京都移住計画での募集は終了いたしました
株式会社フラットエージェンシーは、シェアハウスや賃貸住宅の他、学生寮や町家のリノベーション、コミュニティカフェ兼ギャラリーなど幅広く行っており、今回、賃貸営業、施工管理、デザイナーなど複数の職種で募集をしています。
待ち合わせは、同社が運営するTAMARIBA(たまりば)という社屋の一階を活用した多目的施設。カフェや理髪店、ギャラリーなどが併設され、“不動産”に対するイメージが180度近く変わるこの空間。そんな創造的な空間で、代表の吉田創一さんにお話をお伺いしました。
株式会社フラットエージェンシーは、創業者であり現会長の吉田光一さんが設立した、京都市北区で “地域密着型”で始まった不動産会社。“学生のまち”と呼ばれる京都で、1974年創業・今年で41年目を迎え、地域密着という視点のもと、 “住まい” を通じて京都に暮らそうとする人と地域との結びつきを、住宅の斡旋だけに留まらないあり方から紡いできました。
単に人と住まいをつなぐだけでなく、また、ただ新しいものを建てるだけでもなく、そこに住むひとや地域のことを考え、“まちづくり” という観点から暮らしのプロデュースを担う同社ですが、2015年7月創業者の吉田光一さんから息子である吉田創一さんへと代表が引き継がれました。
吉田代表にとって、自身の成長と同じく成長してきた会社はどう見えていたのでしょうか?
「子ども頃は、そもそも不動産がどういうものかまだ深く理解していませんでしたし、あんまり良いイメージを持っていなかったんです。ただ、次第に現会長(当時代表)の後ろ姿や、会長と交友があるミサワホーム創業者の三澤千代治氏の「不動産業を“まちづくり産業”」として捉える考え方に惹かれていきました」
大学卒業後の4年間は大手住宅メーカーで営業を経験、現会長の誘いによりフラットエージェンシーに転職。営業や支店長、オーナー対応などを経験し、7月より代表に就任されました。
代表に就任されてからの心境の変化について伺うと
「企業文化として特に“お客様との関係性や地域に根ざすことの重要さ” を大切にしています。就任後は、それを支える社員との関係性の大切さを改めて感じ、社員からコミュニケーションがとりやすい程良い距離感をより一層意識するようになりました」
「また、“働くことの意義” について、以前にもまして不動産という枠にとらわれず、“まちづくり”の視点から、どう地域に貢献していくということが出来るかを考えるようになりました」
これまでも学生向けのシェアハウスのプロデュースなど革新的な取り組みをされきた同社ですが、代表が変わったこの時期だからこそ、これまで北区を中心に地域密着で築いてきた企業文化に加え、今後新たに挑戦していきたいことについて伺いました。
「今後、社員の “こういうことをしてみたい”というチャレンジを応援し合えるような環境構築をボトムアップで進めていきたいと思います。また、“まちづくり”の担い手という視点でいうと、不動産の強みである“住まい・住宅”をいかして、これまで以上に “日々の暮らし”を彩る試みができればと思っています」
「例えば、地域の魅力を深く知る方がホストしてくれる町家旅館や、住宅斡旋と同時に地域のことを知っているからこそ出来る就労支援など、多分野にまたがって地域に貢献できそうな可能性はたくさんあります」
これからの挑戦に続いて、求める人物像について伺うと、
「当たり前のことを疎かにしない方、そして、貢献のあり方としてどんなことが地元の方や地域文化にできるのかを自分ごとで考えてくださる方。働き始めの頃は単純な作業の繰り返しや覚えることも多くて大変だと思いますが、その積み重ねが地域やそこに暮らす人々を知ることに繋がります。そして、その先に自分の視点で地域に対してどんなことができるかを考えいく、その2つを大切にしてくださる方と是非一緒に働きたいです」
「また、人によってはフラットエージェンシーにきて、改めて、働くことの意義、誰のためにやっているのかといったことに向き合ったり、自分の視点の活かし方に悩んだりする方もいるかもしれませんが、“異なる視点” や “斬新な発想”を持っている方がいるからこそ生まれる価値もあります、そうした方とも新しい挑戦をともに取り組めればと思っています」
最後は話を締めくくるかのように業界全体への想いをお話くださいました。
「正直、“不動産”という業界に対して良いイメージをお持ちでない方も世の中少なくないのではないかと思うんです。私たちは、住まいを介してひとと地域の関係性が豊かになっていくためにどうあるべきかに独自のこだわりを持っているので、いわゆる “不動産” のイメージとはある種異なる、独特の雰囲気があります。そういった意味で、今後、業界に対して少しでもこれまでより良いイメージが広がっていくためにも、“まちづくり” の担い手として、地域やお客様に寄り添っていきたいと思っています」
40年間、“住まい” という暮らしの根幹に関わりながら、人と地域を紡いできたフラットエージェンシー。41年目に新しい代表のもと始まっていく挑戦、そして、その未来で彩られる地域がどんなものになっていくかとても楽しみになります。
続いては、現在、同志社大学前店の店長を務める根本さんにお話をお伺いしました。
今年で6年目を迎える根本さん、普段はどのような仕事をされているのでしょうか?
「店長という役割もあって、店舗社員のマネジメントや、達成していきたい目標をどうやって実現していくかを考えることはもちろん、社員がどんな意見を持っているかをすくい上げ、どう反映していくかの設計といった役割も担当します」
店長という立場からみて、現場目線で感じるフラットエージェンシーらしさとは一体どんなものなのでしょうか?
「お客様との “相談しやすい程良い距離感” は特徴だと思います。リピーターの方も多く、住まいのご案内から数年後に改めて来店してくださったり、結婚してお子さんを連れて来店されたりしてくださるお客様もいます。そうした時には、やはり特別なやりがいを感じます」
そう話してくださる根本さんに、フラットエージェンシーで働こうと思ったきっかけと入社後から現在に至るまでの経緯を伺った。
「大学時より地域交流やコミュニティやまちづくりに関する勉強をしていたので、それまでの蓄積をいかせる働き方をしたいと思っていました。また、自分自身、地域や学校での行事に人が集まり、“人びとの輪”がひろがっていく光景が好きで、“まちづくり” や “地域貢献” に携わりたいと思っていたんです」
「それができる仕事といえば、行政やNPOというイメージがあったんですが、就職活動当時の企業説明会で現会長(当時代表)が“自分たちの仕事は、住まいをいかして、不動産の枠をこえるまちづくりをしていくことです” とおっしゃっていて、そのとき、ここで働きたいと思いました」
入社してから、これまでにはどのような経験を積んできたのでしょう?
「入社してからの数年は、物件管理やそのための物件把握など、業務にあたって覚えることがたくさんあります。OJTを通じて仕事に慣れていくということも大きな仕事です。その後、担当できる仕事の幅も広がり、店舗営業や、大手の法人営業や物件の大家さん・オーナーさんへの企画提案なども経験してきました」
店長という立場になってからも変わらず大切にしていることについて伺うと、
「入社してから、一貫して “お客様への笑顔を一番に考える” ということです。責任ある立場になり、目の前のお客様に納得して喜んでもらえるための努力や準備が大切だと改めて思います。また、フラットエージェンシーでは、営業の個人目標を設けていません。代わりに、私たちは社員全員で目標を追いかけていきます」
社員一人一人が協力して雰囲気をつくり合うことを通じて、目の前のお客様や地域との関係性を大切にする姿勢にこだわるからこそ、お客さんから名前で覚えてもらったり、退去時に手紙をもらう方もいたりと嬉しいエピソードもたくさんあるのだとか。
最後に、今回の募集職種でもある賃貸営業のお仕事についても聞いた。
「物件の管理や紹介ということで、入居者さんにとっては住まいの窓口になります。物件の把握や管理のほか、最初は覚えるこがたくさんだと思うのですが、着実にステップを踏んで頂ければと思います。また、代表の引継ぎを経たこの時期だからこそ、小さなステップを踏みながらも、自分なりの意見を持ち行動できるチャレンジ精神のある方と一緒にお仕事ができれば嬉しいです」
続いては、「建築工房 京匠(きょうたくみ)」というフラットエージェンシーの中の建築部門に所属しているの中道さん(一級建築士)にお話をお伺いしました。
大学卒業後、5年程は大阪の5〜6名の小さな工務店で現場監督として働いていたが、建築士としてのキャリアを歩むべくフラットエージェンシーに転職し、現在4年目。どういった仕事になるのだろうか?
「空室が出た時のリフォームであったり賃貸仲介した上で、空き部屋のメンテナンス業務から管理工務。あとは古民家や町家の再生やその他新築住宅の仕事ですね。」と業務の幅が広い。働く環境はどうなのだろうか?
「規模が今まで働いていた所と違うので、建築自体は意外とアットホームな感じで、自由に出来る風潮があり働き易いです」
本来、建築は現場監督によってやり方が違い、「こうしなさい」というのがあるが、それが「こうしなさい」というのがなく、その現場の予算と納期の範囲内で、自分の自由にできているらしい。
入社してからは、どんな仕事をされていたのでしょうか。
「まず新築の現場監督をやって、それから管理の方(メンテナンス、鍵の交換、クレーム対応)を2年半くらいやって、今は建築に特化していて、案件毎の担当になるので、町家もやりますが、マンション1棟のリノベーションなどもあります」
今回どんな人を求めているのでしょうか。
「出来れば経験者。どうしても現場管理をする必要が出てくるので、もちろんCADが触れて、図面もかけるけど現場も見れる方が良いので、本当は2人欲しいんですよ」
一人はオールマイティに何でもできる経験者の方、もう一人はイメージパースやプレゼンテーションをつくるのに特化した人を求めているという。
「(改修工事は)オーナーさんにお金を出してもらうので、工事後のイメージを伝えるパースが必要です。オーナーさんが実際に住む物件を改修するわけではないので、入居者目線に立った提案が必要です」
古い物件よりも新しい物件の方が、一般的に便利で快適だと思われがちだが、中道さんをはじめフラットエージェンシーとしての考えは異なる。
「新しいマンションばかり立っても意味がなくて、既にある不動産を活用していきたいので、ストックをどこまで使えるかに力を入れている会社なんで、マンションを新しく立てましょうということはほとんどないですね」
入居者にとって懐かしさの中にも新しさが同居している住まい方ができたり、オーナーさんも今の景観を守りながら新しい人に入ってきてもらう事ができる。借りる側、貸す側だけでなく、まちにとっても優しい、まさに不動産業ではなくまちづくり産業への転換だ。
「会長の考え方が利益第一優先じゃなくて、地域還元を念頭にしているのが凄いところだと思います。例えばTAMARIBAのスペースは、無償で地域の方々に提供していたりします。ただ、それが、10 年、20年先を見ておられると感じています」と中道さん。
地域還元には、これまで地域にお世話になった分の恩返しであると共に、自分だけが良いというのではなく、共存共栄という考え方がとてもしっくりとくる。そしてそれが、吉田会長から社長、そして社員の方々にも引き継がれつつあるようだ。
「今後お一人で住まうお年寄りの方々に対して「住まいの相談センター」では電球一つからでも交換したり棚板一枚の工事や、庭の草刈りにちょっと来て、という声に協力できる会社であれば良いかなと思うんです」
そういった日々の小さな関係作りから、本業の仕事に繋がっていき、真の意味で地域から必要とされる会社になっていくのだろう。
3つ目はデザインに関わる職種の募集。配属先は株式会社エフサポートというグループ会社。お話を聞いたのは吉田会長の次男である京史さん、学生時代のアルバイトを含めると11年目となる。エフサポートでのお仕事を聞いた。
「広告とかウェブをすべて任される感じで仕事をしていますね。基本、クリエイティブ全般で、来るものを引き受けています」
制作業務は、京史さんと村井さんという女性の2名で行う。担当しているが支店が増えたり、新たなチャレンジをしていく為にも、今回はウェブだけでなく紙のデザイン業務もできる方を探しているという。
仕事の進め方としては、色んな部署から制作依頼があり、納期に合わせて制作を行っていく。特に春から夏にかけて人が動く為、物件を掲載する為の情報のアップをしていたりと季節商売特有の忙しさがある。
「不動産情報の更新が落ち着くと、考える時間が増えるので違うことをやっていけます。今も新しいサイトを作っていこうという動きになっています」と京史さん。
単純に不動産情報だけを扱うわけではない分、色々と取り組めそうな印象はあるが、実際はどうなんだろう。
「決まりを守れば、ある程度自由にできるところですかね。完全に任されることもあって、それはそれで辛いこともあるんですけど…」と自分の介在価値ややりがいを感じているという。
続いて、社内でのコミュニケーションについても伺った。
「黙々と作業をする時もあれば、おしゃべりしながらの時もあるものの、作業をしながらなので、面と向かって喋っていないかもしれません。管理をしていく窮屈な環境ではなく、自分のペースで仕事をする環境を求めている人には合っているかもしれません」
求めている人物像の話になると、やはり小規模の組織なので色々と好奇心旺盛に取り組めるような方を求めているようだ。
「ゼロからデザインする業務が多いわけではなく、決まっている物をどう見せるか、ということも多いので、イラストとかを作ることに比べたら退屈かもしれないですね。文字を並べたりとか、住所を置くだけとかだと」
しかしながら、制作物に自分発案のイラストを反映させたり工夫を通じて、自らの仕事を面白くできる余地や環境はあるので、その中でいかに自分で楽しむことができるか、そういう意味でマイペースでやっていけるかが、大事な仕事場となりそうだ。
近くの商店街のお祭りを手伝ったり、大学の部活動のスポンサーになったりと、地域に貢献する会社でありたいという想いと共に41年。家を借りる人にも貸す人にも優しい会社は、きっと京都のまちにも優しい会社なのではないかと思う。
そんな優しさ溢れる環境で、自分のやりたいまちづくりや仕事にチャレンジしてみたい方をフラットエージェンシーはお待ちしています。
京都移住計画での募集は終了いたしました