募集終了2022.01.27

コツコツと、未来の安心を届ける。“親戚”のような距離感でお客さまをサポート

京都・阪急西院駅から西方の自動車教習所やテニスコートが並ぶ西院公園の近くに、今回ご紹介する保険代理店「株式会社得夢(エルム)」があります。

得夢は2011年に3社の保険代理店が合併して発足した会社です。社名には、お客様が「夢を得る」という思いが込められています。誰もがCMなどでよく知る損保会社3社、生命保険会社3社の商品など幅広く取り扱い、現在は京都の西院と山科にオフィスを構えます。

今回は西院オフィスで働く従業員の募集です。まずは代表取締役の吉田友教(よしだ・とものり)さんにお話をお聞きしました。

お客様が困りごとを話しやすい存在でありたい

代表取締役の吉田友教さん。京都生まれ、滋賀在住。

「保険業界全体の課題として、営業職の年齢が高くなっていることがあります。お客様は年配の人だけでなく若い人も多く、商品を販売している私たちのほうが先に亡くなる場合もあります。その時にしっかりとした会社組織として若いお客様をお守りできるように、若い人が働きやすい状況を整えていきたいです」

得夢の仕事は「お客様の人生相談に乗りながら、さまざまな保険会社の商品を使い、お客様の置かれている環境や人生プランにあった商品をどう紹介するかを考えること」と、友教さんは語ります。

お客様の困っていることに耳を傾け、信頼関係を築いていく。そのプロセスの中で得夢ならではの特徴はどんなところでしょうか。

「これまでの保険の代理店というのは財産や健康上の損失を金銭でつぐなう補償の話が大半でした。ただ、弊社では今世の中でニーズの高まっている資産形成の提案を軸に、お客様の人生にマッチした提案をしています」

友教さんは保険会社と代理店の違いを丁寧に解説してくれました。

「保険会社は商品を開発するところです。その商品を代理店はお客さまに合わせて届ける必要があります。商品はトライアンドエラーが必要な状態で市場に出荷されます。我々はその商品の品質をより良くしていきます。料理に例えると、どういうスパイスを入れるかなど調理方法を考えて、お客様の環境や人生プランにあった商品を提案するのが保険代理店の仕事です。お客様にとってかゆいところに手が届くことによって商品の良いところを引き出したい。そうなるために従業員が一致団結することが重要だと思っています」

現在スタッフは営業とオフィスをあわせて11人。将来的には未来永劫、お客様にずっと安心してもらえるように、15人程度の営業スタッフを確保し、組織力を高めていきたいと語ります。

「取り扱う商品の価値がそのまま変わらないわけではなく、例えば近い将来、自動運転化などが進んでいけば、自動車販売店が自動車保険を独自に販売する可能性もあります。時代のニーズにあわせて、生命保険、医療保険、がん保険など、さまざまな商品を扱っていきます」

営業職の仲原宏(なかはら・ひろし)さんにも、得夢の仕事について聞いてみました。

仲原宏さん。困った人を見かけたら助けたくなる性格。

最初の就職先は自動車販売店。その後、父親の保険代理店に入社し、その後もほかの保険代理店での営業職を経て、2014年に得夢に入社しました。複数の会社で営業職を経験した仲原さんから見て、得夢とほかの会社との違いはどんなところでしょうか。

「僕の口癖なんですが、お客様には『遠い親戚のおっちゃんと思ってください』と話しています。これが得夢らしさです。他の代理店の多くは事務的に『これはできる、これはできない』とピシャっと線を引く傾向がありますが、得夢はお客様に寄り添いたい気持ちが強いのでいろいろな相談に乗ります」

「親戚」のように接するため、お客様の相談内容は保険の相談に留まらず、「夫が浮気したんだけど、今の保険に弁護士費用はついているの?」といった、親しい人にしか話さないような相談もあるようです。

「『困ったことがあれば会社ではなく携帯電話に連絡してくださいね』と伝えています。というのも結局はバックオフィス担当が要件を聞いて、僕に取り次いでいたらタイムリーではなくなるので。僕らは『商品を売る』のが仕事ではなくて、『お客様の相談に乗る』のが仕事だというマインドで働いています」

また、「別の代理店で働いているときは、決まった条件で働き、時間の調整が難しかった経験があります。得夢であればお客様の事を中心に考えながらも、自身の裁量にある程度任せてもらえ、スケジュールを組みやすいので働きやすい」と付け加えます。

その言葉を受けて友教さんは補足します。

「確かに弊社はそれぞれの裁量権が大きく、予定によっては直行直帰もできます。服装も自由です。大手保険会社の研修の講師の中には、赤いTシャツを着てバリバリ仕事しているかたもいらっしゃいます。それは極端な例ですが、スーツにネクタイだと逆に堅すぎて、いかにもセールスマンというふうに見えるので、私たちは少し崩したラフな格好をしています」

オフィスのおしゃれなインテリアは友教さんによるコーディネート。

お客様の人生に寄り添えるのがうれしい

仲原さんは得夢の営業職は新規開拓をしつづけるようなハードな飛び込み営業ではなく、既存顧客が中心だと語ります。普段どんな働き方をしているのか、仲原さんの日常をお聞きしてみました。

「私の場合は不動産屋との取引が多く、新居が決まった際の火災保険のご提案をして、補償の説明などしています」

提携先の不動産屋からの案内で新規のお客様から連絡があると、静かすぎる場所ではなく、ファーストフードなど話しやすいお店を選んで商品のご案内。どんな補償があるのか、火災保険の説明や、さまざまな商品サービスの比較を解説していきます。

「詳しくない方には『保険って何のために入るのかご存知ですか?不動産屋にすすめられたからと言って、絶対に入らなければいけないわけではないですよ』と説明し、『ひととおり聞いてもらって必要ないと思ったら保険に入らなくて大丈夫です』と付け加えます。詳しくない人に商品を売りつけるのではなくて、お客様との人間関係を築いていくことを大切にしています」

そうしてお客様の困りごとを聞いているうちに、少しずつ仕事が増えていくのだとか。仲原さんはどんなときに仕事のやりがいを感じるのでしょうか。印象に残っているエピソードのひとつを教えていただきました。


「ある時、名字の違う同棲のカップルで部屋を借りられて、おふたりの火災保険を預かっていたんですね。結婚なさった段階でご主人のほうからお電話がありまして、『実は妻が生命保険にまったく入っていないので、どんな保険があるか、見積もりをいただけませんか』とご連絡いただいたんです。それでがん保険と入院保険にご加入いただきました」

2年後、奥さんにリンパ系のがんが見つかり、ご主人から保険の確認の電話があったといいます。幸いにもがんと診断された場合、まとまったお金が入る保険に加入されていたので治療費や入院費に苦労することはなく、現在は元気にされているといいます。

「その時にお見舞いに行ったんです。奥様が涙ながらに『夫に精神的な負担とか経済的な負担をかけてしまった中で、治療費だけは確実にあると言えたことはすごく心の支えになるし、本当に助かりました』と語っておられたのは、大袈裟かもしれないけれど、本当にこの仕事をやっていて良かったし、取り扱っている商品の価値も再認識しました」

一連の流れを意識し、先回りして準備する

そんな仲原さんは、仕事の楽しさのほかに、得夢が「かゆいところに手が届く事務所だから働きやすい」ともつづけます。

みんなでお茶を飲み、ほっと一息つく場面も。

「バックオフィスを担当する理恵子さんやひかるさんが、言わなくてもこれは必要だろうと思うものを『仲原さん、つくっておきました』と用意してくれてたりするんですよ。同じ目線に立って考えてくれているのがわかります」

ここからは、吉田理恵子(よしだ・りえこ)さんに話を聞いていきます。

理恵子さんは、営業の方々が必要とすることを先回りして考えられる理由として、「もともと結婚式場で支配人をしていた経験が役に立っている」と語ります。

バックオフィスは吉田理恵子さん(左)と、吉田ひかるさん(右)が担当。

「結婚式の仕事も保険の仕事と似ていると感じています。人生の重大な出来事に関わるので、サービスを提供するまでの一連の流れを意識しています。こうなる時にはこれが必要だとシミュレーションする癖がついているんです」

理恵子さん自身はコロナ禍での会社の経営方針による店舗統合のタイミングで転職を決意。夫である友教さんの仕事を横で見ていて、結婚式場の仕事で感じていたやりがいにつながる仕事だと思ったと語ります。

「今いるメンバーはもともと個人事業主として働いてきた人が多いので、みんなが組織として働きやすい環境をつくるために会社としての体制を整えているところです。今は社労士さんのところへ勉強もしに行っています。フレックスタイム制を取り入れるなど新しく入社された方にとっても、働きやすい環境でお迎えしたいです」

資産形成に関する専門性を高め、営業の幅が広がっている

今後、「損害保険や生命保険などの既存の商品に限定するのではなく、長い期間の資産形成の提案に力を入れたい」と社長の友教さんは考えています。そのため、得夢では月に一度、パートナー企業である竹部伸哉(たけべ・しんや)さんから株式の知識や債券、投資信託などの経済全般に関する研修を受けて常に知識を最新のものにしています。

大手証券会社出身の竹部伸哉さん。独立系ファイナンシャルアドバイザー。

「金融業界は銀行、保険、証券がある中で、実はそれぞれ得意分野が違います。得夢さんのような保険の専門家と私たち証券の専門家が一緒に組みながら、お客様にあった最適な資産形成の提案をしていくためにご一緒しています。研修では最新の世界経済動向や証券の基礎知識を従業員の方にご紹介しています。例えば、先日はアメリカの株価が大きく下落したのですが、なぜ株価が下がったのかなどを説明しながら、従業員のみなさんと一緒に考えました。世の中のお金の動きを知っておいた方がお客さまに金融商品を説明する際に正確で丁寧なお話が出来ると考えています」

仲原さんは研修を受けた感想をこう語ります。

「竹部さんのお話を聞くたびに『なるほど』の連続ですね。影響を受けて、お客様との話し方は変わってきています。これまで補償についての話に一辺倒だったところを、『貯金も考えないと』『人生のことを考えていかないと』と長いスパンを見据えた提案に変わってきています。お客様からの相談の幅も広がっているように感じます」

パートナー企業の視点で、竹部さんは得夢の特徴をどう見ているのでしょうか。

「お客様想いの会社だと感じています。金融業界の営業職は『売れる知識がほしい』『売れればいい』という考えになりがちで、耳障りの良いことを伝える傾向があります。得夢さんは本当に資産形成の基礎知識からお伝えして、お客さまに寄り添ってベストな答えを一緒に考えるスタンスなので、お客さま目線の気持ちが強い会社です」

ここまで読んで「難しそう、金融の知識がぜんぜんないけれど自分にできるだろうか」と考えた方はご安心下さい。得夢では経験や知識を問わず、次の世代の組織づくりのための新しいメンバーを募集しています。まずはバックオフィスから手伝ってもらい、少しずつ学びながら営業職を目指していただく考えです。

経験がなくても学びながら仕事ができる

今回の募集は保険会社研修制度を利用したものになります。保険会社研修制度とは、取り扱う商品を販売する保険会社が研修受入先となり、ビジネスマナーや保険の商品知識などの基礎から、営業店舗での実践研修まで、未経験者でも安心の研修内容が受けられます。

「仕事は平日9時から18時。いきなり営業職につくのではなく、バックオフィスで私たちと働きながら仕事の流れを覚えていただきます。今回、保険会社研修制度を利用しての採用になるので、週2〜3日は、保険会社で働きながら商品の知識を得てもらうことにもなります。先ほど営業職になると土日もお客様から連絡があるという話がありましたが、その場合は平日に休みを振り替えるなど、臨機応変に対応します。残業などは基本的にありません」

まずバックオフィスで仕事の流れを把握し、少しずつ友教さんや仲原さんたちが預かっている損害保険の契約の更新を中心に、対応していくことになります。「ご自身がやってみたいと思う商品や得意な分野を伸ばしてもらえたらと思います。苦手な部分はわれわれでバックアップしていきますから」と友教さん。

オフィスの隣にはラグジュアリーな応接室があります。お客様の家に直接おじゃますることなく商談できるので、女性も安心です。

また、未経験者でもまったく問題ないといいます。その上で、「これからの時代はITスキルが必須になってくる」とつづけます。

「ITと言ってもZoomなどを使ってビデオ通話でお客様とお話する、操作を教えるなどのレベルです。これまで書類に書いていた契約なども、どんどんタブレットの画面タッチやご自身のスマートフォンで対応する時代になってきています。書類に印鑑を押すのではなくて、画面上で顔認証や指紋認証で契約が進むような時代が当たり前になったら、テクノロジーについていくのが苦手なお客様への操作方法の説明などが増えていくでしょう」

お聞きした得夢の仕事内容を紐解いていくと、調整の仕方によって幾通りもあり、奥深い仕事です。すべての知識を一度に得ようと思うと大変そうですが、友教さんは「全部一気に覚えていただく必要はありません。生命保険が得意であればその部分を伸ばしてもらい、火災保険など別の分野はほかの従業員がサポートすることができるので、コツコツ覚えていってもらえればいいです」と話します。

ご本人たちが語ると野暮なことなので、働きがいのひとつとしてお伝えしておきますと、年収何千万という方も中にはいらっしゃいます。コツコツとお客様と人間関係をつくっていくと、特に京都はお客様同士のつながりが深く、その紹介で新しいお客様がどんどん広がっていくのもこの仕事の魅力のひとつです。

仕事ですから厳しいことももちろんあります。それでも従業員のみなさんがやりがいを感じて働かれている根っこには、「人のお世話を焼くこと」に強くやりがいを感じているからなのでしょう。「私も人の世話を焼くのが好き」という方は、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

※本記事はBeyond Career事業にて受注・掲載した求人記事となります。Beyond Careerについてはこちら

執筆:狩野 哲也
撮影:岡安いつ美

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