2021.07.01

190年の伝統とともに次世代に誇れるチャレンジを。2022年にオープンする新工場のPRを考える2日間

CHECK IN

本記事でご紹介する「京都ローカルワークステイ」は、自然豊かな“もうひとつの京都”でユニークな取り組みをしている地元企業で2〜3日間インターンシップをしながら、移住後のライフスタイルをお試し体験できるプログラムです。京都府・京都府農業会議とともに京都移住計画(株式会社ツナグム)が企画・運営しています。

こんな方におすすめのプログラムです!

※次回、2021年11月8日(月)〜9(火)に開催する運びとなりました。同日程でプログラムへ参加をご希望の方は募集要項をご確認の上、お申込みください。

190年続く鋳物の会社「株式会社シオノ鋳工」とは

1830年に創業した「株式会社シオノ鋳工(以下、シオノ鋳工)」。海の京都・与謝野町に本社を構える、鋳物の製造を行う会社です。

鋳造は、複雑な形状の部品を低コストで量産でき、車や鉄道、飛行機などの部品から、身近なところではマンホール、ポスト、洗濯機、パソコン、カメラ、フライパンなど、製品展開は多岐にわたります。

シオノ鋳工が取り扱う金枠は、100種・1000枠。鋳型の製造スピードと、品質・納期の正確さを武器に、京都府内、全国各地と取引をしています。190年続いてきた理由は「創業以来、いただいた依頼を断らずにやってきたから」だと、7代目・代表取締役の塩野浩士(しおの ひろし)さんは語ります。

「基本的にはB to Bの工業製品が多いです。建設業界や繊維業界など、見えないところで人々の生活を支える仕事ですね。高温に熱された金属を扱う大変な仕事ですが、社員のやりがいや働く環境を良くしていこうと、社員自ら昇給額を幹部に提案する『昇級プレゼン制度』や社内外の交流イベント、手作りの社食『シオノ給食』、就業時間を早める『アーリータイム制度』などを導入しています。最近は、UIターンの若い社員が増えてきました」(塩野さん)

現在、シオノ鋳工では40名が働いており、2022年にオープン予定の新工場・鋳物体験工房・カフェが一体となった「ジップスクエア」の開業に向けて新たな採用を行っています。

まちの誇りをつくり、魅力を伝える「ジップスクエア」計画

4代目までは、鍋を販売していたシオノ鋳工。新工場では再び、生活道具をつくりたいと考えているそう。

「ジップスクエアは、工場・カフェ・鋳物の体験工房を併設し、ものづくりの町・与謝野町の魅力やシオノ鋳工が大切にしているストーリーを発信する場所にしたいと思っています。まずは、地元の方々に『製造業ってすごい!かっこいい!』と、製造に携わる仕事をポジティブに捉えてもらいたくて。この場から製造業の魅力を発信していくことで、与謝野で生まれ育った子どもたちにも誇りを持ってもらえる存在になりたいですね」(塩野さん)

カフェで商談をしたり、カフェを訪れた観光の方が工場を見学したり、その風景を地元の子ども達が見ていたり。地域内外の人の循環をつくっていくことで、与謝野町の求心力を高めたいと塩野さんは考えます。

「社員の誕生日にスイーツを手作りしてくれている社員がカフェ部門を担ったり、来年度に入社予定の方が工場見学ツアーのプログラムを考えてくれていたりと、2022年のオープンに向けて少しずつ準備を進めています。鋳物の体験工房では、参加者オリジナルの鍋やオブジェを作ってもらえる予定です。すべての行程を終えるまでに2〜3日の滞在期間が必要になるので、食事や宿泊を通して与謝野町の魅力も巡っていただくための工夫ができればと思っています」(塩野さん)

体験工房では、果物の梱包に使われるネットキャップを模した鋳物オブジェも作れる予定です。

「与謝野町にはいい会社がたくさんあります。ものづくりに対して真摯に向き合ってきた地域なので、嘘がつけない真面目な方が多いですね。周りの経営者も含め、人柄も地域の魅力ですし、そういう人が暮らしているのは、ここが製造業のまちだからだと思うんです。だからこそ、地域の魅力を広く伝える『ジップスクエア』という場を通して、丹後に人が集まってくるような流れをつくっていきたいですね」(塩野さん)

シオノ鋳工で「ジップスクエア」の魅力発信を考える2日間

与謝野町の人口は2.2万人。海と山が近く、農業の盛んな地域です。

今回のプログラムでは、来年オープン予定の『ジップスクエア』を地域に開かれた場にしていくために、地域内外へのプロモーションを考えます。

\こんなプログラムを予定しています/

1日目
・「ジップスクエア」建設予定地を見学、地域散策
・オリエンテーション
・工場にて鋳造現場を見学
・シオノ給食
・シオノ鋳工で働く方々とトーク

2日目
・シオノ鋳工で働く方々とトーク
・シオノ給食
・「ジップスクエア」のPRや丹後のPRについてディスカッション
・振り返り

「弊社の事業だけでなく、与謝野町の暮らしや地域の魅力を発信することに興味がある方におすすめのプログラムですね。弊社には現在、『ローカルフラッグ』のメンバーと企画したインターンシッププログラムに参加し、来年度から入社が決まっている学生もいます。目の前の仕事に向き合える素直な方、事業の立ち上げを通して成長したい方であれば、参加者の年齢は問いません」(塩野さん)

開催日程2021年11月8日(月)〜9日(火)
参加費一般の方:5000円
学生の方:3000円

※別途、現地滞在費目安
4,000円〜6,000円程度(宿泊代、 昼食代2回、夕食代)
※宿泊は、シオノ鋳工の社員寮(男女別、相部屋)の宿泊となります。
※昼食は、シオノ鋳工の美味しい社食の提供となります。
※現地までの交通費は実費となります。
定員4名
申込フォームhttps://workstay-shiono2021.peatix.com/
申込〆切2021年10月31日(日)23:55

株式会社シオノ鋳工HP:https://shiono-cast.com/
あわせて読みたい:
鋳物工場を町のランドマークに。190年つづくモノづくり企業の次なる挑戦
https://kyoto-iju.com/works/shiono

本プログラムで訪れる「与謝野町」について

大江山連峰をはじめとする山並みに抱かれ、野田川流域には肥沃な平野が広がり、天橋立を望む阿蘇海へと続く小さなまち「与謝野町」。四季の豊かな彩りをありのままに実感できる魅力あふれる町です。
http://yosano-branding.jp/iju

「地域企業とローカルでの働き方・関わり方を考える」オンラインイベントを開催します!

※本イベントは終了しました。

2021年8月にスタートする「京都ローカルワークステイ 」に先がけ、受け入れ企業の担当者をゲストにお招きしてオンライントークイベントを開催しますので、ご興味ある方はぜひお気軽にご参加ください!プログラムの参加に限らず、内容やテーマ・ゲストに興味があれば本イベントのみの参加も可能です。

\こんな方にオススメです!/

■開催概要
日時:7月15日(木)19:30~21:00
※途中入室・退出も可能です。事前申し込みの際にご連絡ください。
会場:オンラインZoom

■ゲスト紹介
・株式会社シオノ鋳工(与謝野)石原 早智さん
株式会社トータルフードHEROES(舞鶴)上林 大基さん
美山ふるさと株式会社(南丹)大野 琢馬さん

▼イベントページ
https://peatix.com/event/1974671

■企画・運営
株式会社ツナグム(京都移住計画)
担当:藤本・並河 info@tunagum.com

オススメの記事

記事一覧へ