人がつくり出す京都ローカルの魅力 地域の魅力を知り、顔が見える循環をつくる「京都ローカルFES」

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南から北まで、おおよそ120kmの距離がある京都府。天橋立や伊根の舟屋群をはじめとする「海の京都」、日本の原風景のような田畑と古民家の景色が広がる「森の京都」、山の斜面に沿って一面緑の茶畑が広がる「お茶の京都」など、エリアごとにさまざまな特徴があります。

その場所でしか見ることのできない風景や、受け継がれてきた歴史・文化・産業などの魅力があり、近年では地元の方に加えて、都市部から府内各地へUIターンした方々がプレイヤーとなりながら、地域の魅力を発信するイベントを企画したり、課題解決へ向けたプロジェクトを立ち上げたりしています。

そうした「人」がつくり出している京都の新たな魅力を一堂に集めて発信しようと、2021年12月5日に「京都ローカルFES in大阪」を開催しました。

イベントの企画は、京丹後市、舞鶴市、福知山市、南丹市、笠置町で活躍されている5組6名のプレイヤーと京都府農業会議(京都移住コンシェルジュ)、私たち京都移住計画(ツナグム)で行い、7月からオンラインでミーティングを重ねてきました。

企画を行った、「田園紳士」の森下さん、「北京都逸品百貨店」の児島さん、くり農園の奥田さん、「GOMA」の東裏さんご夫妻、元笠置町地域おこし協力隊の藤田さんと京都移住コンシェルジュのみなさんと京都移住計画の藤本・並河。

ミーティングのなかで、このメンバーでできたら楽しいこと・ワクワクすることを考える時間があり、「京都のローカルエリアに興味をもった方と、地域の美味しい食材を通じて交流したい!」「都市部で地域の特産品をPRする機会をつくりたい!」「海・森・お茶の京都の魅力を伝えるフェスがしたい!」と話していくうちに、「京都ローカルFES」の構想が生まれていきました。

会場となった「西田ビル」は、2020年度の京都ローカルワークステイでお世話になった西田工業(株)が運営している複合施設。中津駅から徒歩4分のアクセスで、アート、スタートアップ、ものづくり、シェアキッチン、ブルワリーなど、ローカルから生まれる新たな文化に着目しながら、コミュニティづくりを行っています。

ここからは「京都ローカルFES in 大阪」の当日の様子をご紹介していきます!

京都ローカルのおいしい!楽しい!を一堂に集めたマルシェ

マルシェ会場には、プレイヤーがそれぞれ声をかけた地元事業者が加わり、こだわりの農産物や乾燥野菜、ジビエ加工品、コーヒー豆、ヴィーガンスイーツ、お茶などが並び、開場よりも早くからお客さんが足を運んでくれました。

準備をしている段階から声をかけてくださる近所の方も多く、西田ビルで定期的に開催される農作物等の販売会や「ハイパー縁側(※1)」を、地域のみなさんも楽しみにされているのだと身をもって体感しました。

(※1)ハイパー縁側とは・・・そのまちに暮らす人や仕事をする人、子どもたち、まちの外から来る人たちが集まり、“CHAT(談笑、おしゃべり、雑談)”を始める次世代の縁側。このおしゃべりを通じて、まちに流れる歴史や取り組み、人の生き方を共有しながら、少し先のまちの未来を自ら企画していく活動です。(HPより引用)

Kyoto Beer Lab・かけはしブルーイング・Nakatsu breweryのクラフトビールを飲み比べ。

マルシェブースには、京都ローカルと西田ビルに所縁のあるブルワリー3社からクラフトビールを出品いただき、会場にはビールや試食を片手に交流を楽しむ人たちの姿も。

通りすがりにマルシェへ立ち寄ってくれたお客さんからも、「現地へはなかなか行けないけれど、地域の農産物や特産品が買えてよかった」「生産者の生の声を聞く機会になった」「一度地域を訪れてみたい」「月一で開催してほしい!」という感想をいただきました。

京都ローカルの魅力を掘り下げ、地域とのつながりを考えるクロストーク

午後は、西田ビルの2Fにあるシェアオフィス「Creative Quarter Nakatsu」を会場に、京都ローカルの魅力を掘り下げるクロストークを開催。

京都移住計画の藤本・並河が進行を務め、マルシェに出店していただいた事業者のみなさんをゲストスピーカーに、海&山の食・循環型社会・ライフスタイル・関係人口をテーマにしたクロストークを4本行いました。

各回20名前後の方が参加してくださいました。

01|Eat Local! 山&海の恵みをおいしくいただく・届ける仕事

スピーカー: 森下裕之さん(田園紳士)/児島信行さん(ホリグチ)/松田慎平さん(ENDEAVOR)/塩見晋作さん(ビストロq)
アーカイブ動画(51:47):https://youtu.be/9qpBi7b_Lkg

02|Think Sustainable! 日々の消費から社会のより良い循環をつくる

スピーカー:小島怜さん(OYAOYA)/中島健太郎さん(田舎暮らし)/市村リズムさん(Aoisaru Thursday)/笠井大輝さん(RE-SOCIAL)
アーカイブ動画(51:40):https://youtu.be/6N4ARKW1je8

03|Feel Nature! 五感を通じて自然を感じる暮らしと遊び

スピーカー:奥田友昭さん(くり社長)/東裏篤史さん・晶子さん(GOMA)/藤田始史さん(相楽Qプロジェクト)
アーカイブ動画(38:41):https://youtu.be/zZhyWUUWoEk

04|Cheers to All! 都市と地域のより良い関係づくりとは

スピーカー:鈴木悟さん(ハイパー縁側)/宇田川鎮生さん(西田工業)/磯貝咲知さん(京都移住コンシェルジュ)
アーカイブ動画(52:05):https://youtu.be/t5MRcbBAzTU

関西近郊だけでなく関東からも参加いただき、「訪れたことがある京都市以外の京都の魅力を知れた」「地域の方々の素敵な活動を知ることができた」「出店者の方々から話が聞けてよかった」という感想をいただきました。クロストークのあとは、再びマルシェ会場に戻って話のつづきを楽しんだり、想いが込められた商品を手にしたりと、さらなる交流が生まれていました。

人と地域のつながりや循環が生まれる「京都ローカルFES」

私たち京都移住計画は、2014年度から京都府・京都府農業会議とともに、相談窓口、イベント企画、情報発信などを通して京都府へのUIターンを考えているみなさんのサポートを行ってきました。

事業がスタートした当時と比べると、府内各地へUIターンされた方や、地域でプロジェクトを立ち上げた方・企業との交流やコラボレーションの機会も増え、私たちも地域の魅力をつくり出している人たちと何か一緒に企画ができたらと考えるように。

京都府の移住事業において、このような形式のイベントははじめての試みでしたが、当日は約130名の方に足を運んでいただくことができました。翌週には早速、「京都ローカルFES」に参加してくださった方々が出店者に会いに南丹市を訪れたそうです。

イベント開催後、企画から携わっていただいたプレイヤーのみなさんとオンラインで振り返りミーティングを行いました。

みなさんからは、「地名を知らないお客さんにも地域の魅力を体感してもらえる機会ができてよかった」「このようなイベントを通じて顔が見える消費や観光への導線、移住のきっかけをつくっていきたい」「フェスに参加してくれたお客さんが次は地域に足を運びたくなるような仕掛けを考えたい」という感想がありました。

また、振り返りでは、来場された方と京都ローカルとの関わりどのようにつくっていけそうか、アイデアもたくさん出ていました。

例えば、一般的な観光では入れない相楽エリアの茶畑を訪ねるツアーや、京丹後市のフルーツ農家を訪ねる収穫体験ツアー、南丹市のゲストハウスで行うワーケーションプログラムなど、今回の「京都ローカルFES」から派生して、さまざまな企画が生まれていきそうな兆しがあります。

私たち京都移住計画としても、2014年から取り組んできた移住事業の積み重ねやつながりを実感することができた「京都ローカルFES」。これからも、さまざまなイベント・プログラムを通して顔が見える循環をつくり、地域との関わりや現地へ足を運ぶきっかけを提案していきたいと思います。

Photo&Video by:川原正輝

記事の作成に関わってくれたクリエイター

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