスのメンバー。オフィスがある五条から東本願寺までは徒歩15分程度で、休憩がてらみんなで散歩をすることも

2024年に営業代行でアウトバウンド営業を行った際は、400件架電で100件の商談アポを取得。30件見積もりを提出し、3件の受注が決定、他に検討が進んでいる案件が20件ほどと、歩留まりは高く、話を聞いてもらいやすい状況です。

主な営業先は自治体の商業振興課や企画政策課ですが、アプローチ先は自由。北海道から沖縄まで、好きなエリアの自治体と仕事ができるチャンスがあります。

藤原

自治体との信頼関係を作る方法は、リモートでも対面でもどちらでも構いません。もちろん現地への出張も歓迎なので、地元など、ゆかりのある地域の仕事をぜひ獲得していただければと思います。僕も出身地の大分県別府市と仕事ができないかなと、密かにチャンスを伺っているところです。

営業とはいえ、仕事内容は多岐に渡ります。2026年1月時点のOH MY GODは、藤原さんと社員2名、アルバイト6名の合計9名。小規模のベンチャーだからこそ、「役職や職種に関係なく、何でもやる」のが同社のスタイルです。

藤原

例えば三重県の案件の場合、スタンプラリーのコースを作ったり、景品を選定して直接電話をかけて手配したり、景品を発送したりと、システム以外の部分もうちが担っています。役所で高齢者向けの操作説明会を行うこともありますし、みんなでかなり泥臭い動きをしていますね。その分、地域に深く関われるのが魅力だと思います。

三重県の案件では米農家を探し、お米を景品にする許可を取るために直接交渉。オフィスにはお米が詰まった段ボールが積まれており、「これから景品の発送作業をします」と藤原さん

東京から京都に移転した理由

2025年6月には、本社を京都に移しました。そのきっかけは、藤原さん自身が京都への移住を決めたこと。

藤原

来年小学生になる娘に、自然に近いところでのびのびと学校生活を過ごさせてあげたいと思ったんです。政令指定都市を中心にいろいろ見ていく中で、一番良かったのが京都。自然があって、都市の機能もあって、教育レベルが高く、東京との行き来もしやすい。それらが決め手となって、2024年3月頃から徐々に移住の準備を進めました。

「夫婦ともに京都にゆかりがあるわけではなかったので、情報収集のために京都移住計画のサイトをめちゃくちゃ見ていました。大手町のふるさと回帰支援センターで話を聞いたり、京都を自転車で走って立地を見たりして、移住先を決めていきましたね」(藤原さん)

当初、本社は東京に残し、藤原さんが月1回東京に行くことを想定していましたが、「リモートをベースにして、コミュニケーションをたくさん取った方がいい」と東京のメンバー。それなら、と本社を京都に移すことになりました。

藤原

コロナ禍の影響もあって、以前からリモートワークが中心だったんです。だから京都に移転したとはいえ、業務への影響もありませんでした。

一方、京都オフィスは基本的に出社スタイル。メンバーは全員、関西で新たに採用した人たちです。
その一人が、2025年11月に京都オフィスの1人目社員として入社したデザイナーの池原恒希さん。大阪の動画制作会社でWebデザイナーとして働いていた頃、池原さんのポートフォリオを見た藤原さんからメッセージを受け取ったことがきっかけで、OH MY GODと出会いました。

デザイナーの池原恒希さん

池原

ちょうど転職活動中だったので会ってみたのですが、藤原さんとはすごく楽に話せたんです。他の会社はまず採用担当者と話すことがほとんどでしたが、OH MY GODはいきなり代表で、しかも藤原さん自身がエンジニアでもあるから、同じ目線で話をできたのが印象的でした。

前職は動画制作会社だったこともあり、Webを本業にしている企業でスキルアップがしたいと考えていた池原さん。OH MY GODはWebサービス企業で、そのデザインを一手に担える環境があることが決め手となり、転職を決意します。

池原

サービス自体も面白いし、エンジニアとも近いところで仕事ができるのがいいなと。大阪在住なので通勤だけが心配だったのですが、残業がなく、定時の18時に帰れるので、今のところ問題はありません。前の会社は定時で帰れる空気がなかったので、今の環境はありがたいですね。京都自体も落ち着いていて、居心地がいいです。

デザイナーは池原さん一人。サービス画面から提案資料まで、社内のデザインのほとんどを担当しています。

「業務の幅が広がったことで、転職の目的だったスキルアップにもつながっています。使っている技術のレベルが高く、それを理解する苦労はありますが、それもスキルを伸ばす良いチャンスですね」(池原さん)

時に「これでいいのか?」と自分のデザインに不安を感じることもありますが、「周りのメンバーに助けられている」と笑顔を見せます。

池原

作ったデザインをとにかく見せて、意見を聞いています。修正はいくらでもできるので、しょぼい段階から見てもらうのが大事かなと。隣には藤原さんがいるので、「これどうですかね?」と気軽に相談できる環境があって、ありがたいです。スモールチームだからこそ、エンジニアやインターン生など、職種や世代が違う人たちと話ができるのが面白いですね。

これから入ってくるメンバーにも、「周りの人と積極的に関わりたい人だとうれしい」と期待を寄せます。

池原

「技術的なことは分からないから」とシャットアウトするのではなく、「どうなってるの?」と聞いてくれる人の方が合うと思います。垣根なくコミュニケーションが取れる人がいいですね。どの職種も一人で完結する仕事ではないので、営業資料のデザインなんかもぜひ相談してほしいです。個人的には、チームで0から新規サービスを作ってみたいので、一緒にやってくれる人が来てくれるといいなと思います。

藤原さんとデザインをチェックする池原さん

京大インターン生が作ったサービスを製品化

オフィスを京都に移してから間もなく、藤原さんは京都大学で開発のインターン募集をします。生協の掲示板を見て応募したのが、京都大学3年生、地球物理学を専攻する駄場中 涼さんです。

京都大学3年生、インターン生の駄場中 涼さん。優秀なインターン生の採用がしやすいのは、大学が多い京都の強み。インターン先は大阪に集中していることもあり、京都での競争は比較的ゆるやかだ

駄場中

OH MY GODの募集には「初心者歓迎」と書いてあったんです。未経験者を受け入れてくれる企業はほとんどなかったので、そこに惹かれて応募しました。普通は面接をすると思うんですけど、藤原さんは最初から「ランチに行こう」と誘ってくれて、「やった!」と思いましたね(笑)。話しやすくて、ここで働きたいっていう気持ちが湧きました。

自分で調べたり、藤原さんに教えてもらったりしながらプログラミングを学んでいき、今では「楽しい」と駄場中さん。藤原さんも「叩き上げだよね。初心者だったのに、今はすっかり優秀です」と太鼓判を押します。

作業中の駄場中さんが藤原さんに声をかけると、藤原さんは駄場中さんのデスクへ。「うちはメンバーじゃなくて、社長が赴くスタイルです」と冗談まじりに話す藤原さんの様子から、関係性の近さが垣間見える

研修では、京都と東京、それぞれのメンバーの稼働状況を把握するために、シフト登録と勤怠管理ができるアプリ「TEAM SHIFT」を制作。およそ3カ月をかけて完成した「TEAM SHIFT」は、研修後には製品化もされました。

駄場中

そんなつもりじゃなかったので、急に製品化するって言われてびっくりしました(笑)。普段の仕事でもお客さんのシステムに携わり、大きな会社ではインターン生に任せないだろうなと思うような作業も担当させてもらっています。少数チームだからこそ質問もしやすいし、成長しやすい環境だと思いますね。

「OH MY GODで働いて、エンジニアという職業も将来の選択肢に入りました」と駄場中さん

「楽しかった」と言ってもらえるものを作り続けたい

最後に、京都でどのような会社の今後を描いているのか尋ねると、「長く会社を残したい」と藤原さん。

藤原

京都には老舗のお店がたくさんあります。東京では成長や拡大への意識が高い会社が多いですが、せっかく京都の会社になったので、僕らも長く続けることを大事にしたい。お客さんの困りごとをソフトウェアの力で解決して、「楽しかった」と言ってもらえるようなものを今後も生み出していきたいです。

そのためにも、「まずは採用をしたい」と続けます。

藤原

本当はもうちょっとゆっくりしたいんですけど、今は余裕がなくて。新しいメンバーを採用して、早くはんなりしたいです(笑)。楽しみながら、真面目にコツコツ積み上げていける人がきてくれるとうれしいですね。

人々が楽しめるイノベーションを生み出す。そのためも、サービス開発をしている自分たちが全力で楽しむ。それがOH MY GODのポリシーです。仕事を楽しみながら、同時にプライベートも大切にしていきたい人にとって、居心地の良い環境がありそうです。

執筆:天野 夏海
撮影:進士 三紗
編集:北川 由依

求人募集要項

企業名・団体名OH MY GOD株式会社
募集職種営業
雇用形態正社員
アルバイト
※試用期間:2ヶ月間
前後での勤務条件は変更なし
仕事内容・弊社サービスの新規開拓
・商談・見積もり作成など契約までのサポート
・受注後のクライアントとの調整業務
・プロポーザルへの参加と提案資料作成
給与【給料】
・月給32万5千円以上
※ 固定残業代20時間相当分:4万円含む、超過分別途支給
※ 経験と実績を考慮して決定
※ 昇給は1年に1回有り

【賞与】
・年二回支給(6月・12月)
・1回あたり最大50万を上限に支給
・上半期・下半期合わせて最大100万円支給
※ 金額は会社の利益に応じて変動します。
※ 計算方法は面談時にご説明いたします。

残業は基本的にはありません。
福利厚生・交通費支給(上限2.5万円)
勤務地〒600-8106
京都府 京都市 下京区 醍醐町264 GazelleRio烏丸五条 803
https://maps.app.goo.gl/BHRudvUNYRYrq5ATA
※ 地下鉄烏丸線 五条駅 徒歩1分
勤務時間10:00〜18:00(休憩1時間)
休日・休暇・土、日曜日及び祝祭日
・年末年始(29日~3日の6日間 有給)
・夏期休暇(8月中に3日間 有給)
・年次有給休暇(法定通り付与)
応募資格下記の条件に当てはまる人を歓迎します。
・OH MY GOD株式会社のミッション・カルチャー・作っているものに共感できる人
・ものづくりが好きな人
・コツコツ継続して頑張れる人
・営業からマーケティング、事務作業など、幅広い業務に挑戦したい方
選考プロセス京都移住計画の応募フォームから応募

書類選考

1次選考

最終選考

内定
面談場所一次選考はオンライン可能です。
参考リンク採用ページ:https://ohmygod.jp/recruit/
ザ・クーポン:https://the-coupon.jp/
ザ・スタンプラリー:https://the-stamprally.com/
THE BINGO:https://the-bingo.jp/

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