2019.12.25

叶えたい未来のために決意する転職は「より良く生きる」ための選択肢

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京都の企業に転職した人、京都を働く場所として選んだ人を訪ねる「働(はたらく)を巡る」シリーズ。その人ならではの転職観や生き方・働き方と共に、現在の仕事をはじめるに至った物語をお届けします。

第1弾にご登場いただくのは、菅野 隼人(かんの・はやと)さんです。ご出身は岩手県。京都の大学を卒業後、東京の企業に就職。約7年半で3回の転職をし、現在は京都のITベンチャー企業『Baseconnect株式会社』で働いています。京都に移住する決め手となった出来事や転職回数に対する捉え方、菅野さん自身の転職観についてお聞きしました。

あの夏の日、京都の空に心を動かされた

ーー菅野さんのこれまでのキャリアを教えてください。

京都の大学を卒業してから就職のために上京しました。1社目は東京のキャラクタービジネス会社、2社目はデジタルマーケティング関係の会社、3社目はITベンチャー企業、それから京都に移住し、2019年1月に今の会社に転職しました。

ーー京都に移住する決め手となったのは何でしょうか?

決め手となったのは、ある夏の日、妻の実家がある京都を訪れたときの出来事。鴨川で自然に触れていたとき、広い空に夕日が沈んでいく景色に心を動かされたんです。こんなにもゆっくりと空を眺めたのはいつぶりだろうって。自分に足りないものはこういう時間だったのだと理解しました。

東京で働く日々にはとても充実していましたが、一方で、仕事に忙しい毎日やスピード感を持って何かを成し遂げないといけない日常に余裕のなさも感じていたんです。鴨川で夏を過ごしたあの日、すぐには難しいかもしれないけれど、数年以内に京都に移住できるように行動しようと決めました。

転職回数をプラスに捉えてくれる環境を選ぶ

ーー最初の企業から転職するときは悩みましたか?

悩みましたね。会社のことが嫌になって辞めたわけではないので。あと、1社目では人事の仕事に就いていたんですね。転職回数が増えれば採用されにくくなるというデメリットを身近に感じていました。

ーーそれでも、菅野さんは3回の転職をしてきましたよね。

僕も転職をしないで済むのなら、そのほうがいいと思っていますけれど(笑)。働きながら採用選考を受けることや、新しい会社の文化・仕事に馴染むのは大変ですしね。でも、転職を繰り返してきて思うのは、転職回数が必ずしもネックにはならないということ。確かに就職が難しくなる会社もありますが、一方で、いろんな環境で価値を発揮できる人なんだとプラスに捉えてくれる会社も必ずあります。僕自身、転職が多いことをデメリットと思わず、そこで取り組んできたことに目を向けてくれる人のもとでお仕事をさせてもらえたのは本当に幸運でした。

望ましい生き方や働き方を叶える手段

ーー菅野さんは転職をどのように捉えているのでしょうか?

転職は自分が望む生き方や働き方を叶える手段だと思っています。ひとつの会社で働き続けることで望ましい生き方が叶うなら、それに越したことはありません。でも、やりたいことや頑張りたいことがあって、今の会社で叶えられないのなら、別の環境でチャレンジしたほうがいい。

僕自身、将来について悩みながらも、進みたい方向性に少しでも近づけるように仕事を選んできましたし、自分の人生で最も大切なのは家族だと考えて、より良い時間を過ごせるように、京都の会社に転職しました。よりよく生きるために転職という選択肢があるのなら、チャレンジせずに諦めてしまうのはもったいないと思います。

ーー最後に、転職を考えている方へのメッセージをお願いします。

転職を考えたときに、生活や収入のことを考えると不安になるのは当然です。でも、それで自分の望む生き方を諦めてしまうのは、やっぱりもったいないなと思うんです。そこで、まずは転職経験のある人とお話をしてみてはいかがでしょうか。「転職したけど意外と大丈夫だよ」と言ってくれる人との出会いが、ご自身のなかの考え方を変えるきっかけになるかもしれません。

『Baseconnect株式会社』
2017年に創業したスタートアップ企業。『世界中のデータをつなげることで、人々が「知る」ためにかける時間を10分の1にする』をミッションに、次世代型検索エンジン(ナレッジエンジン)を独自開発。法人営業支援データベース『Musubu』を提供しています。
http://company.baseconnect.in/

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