京都移住計画での募集は終了いたしました
日本の「インターネット元年」と呼ばれる1995年に創業し、インターネットの歴史と共に歩んできた会社が、京都・烏丸三条にあります。
今回ご紹介する株式会社ブリッジコーポレーションは、インターネット接続プロバイダ(ISP)事業からスタートし、インターネット黎明期から時代の変遷に合わせて事業を拡大。現在はWebサイト制作をメイン事業とする会社です。
「Webに携わる人材を育て、社会に貢献したい」「Web業界を志す人のファーストステップとなる会社でありたい」との思いから、ブリッジコーポレーションでは業界未経験者を積極的に採用しています。今回の記事では、Webディレクターの仕事に挑戦したい人を、未経験者も含めて広く募っています。
京都に根差して、Web業界の成長と共に歩んできた
1995年に創業したブリッジコーポレーション。現在、代表取締役を務める川口聡太(かわぐち・そうた)さんは1999年に入社し、翌年には代表に就任しました。
「最初は役員として入社し、創業メンバーから事業を引き継ぐ形で代表になりました。創業時はISP事業がメインでしたが、私が加入した頃からホスティングと呼ばれるレンタルサーバーの事業やシステム開発も手がけるように。さらに世の中のニーズを受けて事業領域が広がっていき、Webサイトの企画・デザインからシステム開発、運用・管理まで、トータルでサポートする会社へと成長していきました」
創業の地は大阪でしたが、川口さんの地元である京都にも拠点を構え、2002年には本社機能を京都へ移転。今は大阪と東京にオフィスを構えながらも、本社は変わらず京都に置きつづけています。
「京都で育ってきた会社ですから、自分たちにとって京都は個性でありアイデンティティ。今のロゴマークは京都をイメージして作ってもらったもので、朱塗りの赤を表しているんです」
ブリッジコーポレーションの広報誌「コトピックス」では、川口さんが京都の若手文化人と対談。「次の時代に向けてITをどう活用していくか」といったテーマで語り合い、地域貢献の一環として情報発信を行っています。
「京都に根差した活動をつづけてきたこともあり、おかげさまで京都のWeb会社として第一想起してもらえる会社になりつつあるのかなと思います」と微笑む川口さん。京都の企業をはじめ、行政や病院、大学などのWebサイトを数多く制作している実績からも、地域に根を張って着実に信頼を積み重ねてきたことが伺えます。
人材を育成し、モノだけでなくコトを生み出す企業へ
「Webに携わる人材を育てることが、社会貢献につながる。綺麗事に聞こえるかもしれませんが、そこはしっかりやってきたと胸を張って言えます」
そう語る川口さんは、これまでに未経験者を多く採用し、人材育成に尽力してきました。多くのクリエイターやエンジニアを社内で抱えるのは、Web制作会社にとっては負担にもなり得ること。しかも未経験から育てるとなると負担はさらに大きくなりますが、川口さんにはあえてそうしている理由があります。
「制作チームを抱えつづけることは、多少足かせになるのは事実です。でも、Webに携わる人材を育てる受け皿は、世の中には必要です。だからこそ、Web業界を志す人がファーストステップとして働ける会社になれたらと思っています」
人材育成に強い思いを抱く背景には、ある個人的なビジョンがあると川口さんはつづけます。
「兵庫県豊岡市の市長だった祖父を、いつか超えたいという思いがあるんです。1980年ごろの豊岡市の人口は約4万7000人。今の時代、5万人規模の会社を作るのは難しいですが、ブリッジから派生する人材がまた新たな会社を作って、私たちの考え方や思いを引き継いだ人たちが増えていけば、いずれ5万人も達成できるかもしれない。だから私は『100人の社長を作る』という目標を掲げています」
100人の社長を作る人材育成企業になりたい。その思いは、『どこにでも通用するビジネスパーソンを育てる』というブリッジコーポレーションの人材育成ビジョンにも表れています。このビジョンに基づき、新規事業開発プロジェクトなどの社内プログラムや評価制度が作られているのです。
「今後は、Webサイトという『モノを作る』企業から、インターネットを駆使したマーケティングやブランディングといった『コトを支援する』企業へと変革していきたいと考えています。そのためにも、事業開発ができるような人材を育成し、それを生業とできるような組織に変えていきたいですね」
社内で新規事業を立ち上げるという道だけでなく、社外に飛び出して活躍する道を選んでももちろん構わないと川口さんは言います。
「独立するのがかっこいい、みたいな文化にしていきたいですね。ブリッジにはITスキルとビジネススキルを同時に学べる環境があるので、それを生かして『こんなことをやったら面白いんじゃない?』と主体的に仕事に関わってもらえるとうれしいです」
ITを駆使した総合的なコンサルティング力
つづいて、入社して約10年という真部沙季(まなべ・さき)さんにお話を伺います。保険会社の営業職を経て、ブリッジコーポレーションに入社した真部さんは、なぜ異業種であるWebの会社で働こうと思ったのでしょうか。
「特にWeb業界を意識して選んだわけではないんです。BtoB営業をしたいと考えていた時に、『お客さまのビジネスの課題を解決するソリューション営業』というブリッジの募集要項を見て、面白そうだなと思って。面接でも、ビジネス課題に対してITを使って解決策を提案できる、経営の根幹に関われる仕事だと聞いて、ぜひやってみたいと思いました」
提案型営業に魅力を感じて入社し、営業職としてキャリアを積んできた真部さん。「お客さまと話していて、新たな気づきを促せたと感じた時や、事業の重要なポイントに対してアドバイスできた時は、すごく楽しいしやりがいを感じます」といきいきと話します。
現在、真部さんはマーケティング事業本部の本部長として、営業だけでなくプランニングやマーケティング、ディレクションを担当する各チームを統括する役割を担っています。全体をマネジメントする立場から、会社の強みをどのように捉えているのでしょうか。
「営業、プランナー、マーケター、ディレクター、デザイナー、エンジニアが社内にいて、課題に対して総合的に提案できるところが強みだと思います。お客さまが抱えている課題をヒアリングしていく中で、潜在的な要望も拾って、課題解決に向けて一緒に伴走していくので、場合によっては最初のオーダーとは違った提案をすることもあります」
例えば、初めは「ECサイトをリニューアルしたい」というオーダーでも、詳細なヒアリングをするうちに、「ECサイトよりもコーポレートサイトを作り直したほうが成果に結びつくのではないか」と提案するケースもあるそうです。
最後に、約10年働いてきたブリッジコーポレーションの魅力や社風について、真部さんはこんなふうに話してくれました。
「ブリッジはすごく自由でフラット。トップダウンの組織ではなくて、現場レベルで『こうしたほうが良いんじゃない?』と自分たちで会社を主体的に動かせる実感が持てるので、やりがいがあるし面白いです。だから逆に、主体性がなくて待ちの姿勢でいる人はあまり向いていないかもしれない。自分から発信して動ける人が活躍できる環境だと思います」
提案したものが形になって世に出る喜び
次にお話を伺うのは、今回募集するWebディレクター職として働いている入社3年目の山本かほりさんです。山本さんは大学を卒業して大阪で商社勤務を経験した後、「一度は東京で働いてみたい」と3年ほどヘルスケア系の新規事業立ち上げに携わり、地元である京都に戻ってきました。
「京都に帰って何がしたいかと改めて考えた時に、私自身が京都で生まれ育って、祖母の影響で小さい頃から書道や茶道をつづけてきたこともあり、京都の文化をよく知っていることが自分の強みじゃないかなと思いました。Webの会社は東京や大阪にたくさんありますが、ブリッジは京都の会社だからこそ、その強みを生かせるチャンスがあるはずだと。実際、入社して京都のお客さまと商談をする中で、私が京都出身であることがアドバンテージになっていると感じる場面がありますね」
山本さんは営業職として入社しましたが、半年ほど前からディレクター職も兼任しています。こうした兼任スタイルは会社としては初の試みだそうです。
「私自身、ディレクターをやってみたいなという気持ちがありましたし、社内でも『やってみないか』と声を掛けていただいて。『前例はないけどやってみよう』ということで、今は営業兼ディレクターとして、お客さまとの商談から受注後の制作進行まで担当しています」
これまで経験がなかったディレクター職ですが、どうやって仕事を覚えていったのでしょうか。
「正直、まだ独り立ちはできていなくて、今まさに進行中です。先輩にもフォローいただきながら、お客さまへのヒアリングから要件定義、画面設計、公開に至るまでの制作進行といった、プロジェクト全体の納期・品質・予算などのディレクションを担っています。今は、案件を進めながら仕事を覚えていく感じですね」
営業兼ディレクターとして、仕事のやりがいや楽しさを実感していると山本さんは笑顔で話します。
「自分たちが提案したものが、最終的に形になって世の中に出るのは、やっぱりすごくうれしいなと思いますね。さらにお客さまから『Webサイトを変えて良かった』『ブリッジに頼んで良かった』と言っていただけると、大きなやりがいを感じます」
どんな人がディレクターに向いていると思うかと尋ねてみると、「自分もまだ向いているのかわからないですけどね」と笑いながら、こう答えてくれました。
「お客さまにも社内の人にも、自分の意見をしっかりと言える人かな。もちろん譲歩も必要ですけど。意見を言うのも聞くのも、相手との関係性がないとできないことなので、まずはその関係性をしっかりと築けることが大事だと思います」
時短も副業もOK!多様な働き方が実現
最後にお話を伺うのは、プロデュースグループでマーケティングを担当している藤木園実(ふじき・そのみ)さんです。ブリッジコーポレーションでは、時短勤務や副業などさまざまな働き方が可能。ここからは、実際に多様な働き方を実践している藤木さんに、オンラインでお話を伺います。
藤木さんはホテルのマーケティング部で約6年勤務し、育休中にInstagramコンサルタントとして開業。クライアントの課題をヒアリングする中で、Instagramだけでは解決できない部分があると考え、「Web業界全体を俯瞰して学びたい」と2022年にブリッジコーポレーションに入社しました。
「育休後はホテルの仕事に復帰するつもりでしたが、やっぱりホテルでは自社マーケティングしかできないので、もっといろんな事業者のことを知りたいと思って転職を決めました。ブリッジは業界未経験の私を時短勤務の正社員として受け入れてくれて、オフィスの雰囲気もすごく良かったので、ここなら副業と本業と育児を両立できそうだなと思って入社しました」
週5日、9時から15時45分までの時短勤務で働いている藤木さん。セミナー開催やメルマガ、広告など、ブリッジの集客に関わる業務を主に担当しています。副業や育児も含め、どんな毎日を送っているのでしょうか。
「朝は4時に起きて、6時までは副業の作業時間。その後ブリッジに出勤して、仕事を終えたら16時半から17時半までの1時間は副業のクライアントとのセッション。そこから、18時までに子ども2人のお迎えに行って、お風呂、ごはん、寝かしつけ。21時ごろからインスタライブをして、寝るっていう感じですね」
かなりハードなスケジュールに驚いていると、「両方の仕事が楽しくて、仕事が趣味みたいなんです」と藤木さんは笑顔でさらりと話します。さらに「本業と副業の相乗効果はありますか?」と尋ねると、「相乗効果しかないです!」と即答。
「副業のお客さまに対して、Web全体の相談に乗ることもありますし、内容によってはブリッジの営業につないで、実際に案件化したケースもあります。逆に、ブリッジのお客さまに副業の話をすると、『ブリッジってそんな面白い人がいるんだ』と興味を持ってもらえるので、ブリッジのブランディングにも少しは役立っているのかなと思っています。本業と副業の名刺を持っていると、本当に相乗効果しかないんですよね」
現在、第3子を妊娠中の藤木さん。この先、産休・育休を取ることや復帰後について、不安はないのでしょうか。
「もともと入社時から0歳児がいて、未経験で時短で副業ありという状態だった私に対して、ブリッジの皆さんは本当に手厚くフォローしてくれました。今もつわりがひどいのでリモートワークにするなど配慮してくださって、とても感謝しています。だから今後についても不安はないですね」
そんなふうに晴れやかに語る藤木さん。未来の仲間に対して、最後にエールを送ってくれました。
「ブリッジは子育てしながらでもすごく働きやすい環境です。ママでも未経験でも関係なく、チャレンジしたい気持ちを持っている人には向いていると思いますよ」
ブリッジコーポレーションの皆さんから共通して感じたのは、自ら主体的に動こうとする強い意思やバイタリティ、前向きなエネルギー。そんな姿に共感した人なら、きっとこの会社で成長を遂げ、活躍できるはずです。
人材育成のプログラムや多様な働き方を支援する仕組みも整っていて、新たなチャレンジをしたい人にとってはまたとない環境です。業界未経験の人も、思い切って一歩踏み出してみませんか?
執筆:藤原 朋
撮影:岡安 いつ美
編集:北川 由依
京都移住計画での募集は終了いたしました