2016.03.23

神社仏閣に息づく伝統文化。祈りと共にあるものをつくる

昭和49年に西陣で生まれた京都奉製株式会社という会社をご存知ですか?おそらく知っている方は少ないでしょう。ここは全国の寺社仏閣とともに「お守り」をつくる会社です。

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「本来お守りは神社さんやお寺さんがつくられるものです。私たちはあくまでもそのお手伝いをしている黒子ですから、前には出ないようにしています」

そう語るのは、2代目にあたる現社長の疋田聡さん。今回は、日常的に身につけているお守りの、なかなか目にすることのできない背景を見ていきましょう。これからもずっとなくすことのできない仕事は、ここで働く社員のみなさんの手仕事によるものなのです。

京都で伝統や文化に携わる京都奉製の仕事や、そこで働く方々、そしてその思いをご紹介します。

神社仏閣の要望に寄り添う仕事

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ではまず、京都奉製はどんな会社なのかを、疋田社長にうかがってみました。

「私たちは全国の神社仏閣とともにお守りをつくっている会社です。ただ、単にお守りを売るわけではなく、それぞれの神社やお寺の特徴にあわせ、どんな方にどんなお守りを届けるべきか、ということからご相談させてもらっています。色や形様々なものがあり、これまでに手がけた数としては10万点に上ります」

京都奉製の取引先は誰もが知る全国の有名な神社やお寺をはじめとして現在約5000を数え、年間2000万体ものお守りを製造しています。

もともと疋田社長のお父様が創業者。意外に思われるかもしれませんが、そのときまで「オリジナルのお守り」なるものはあまりなく、装束店による既製のものに社寺名を入れる方法が主流で、社寺名は大量の注文でなければ入れられない。そんな課題があったのです。

「内側に入っているお札こそがお守りで、私たちが見ている袋はあくまでも入れ物です。かつては昔の着物や帯を解いて、独自に入れ物を参拝者さんがつくってお持ちになっていました。神社でもその入れ物をつくっていたんです。そのために装束店が反物を提供していたんです」

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ところが、かつては生地を注文するにも着物何着分という単位になるため、一回の注文で少なくとも約500個分ものお守りができる計算に。その数は小さな神社などにとってあまりにも大量です。

そこで、依頼を受け、100や200という少ない数でも必要な分をつくらせてもらおう、オリジナルのお守りを納められる会社にしよう、ということで生まれたのが京都奉製でした。

「袋にお札を入れてしまうとどこの神社のものかわかりませんし、古い生地よりは特別に用意した生地の方が良いでしょう。社寺のシンボルとも言える社紋や寺紋もお守りのデザインにあしらえるようにしました。京都の繊維業と同じくこれまで分業でやっていたものを、私たちは自社でデザイナーや、デザインを「紋図」と呼ばれる「織るための設計図」に換えられる人を養成し、また自社で機械を持ち、小規模対応できるようにしました」

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現在市原に位置する本社はもともとお守りを製造する奉製場でしたが、依頼が増えるにつれ手狭になり、メインの奉製所を丹後は与謝野町に移転。その土地の選定には、先代の「お守りは綺麗なところでつくらなければならない」という理念が反映されているのです。また、市原では検品作業を行っていましたが、それも手狭になったため、現在では五条に検品と物流管理の拠点を移しています。

京都の織物文化という蓄積

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ところで、疋田社長はどのような経緯で京都奉製へ入社されたのでしょう。

「私は学校を出てからずっとこの家業を手伝っています。製造、営業、総務、経理と担当を受け持つ間に父が病気で他界しました。私が38歳の頃です。以来20年ほど社長を務めております」

経営にはバランス感覚が重要だと語る疋田社長。ご自身で様々な役職を務めた経験が現在のお仕事に生かされているのでしょう。

全国の神社仏閣と仕事をする京都奉製は京都のみならず、福岡、東海、東京、仙台にも営業所があります。営業社員1人につきおよそ200社前後を担当。その仕事内容はどのようなものなのでしょうか?

「まず重要なのは、お得意様がどんなご利益の提供を行いたいとお考えか、ということです。ご祭神が縁結びの神様であれば、やはり縁結びのお守りになりますが、対象とする年代などによってもお守りの形は変わります。いわば、お客様の課題の解決が私たちの仕事です。私たちも様々なところへお邪魔しておりますから、その経験を生かしたご助言をさせていただくこともあります」

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様々な人生儀礼があり、世相も変わる中、参拝者を増やしたいのか、滞在時間を多くしたいのか、そういった相談から京都奉製の仕事は始まります。

「うちの営業は、世界に1つしかないものを、お得意様の言葉からつくり上げていくという、なかなかない楽しみがありますね。また一度つくられると長く使っていただけますし、参拝者さんが大事に持たれるものですから、つくりがいがあります」

では疋田社長にとってはどんなところにやりがいを感じますか。

「お得意先様にパートナーとして見てもらっているのが光栄ですね。単にものを買っている仕入れ先ではなく、自分たちにとって欠かすことのできない会社だ、と」

京都奉製の企業理念は、「お守りづくりを通して世の中の人々の幸せに寄与する」ということ。お守りという神聖なものをつくるためには工程に雑さや汚れなど絶対にあってはならない、という強い言葉が印象的でした。

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また、疋田社長は京都奉製のヴィジョンとして、「お客様満足度第1位」「社員満足度第1位」「社会貢献」という3つのキーワードを挙げられます。

「すべて人。お客様の満足はもちろん、従業員に熱意をもって仕事に取り組んでもらわないと成り立ちませんから、そのご家族にも満足してもらいたい。私たちの仕事は正月に向けて仕事が忙しくなり、かつては正月も休みなしで深夜まで働いていました。でもそれでは人が残らないし、品質も悪くなる。休日もしっかり取れるような体制にしたい。そしてここで得たものを社会に還元しないといけないと思っています」

日本の人口は今後減少するかもしれませんが、お守りの需要は、海外からの多くの観光客が参拝者になることを考えても、減ることはないでしょう。そんな中で西陣や丹後といった京都の織物文化に蓄積されたノウハウを継承し、繋げていくこと。お守りはいわば京都の文化に関わる仕事としても重要なものだと言えます。

現在では乳癌死亡率がクローズアップされていますが、ピンクリボンに関連した癌封じのお守りをつくり、購入すると関連NPOの取り組みへと一部寄付金が渡るという仕組みもつくられるなど、新たな取り組みも進められています。その展開はどんどん拡大を続けていくでしょう。

多様な働き方ができる会社

疋田社長に京都奉製の理念をおうかがいしたところで、次に常務取締役の疋田愛さんに今回の求人、京都奉製での働き方、地域への貢献などについて聞いていきたいと思います。

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疋田さんはかつて国立大学で秘書や総務の仕事に就かれ、社長と結婚後、京都奉製に入社し現職へ。現在では新入社員への接遇教育なども対応されています。

ではここで、改めて今回の求人を見てみましょう。

①機械オペレーター(与謝野)

②機械のエンジニア(保守・メンテ・設計)(与謝野)

③製造管理(京都市内/与謝野)

④パートタイマー(京都市内/与謝野)

「今回の求人は機械オペレーターとエンジニアがメインですが、パートさんの仕事の管理をする方にも来てもらいたいと思っています。いま本社現場ではパートさん30人に対して製造管理をしている社員が1人なので手薄なのです。また仕事は様々ありますので、ご家庭の都合に応じてパートタイムの仕事を希望される方も募集します」

今回の求人の特徴は、京都市内のみならず、京都北部の丹後に位置する与謝野町での募集もあるところ。

与謝野町ではメイン奉製所となる工場、織機が導入された新工場とともに、倉庫兼、外注先や内職を担当する方々に渡す材料を準備する工場と、台紙など紙製品の印刷を行う工場という4つの拠点があります。そのため、大手企業でもどんどん海外に拠点を移す中、京都奉製は120人を超える雇用を与謝野町で創出しているのです。

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その理由の一つは、京都奉製の受け入れ体制にあるように感じます。

「最近「半農半X」と言われますが、農業の振興を町長さんも進めているので、「X」をうちで働いてもらっても良いですし、「農」の部分をうちの仕事で代理してもらって、「X」を自分の活動に当ててもらうというのも良いと思います」

複数の働き方が用意されているので、柔軟に自身にあった働き方を模索することができます。

「与謝野町では空き家バンクや「お試し移住」の計画がありますから、その際の仕事としてうちに来てもらうというのも良いかなと思っています。自然環境はいいですし、食べものもおいしいです。現状に行き詰まって新天地として、とお考えの方にとっても良いのではないでしょうか」

会社は8時半から5時までが定時ですが、子どもの成長とあわせて、週3で、あるいは、3時まで、などという形でフレキシブルに働くパートタイマーの方もおられるそう。

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「元々保養所にできればと作った一軒家を改修して寮にしようとも思っています。養護施設出身の方やDV被害者は保証人になる人がおらず家が借りられないという問題があるので、そのためです。うちはシングルマザーの方も多いのですが、子どもさんの都合にあわせても働けます。学校行事への参加の為に、はじめはパートとして働きながらも、パートリーダーになることを目指して積極的に働かれている方もいますし、そこから社員になる方も珍しくありません。年に1、2人はおられますね」

どんな人に来てもらいたいですか、という問いに、「大人数の中でも楽しく働ける人に来てもらえると良いですね。」と疋田常務は語りますが、その言葉通り、福利厚生にも力を入れています。

「伊勢神宮に毎年企業参拝に行っています。日本の総氏神様ですからね。参拝した後はおかげ横丁を散策し、ちょっとした遠足気分です。そして何年かに一度は社員旅行をしています。泊まりがけでお客様のところへ正式参拝に行き、自分たちが納めたお守りがどう手渡されていくかを見るんです。やりがいがこみあげてきます。家族を連れての日帰りレクリエーションとして地引網体験したり、USJに行ったりもしましたよ」

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最後に、京都奉製では、どんな将来の目標を描くことができるかについてうかがってみました。

「地道にやりたい人、現場のプロフェッショナルになりたい人、もっと上を目指して、全体の流れを見るような管理職を目指したい人、それぞれに見合った働き方ができると思います」

与謝野町に住み、働くということ

ここで、疋田常務とのお話でも度々話題に上がった与謝野町に場所を移しましょう。市内から京都縦貫道を通り、車で約2時間の位置にあるのが与謝野町。「丹後ちりめん」と呼ばれる高級絹織物の産地のひとつとして栄えた地です。

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昭和53年の入社以来、この地での工場立ち上げを目にしてきたのが専務取締役の森本精一さん。ご自身は「この工場で社員のみなさんが働きやすい環境づくりに努めています」と謙遜されますが、行政との折衝など、メイン工場の代表者が森本さんです。

与謝野町での京都奉製の歴史と、この地で働くことについて聞きました。

「入社したのは私が28歳の頃で、最初は織りの管理をしていました。織られた布を検査し、それを本社に送るという仕事です。兄が織りの職人をやっていまして、最初はこのメイン工場の近くにある自宅で私1人が与謝野町の従業員としていたのですが、会社は倍々で売り上げを上げていったので、従業員も1人から3人、10人と多くなり、メイン工場ができるまで近くの電子部品工場をお借りしていましたね」

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ちりめん産業がとりわけ昭和40年代にピークを迎えた与謝野町も、それ以降は徐々に衰退。京都奉製はまさにそんな主要産業衰退期に成長する会社でした。

そして、平成2年11月に先代社長が立ち上げたのがこのメイン工場でした。

「昔は「森本は京都奉製とかいう聞いたことない会社に行ったわ」と思われていたんですけど、今は「あの京都奉製に勤めている森本」という感じになっていますね(笑)。不景気真っ最中に成長していましたから、ありがたいの一言です。 20数年で人員も10倍くらいになり、工場も4箇所6棟、メイン工場だけでも90名の社員がいます」

仕事を依頼している内職さんも400件ほどおられ、地域の雇用もますます多く生み出しています。もともと内職からスタートし、その後にお子さんの成長にあわせてパートになる方もおられ、パートとして働き、業務時間後に家に持って帰って内職をされる方もいるそう。

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一方、与謝野町で働く良さはどんなところにあるのでしょう?

「不自由がないですね。観光名所の天橋立がありますし、ゴルフ場、海水浴場、スキー場、まわりは温泉だらけ。スーパー、コンビニももちろんありますし、住みやすく働きやすい。食べ物だって米はおいしいし、カニ含む海のものは採れ立てが食べられます」

自然豊かなところも魅力ですが、一方でこんな課題もあります。

「若い人たちが、高校を卒業した後に専門学校や大学に行くということで外に出ていってしまうんですね。そこが強いて言えば問題です。大学があれば忙しいときに学生さんに手伝ってもらうこともできるのですが」

同じように、「若者」をめぐる問題は他にもあります。

「ここでは保育所がとても少ないんです。実際子供が少ないですから。ただ、若いお子さんをお持ちの社員が多いので、そういう施設を自社で持てたら、と話しています。それは希望ですね。どうしても既存の施設だと子どもの急な発熱などで呼び出されてしまうこともありますから」

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最後に、これからの森本さんの展望をおうかがいしました。

「私も年ですから、だんだん下の世代に任せたいなと思っています。これから様々な事業を展開していこうという思いが社長にはあるでしょうし、将来が楽しみですけどね」

機械もどんどん変わり、かつては不可能だった、あるいは同業他社にはまだ困難な品質が実現できるようになっています。可能な限り自社でまかなっていく、という社長の理想は、森本さんのような頼れる現場の責任者によって着々と現実のものになっています。

人の幸せの一端を担える

では、実際にこの地で働く方にもお話をうかがいましょう。今年4月で丸1年となる、与謝野が地元という酒井太郎さんです。現在では、織機が新しく導入された新工場で機械で織物を織り上げていく「製織」と呼ばれる作業に従事しています。

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Uターンされた酒井さんならではの声を聞いてみましょう。

「だいたいこれまでは繊維関係の仕事に従事していました。親戚や近所の人にもちりめん産業に関わる人が多かったので昔から馴染みがあったんですよね。ただ、ピークだった昭和30から40年代に私は生まれていないので当時の状況は分からないですね。私が20歳くらいのとき、平成7年8年くらいにはもうだいぶ衰退していました」

染織関係の短大を卒業した酒井さんは、最初は東京で就職。対企業向けの手帳やカレンダーなどを扱う会社に7年ほど勤務した後、現在まで繊維関係の仕事に就きます。

「東京に初めて出たときは、テレビで見た世界が実際にあるんだっていうのが新鮮でしたね。それから「製織」の仕事を京都で2、3年ほどして、また東京に4、5年ほど。デザインされた図柄を布に織るための設計図みたいなものに換える「紋意匠」と呼ばれる作業に従事していました。その後奈良で1年勤め、2015年4月からこの会社です」

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なぜ酒井さんはまたこの与謝野町へ戻ってきたのでしょう。

「年齢を重ねるごとに地元で仕事したいなと思うところがあったんです。自然に囲まれた地元が癒してくれるわけじゃないですが、それを求めるようになってきたんでしょうかね」

いざ戻ってきてみると、だいぶ発展しているなと感じた、と語る酒井さん。京都奉製は神社仏閣を相手にする仕事なので、景気に左右されない安定性が魅力ですが、他にもこんな想いがあるそう。

「京都奉製が大事にしている“人の幸せの一端を担える”というところに幸せを感じますし、そういう会社が地元にある、ということがまた嬉しいですね」

頑張るだけではどうしようもない

ここで、今回求人のある具体的な仕事内容について見ていきましょう。まずは「製造管理」の仕事から。紹介していただくのは、入社10年を超える布平靖司さん。

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布平さんのご出身は与謝野町の近くの宮津市。以前は自動車部品専門店で接客をされ、ハローワークを通じて京都奉製へと入社されます。そんな布平さんのお仕事を一言で言えば「計画をいかにうまく進めるか」ということになります。

「京都市内の五条に京都奉製の管理課があり、そこでまず営業から「売るための計画」が出され、これを「製造するための計画」に変えていく作業があるんです。その「製造するための計画」がうまく進むためにはどうしたらいいか、どんな仕組みつくったらいいかを考えるのが製造管理の仕事です」

製造能力に見合うだけの労働力を投入できているか、進み具合は適切か、そういったことを工程ごとに管理するためは人材が必要です。全体的なシステム変更が昨年あったため、試行錯誤の日々が続いているそう。

新たに入社し、この役割を担う人はまずどんなことをするのでしょう?

「いきなり製造管理の仕事をさせてもわからないと思うので、各工程に3ヶ月でもいいので入って、実際に作業している人たちの仕事を体感してもらいたいですね」

こう語る布平さんですが、元々印刷、製造、管理と、それほど多様な立場を経験できたわけではありませんでした。こうした提案の背後には、新たに入ってきた人が後から困らないようにという布平さんの助言があるのです。

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仕事の進め方はどのようになっているのでしょうか?

「1日の半分くらい問い合わせですね。「工程をこの日までに終わらせましょう」などと各工程の担当者に言っていくわけです。工程がスムーズに進むために、つくる製品の材料調達も忘れてはいけませんね」

こうした計画が難しい理由は、注文と納品のタイミングにあります。京都奉製への注文は正月前納品を目指した秋頃の発注がかなりのボリュームになるため、見込みでつくらなければ追いつかないという問題があるのです。

「これまでは「頑張っていたらなんとかなった」のですが、いまは頑張ってもどうしようもないくらいの売り上げ規模になっています。システムをうまく組み立てて効率化を図らないと立ち行かなくなるでしょうね」

逆に言えば計画の精度を上げ、作業工程をより効率化することによってさらなる展開も開けてくるということでしょう。難しい一方でやりがいのある仕事となるでしょう。

どんな人に来て欲しいと思っていますか?

「数字に強い人は心強いですね。あとは管理をする仕事なので、何をどれだけどこに準備しておくべきかが把握できる人にもあっていると思います。そして整理整頓ができる人かな(笑)」

未経験でも意欲があれば大丈夫

最後にお邪魔したのは、新たな織機が導入された新工場。「織機の機械オペレーション」の求人について詳しく見ていきましょう。

専任課長の徳田さんにどんな仕事なのかをうかがいました。

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「新しく織機が入ったのでその運用をしています。そして以前使っていたデータを新たなフォーマットへ変換する作業もしています。私は社員の仕事の進捗管理もしています」

金沢生まれの徳田さんは、京都のデザイン学校に通い、そのまま京都奉製へ。入社は27歳頃で、勤続約30年。当時はデザインや企画の仕事に就かれていたそう。

この新工場でなされていることは、織り、検品し、次の工程へ、という作業。 現在は忙しく、臨時対応として20時くらいまでを2交代制でまわしています。

「機械オペレーションでは、コンピューター関係は慣れれば大丈夫。でも糸の扱いが難しい。切れた細い糸をうまくつなぎ合わせたりしないといけない。訓練すればうまくなりますけど、やっぱり人によって器用不器用ありますからね。3ヶ月くらいあれば大丈夫だけど、全部任せるためには2、3年くらいは必要かな」

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現在徳田さんは単身赴任中だそうですが、どんな生活をされているのでしょう。

「僕は単身なので特に不自由さはないですね。そんなに田舎でもないですから便利です。釣りが趣味なので宮津湾で手漕ぎボートを出すこともあります。食べるのはそんなに好きじゃないんだけど(笑)」

どんな人に来て欲しいとお考えでしょうか?

「もともと染織関係って分業体制ですが、それを一貫して社内でしようとしているのが京都奉製。仕事内容がちょっと複雑だから、経験者はとてもありがたいですね。でも、全く未経験でも意欲があれば大丈夫。新人さんはキャリアみてだけど、下準備の方からやってもらおうと思っています」

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いかがでしたか?いまや全国各地にお客様を持つ規模にまで大きくなっている京都奉製。生産場所も拡大を続けますが、働く方々は社員同士顔の見える環境で真剣に仕事に向き合われています。取材途中に笑い声が聞こえてくることもありました。

募集職種にとらわれることなく、一人ひとりに合った多様な働き方を提供していきたいというとても柔軟な会社です。働き方を模索しつつ移住してみたい人にとっても理想的な職場になると思います。多くの方々に幸福を提供する、その仕事の一端を担ってみてはいかがでしょうか?

求人募集要項

企業名・団体名京都奉製株式会社
募集職種①機械オペレーター(与謝野町)
②機械のエンジニア(京都市内/与謝野町)
③製造管理(京都市内/与謝野町)
④パートタイマー(京都市内/与謝野町)
雇用形態①~③正社員(雇用形態については相談可)
④パートタイマー
※試用期間:3ヶ月間
仕事内容①機械オペレーター:織機で反物を織る機械操作、糸の準備、段取り、織り上がった反物の移動など軽作業、反物・荷物の工場間移動。
②機械のエンジニア:織機をはじめ工場内の機器の保守・点検及びメンテナンス、企画設計などを行う。
③製造管理:受注に応じた現場の進捗状況の管理や、他部署との調整など工程管理全般を行う。
※数カ所の部署(加工・資材管理・出荷)で研修後配属が決まります。
④パートタイマー:製造部員として、布製品(小さな袋など)の加工・検品などを行う。工程は細分化されており、受け持ち工程の業務を行う。
※適性に合わせ、部署を異動して頂くことがあります。
給与①~③165,000円〜350,000円
※経験・能力・年齢等を考慮のうえ応相談
※社会保険、雇用保険加入 
※①②は試用期間中は給与2万円減

④時給810円~
※雇用保険加入
勤務地①与謝野町の各支社及び工場 

②③④京都市内又は与謝野町の各支社及び工場
勤務時間①~③8時30分〜17時00分(休憩60分含む)

④8時30分〜17時00分の間でご相談に応じます。
休日・休暇基本的には週休二日
※季節変動有り:2月〜9月土日祝日休み、10月〜1月日曜日休み

年末年始休暇(12/29~1/4)、夏季休暇(8/14~16)

入社半年後から有給休暇あり
応募資格・選考基準■学歴:高卒以上 

■免許・応募資格:普通自動車免許(AT限定可)

■PC関係
①~③Excel、Word初級以上
④PCシステムへ文字・数字の入力ができること

■それ以外
①~④色の判別に支障がないこと(配色を確認することがあるため)
②機械の保守の経験のあること(1年以上)

<求める人物像>
・「お客様に喜んで頂くには?」を考えられる方
・仕事上の不便さを改善するために意見やアイディアを発信できる方
・こつこつと真面目に取り組む方
選考プロセス書類選考(履歴書・職務経歴書)

一次面接
(省略する場合あり・その場合メールのやり取りなどでこれに代えさせて頂きます)

最終面接

採用
その他①~④※昇給・賞与あり(前年実績有り)
①~③※皆勤手当、家族手当、役職手当
①~③※退職金制度(正社員で勤続4年以上)

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