2018.10.01

最高のパフォーマンスを発揮してほしいから。技術者第一の環境をつくる

「安定」と「挑戦」。
「規模」と「やりがい」。

どちらも大切にしながら働きたいけれど、時にはどちらかを選ばなければならないーー。そんなもどかしさを、きっと誰もが一度は経験したことがあるのではないでしょうか。

今回ご紹介する株式会社シーズは、もしかしたらどちらも大事にしながら働ける場所かもしれません。

自社サービスと受託のバランス感が強み

2000年創業(2004年法人化)、IT企業シーズは産業の研究開発やベンチャービジネスを支援する京都リサーチパーク(以下、KRP)の一角にオフィスを構えています。

取り組む事業は大きく分けて、自社サービスを手がける企画・サービス事業と、クライアントからの受託業務で成り立つITソリューション事業の2つ。

デザインからシステム、サーバーまでワンストップでクライアントのニーズにお応えしながら、創業から14年、安定した経営を続けてきました。

「受注の波があるWEB制作だけだったら、きつかったかもしれません。でも僕たちの会社はサーバーがあるから安定した経営ができています。お客様にとっても、デザインからサーバー周りまでワンストップで依頼できるのはメリットだと思います」。

そう話すのは、シーズの創業者であり代表取締役の西垣孝浩(にしがき・たかひろ)さん

大学在学中に出会ったインターネットの虜になり、印刷会社でWEB制作やシステム開発の経験を積んだ後、独立しました。

「大学は人文学部でしたが、パソコンに興味があって。自分が作ったホームページに世界中からアクセスが来て、繋がれることに感動したんです」。

独立後初めてリリースしたサービスは、フリーCGI。その中で「お金を支払うのでWebページに設置してほしい」という声をいただいたり、知人からWEB制作やサーバー管理の依頼がきたりする中で少しずつ仕事の幅が広がり、シーズ設立に至りました。

※CGI……ウェブサーバ上で動作するプログラムが、WEBページを生成できるようにする仕組み

「受託業務を受けながら、自社サービスとして最初にリリースしたのが無料メール配信CGIの『acmailer』です。その後、大容量ファイル転送サービス『デカメール』、ビジネスに強いレンタルサーバー『AC-SERVER』、AWS運用代行サービス『acCloud』など自社サービスを開発しました」。

※AWS……Amazonが提供するクラウドコンピューティングサービス

自社サービスの中には創業初期の頃から今に至るまで、会社を支え続けているものもあるそうです。

変化の激しいIT業界。その中で長く支持されるサービスを開発できている理由をお伺いしたところ、西垣さんからはこんな答えが返ってきました。

「もともと印刷会社で働いていた経験がいきています。大容量のデータを送るために、広告の入っていない転送サービスがほしいという印刷会社の声から『デカメール』は生まれましたし、印刷通販サービスを立ち上げたいというご要望から『印刷通販パッケージ』を共同開発しました。

お客様に求められる形でサービスを広げてきたらこそ、長く使っていただいているのかな」。

お客様のニーズに真摯にお応えしながら成長してきたシーズですが、自社で新サービスを生み出そうとする姿勢は常に大切にしているのだとか。

「社員が『やりたい!』と言って自社サービス開発が始まることもあります。やっぱり社員のモチベーションは高いですよね。もしうまくいかなくても、一つの経験になると考えて、作りたい人がいれば積極的に応援しています」。

WEB制作やシステム開発、サーバー管理など様々な受託業務を担当し、お客様のご要望にお応えしてくことも楽しいし、スキルアップにもなる。

一方で、自分が作りたいサービスを作れる環境にあることも開発者にとって大切だと考えるのは、西垣さんがエンジニア出身ということも大きく関係しているようです。

技術者にとって働きやすい環境をつくる

「もともとエンジニアだから、どうしたらパフォーマンスが上がるのかなんとなくわかるんです。僕らは作る会社なので。技術者が最高のパフォーマンスを出せるよう、環境を整えています」。

詳しくお話をお伺いしてみると、次から次へと働きやすい環境をつくるために工夫されていることが出てきました。

せっかくなので、シーズの社員がどのような環境で働いているのか見てみましょう。

まずは、エンジニアとプログラマーにとって一番大切な開発環境から。

パソコンは24インチ以上の大画面かつ2画面が基本です。

そして社内の椅子は、なんと全てワークチェアの王様として名高いハーマンミラーのアーロンチェアもしくはミラチェア!1脚10万円以上する高価なものを全社員に提供しています。

長時間デスクワークをしていると、腰や肩に負担がかかるもの。社員の方々からも「座りやすい」「疲れにくい」と好評です。

また働き方も柔軟です。

フレックスタイム制で、出社時間は自由。オフィスには音楽を聴きながら作業する人や、キャップをかぶったままの人もいて。一人ひとりの個性をそのままに、楽なスタイルで働く姿が見られます。

広々としたワンフロアのオフィス。

昼休憩も好きな時間に取ることができます。

「今日は何を食べようかな〜お弁当にする?それとも回転寿司行っちゃいます?」なんて会話をしながら、ランチタイムへ。
お昼時になるとKRPにはお弁当屋さんが来ます。この日のランチはお弁当に決定。「お弁当やカレー、オムライスなど日替わりで楽しめるので飽きません」と社員の方々。

オフィスの一角には、まるでリビングのようなくつろぎスペースがあって。この日は買ったお弁当をみんなで食べました。

大きなテーブルに集まって、みんなでランチタイム。コーヒー飲み放題、お菓子食べ放題です。

くつろぎスペースにはゲーム機があるので、休憩時にゲームをする人もいるそう。取材に訪れた日も、昼食を食べ終えたスタッフが集まりゲームを楽しんでいました。

ふかふかのソファー!心地よすぎて、仕事が終わってもあえて会社に残って過ごす人もいるんだとか。

写真からも伝わっているかと思いますが、とにかく社員の方々が伸び伸びと、自分のペースで働いているのがとても印象的で。シーズには自分らしさを大切にしながら働ける制度や環境が整っているのだなと感じます。

「パフォーマンスを下げるものは徹底的に排除したいなと思っています。服装も働く時間も自由にして働きやすい環境を用意する分、他社よりも良いサービスを作って欲しいという気持ちです。

良いサービスを提供するためには社員が輝いて、笑顔である必要があるので。僕は社員が働きやすいよう、楽しくいられるような環境づくりに注力したいです」。

経営者が現場の気持ちをわかるのは、エンジニアやプログラマーにとってとても心強いこと。エンジニア出身の西垣さんだからこそ、社員の気持ちにどこまでも寄り添えるのでしょう。

売上アップよりも無理なく働けることが大切

最高のパフォーマンスを発揮できる環境を整えたい。西垣さんのその思いは、仕事の取り方や役割分担にも見ることができます。

「IT企業ってメールやチャットでお客様とのやりとりを済ますところが多いですが、何かあれば僕らは全国どこへでも飛んで行くんです。僕は実家が工場だったから、お客様と直接会って話をして。そういう昭和の良さみたいなものが好きなんです。

だけど泥臭い営業を好むエンジニアやプログラマーは少ないと思うので(笑)そこは僕が担当して、社員にはサービス開発や制作を任せています」。

また営業スタンスにも、エンジニア出身の西垣さんらしさが出ています。

「仕事が多すぎたら、制作側が大変なので。パッケージやサービスをなんぼ売っても作る人への負担は変わらないので営業しますけど、受託の仕事は営業しない方がいいんですよ。僕がエンジニアだったら、「十分に仕事はあるのに、なんで仕事取ってきてるねん」って思うはず(笑)」。

会社の売上だけを考えたら、受託の仕事もたくさん取れた方がいいはず。だけど西垣さんはどこまでも作る人の目線を大切にしているから、無理なく働ける以上の仕事をとろうとはしません。

そんなところにも、最高のパフォーマンスを出せるよう環境づくりをしている西垣さんのリーダーシップを垣間見ることができました。

未経験から3年でリーダーに昇格

続いてご登場いただくのは、プログラマーの川勝昭(かわかつ・あきら)さんです。

川勝さんは2014年に音楽業界からシーズに転職。ゼロからスキルを身に付け、今ではチームのリーダーを任されるようになりました。

「もともと音楽業界で働いていて、その時たまたまサイト制作を任されたことがIT業界に転職するきっかけになりました。どの会社も未経験だと雇ってもらえなかったのですが、なぜかシーズはすんなり(笑)

前職で様々な人と接する機会があったので、お客様とのコミュニケーションをうまくできそうと思われたのかなと思います」。

未経験から入社した川勝さんですが、3年目にはチームを統括するリーダーに昇格。その上のポジションにあたるプロジェクトマネージャーの役割も時には果たしながら、数々のシステム開発やサイト制作を担っています。

「シーズは仕事を任せてもらいやすいですね。一つの仕事を自分で最後までやり切れますし、新しい案件が入った時に『やりたい』と手を上げれば任せてもらえます。だから意欲次第で、技術を習得しやすいです。資格試験も会社負担で受けられますし。

ECサイト、ホテルやイベントの予約サイト、ゲームアプリのサーバーのプログラム、自社サービスの開発など色々な種類のものを作らせてもらいました」。

また川勝さんのように役職者になると、月給制と年俸制から給与形態を選ぶことができ、年俸制の場合はさらに柔軟な働き方が可能になるそうです。

「僕は今、月給制よりも裁量の範囲が広く、勤務時間や出社義務に融通を利かせて働けける年俸制で働いています。どうしてもお客様の時間に左右される仕事なので、会社独自のルールが少ないのがありがたいですね。

子供が風邪を引いて保育園に預けられない時も、在宅ワークも認めてもらえるので助かっています」。

川勝さんのお話から、会社全体に留まらず、職種やポジションに合わせてきめ細やかな働きやすい環境を作っているシーズの姿が浮かび上がってきました。

「シーズで働いてよかった」と思ってほしいから

ここまで代表の西垣さん、そしてプログラマーの川勝さんにお話をお伺いしてきました。表には出てきていませんが、実はどちらの取材にも同席してくださっていたのが、採用担当の庄瀬友香(しょうせ・ゆか)さんです。

母のような眼差しで社員のみなさんを見守る庄瀬さんの存在はシーズに欠かせない! と、最後に庄瀬さんを囲みながらCTOの原口秀人(はらぐちひでと)さん、デザイナーの河野美春(こうのみはる)さんに、社員から見たシーズの採用についてざっくばらんに語り合っていただきました。

左:デザイナー河野さん、中央:採用担当庄瀬さん、右:CTO原口さん

原口:一緒に採用担当をしているのですが、新たに入社される方への気配りをすごくしていますよね。

庄瀬:少なくともシーズで働いてよかったなと思ってほしいんです。独立したいなど自分の夢を追って退職されるのは仕方ないと思うのですが、会社になにか不満があって退職されるのは防ぎたいんですよね。

原口:2017年に河野さんが入社した時も、入社日に机に「河野さん、ようこそシーズへ!」って書いたカードを置いていましたよね。

河野:歓迎されていると思えて、嬉しかったですね。名前の漢字、間違っていましたけど(笑)

庄瀬:ごめんなさい……!(笑)

原口:入社時に歓迎カードを置いたり、要所要所で声をかけたり。こういうことって入社した方が「シーズに馴染めるように」「楽しくやっていけるように」と常に考えていないとできないと思います。

河野:私は一つの職場で長続きしなくて、転職を5回も繰り返しているんす。本当にダメな社会人だったんですよ。

過去最長が1年半で、シーズは今1年。このまま最長記録を越すんじゃないかと思っているんですけど、居心地の良さは間違いなく庄瀬さんが関与しています。

原口:面接って一般的には会社側が、面接に来てくれた方が採用基準を満たしているかを判断するところがあるじゃないですか。でも庄瀬さんは、面接に来た人がシーズを働く場所としてふさわしいかどうか評価しているという姿勢なんですよね。

面接の結果お断りすることもあるんですが、その時も面接に来た人がだめだったというよりも、シーズの体制がダメだったとか、受け入れる余裕がなかったとかという観点で見ている。だから面接時の態度もすごく柔らかい。

庄瀬:一番気をつけているのは面接らしくしないこと。シーズ自体も雰囲気が柔らかくて、優しい人ばかりで。和気あいあいとしているので、その感じを面接や座談会でも見てもらいたいなと思っています。その上で、シーズに合うか合わないかをご本人に判断してもらえればと。

シーズに興味を持ってくれたこと、応募して会社に足を運んでくれたことがすごく嬉しいんです。何かしらシーズに興味を持って来てくださっているということは、もし社員としてご縁がなかったとしても、将来お客様やユーザーという立場になっていただく可能性もありますから。

庄瀬:私はシーズが好きで、働いています。面接や座談会は会社の魅力を紹介できる場でもあるので、好きなんです。きっとそれがにじみ出ているのだと思います。

原口:座談会で会社に遊びに来てくれる時、一人につき2時間くらい喋りますもんね。

庄瀬:それは原口さんがたくさん喋るから(笑)

原口:そろそろ話終わろうかなという時に、薪をくべてくるじゃないですか。ほら燃えろ、もっと話せって(笑)

とはいえ僕が応募者の立場だったら、興味を持った会社が2時間も時間を使って話をしてくれたらすごく嬉しいですね。そうしたことが当たり前にできているのがすごいと思います。

今回はKRPに入居するIT企業シーズに、1日密着取材をしました。その中で感じたのは、社員の方々が口々に言っていたように、和気あいあいと優しい空気が社内に漂っていることです。

きっとそれは西垣さんがエンジニアやプログラマーにとって働きやすい環境をつくろうと様々な制度を整えてきたからであり、採用担当の庄瀬さんが気持ちよく働けるよう細やかな気配りをしているから。そして自社サービスと受託業務のバランス感が良さから、安定と挑戦、やりがいのどれもを大事にしながら働けるからなのだと思います。

会社のステージによっては、これから安定と挑戦のどちらも選ぶことが難しい時期が来るかもしれません。だけど穏やかで心優しい人が集まるシーズだったら、どんな時も笑い合いながら前に進んでいける、そんな気がします。

「安定」と「挑戦」。「規模」と「やりがい」。

全部追い求めたい方は、ぜひシーズの皆さんに会いに行ってくださいね。

株式会社シーズ コーポレートサイト

求人募集要項

企業名・団体名株式会社シーズ
募集職種インフラエンジニア職
雇用形態正社員
仕事内容サービスの開発・運用において、必要となるインフラの設計構築・運用支援・保守・障害対応・メンテナンスをお任せします。 クラウド環境・オンプレミス環境を問わず、サービスに最適なインフラを選択し、継続的な改善をお任せします。
現在、弊社ではAWS環境での運用に力を入れており、複数のサービスやAPIを用いて運用を自動化するなど、インフラを最先端のプログラミング環境で動かしています。

また、100%自社開発となりますので、客先への常駐はありません。
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*その他*
・お客様への見積もりや仕様決定
・本人の能力や希望次第でプログラムやデザインなど別職種の業務に携わることも可能!
・将来的にはマネジメント
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給与月給 経験者 23万円~
※各種手当て(サーバー管理者手当て、サーバー待機手当て、住宅手当て)別途あり
※賞与あり年1回

上記はあくまで最低給与額です。経験・能力を考慮して決定いたします。
条件により試用期間1~3ヶ月が発生する場合が有ります。期間中の給与は時給換算となります。
勤務地【京都本社】〒600-8815
京都市下京区中堂寺粟田町93番地
京都リサーチパーク6号館321
勤務時間フレックスタイム制
コアタイム 11:00~16:00
標準労働時間 8時間/日
休日・休暇完全週休2日制(年間休日120日程度)
土日祝祭日、国民の休日、夏季休暇、年末年始休暇、有給休暇、慶弔休
応募資格・選考基準・LAMPサーバの構築・運用・保守経験・知識
・Amazon EC2/S3/RDS/VPCの利用経験と知識 (AWSの知識がなくても、インフラエンジニアとしての経験と知識があるという方も大歓迎)
・基本的なネットワーク知識(TCP/IP HTTP DNS SMTP)
選考プロセス1、応募フォームによる書類選考
  ↓
2、課題提出(メール)によるスキルチェック
  ↓
3、採用担当者による面接試験(必要に応じて1~2回)
  ↓
4、代表者による面接
  ↓
5、内定
採用サイトhttps://recruit.seeds-std.co.jp/

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