「一緒に考える」から作る側へ。東さんのまちづくり 関係性のよさが、物事の循環をよくしていく

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京都のおもしろい人を訪ねる「人を巡る」シリーズ。京都に移住した人の体験談や京都の企業で働く人をご紹介する連載コラム記事です。移住するに至った苦労や決め手、京都の企業ならではの魅力など、ひとりの「人」が語る物語をお届けします。

第10弾にご登場いただくのは東信史(ひがしのぶふみ)さんです。東さんには以前、こちらの記事(リンク:https://kyoto-iju.com/interview/max)で京都へ移住したきっかけや当時の活動内容をお話していただきました。あれから1年半が経ち、東さんの京都での生活はどのように変化しているのでしょうか。今回は東さんが代表を務める「有限責任事業組合まちとしごと総合研究所」の事務所に伺って、京都での活動や暮らしの近況をお聞きしました。

人と人の関係性、つながりを意識しながら「一緒に考える」

ー京都でどんな活動をしているか教えてください。

まちづくりに取り組むプロジェクトのコーディネートや話し合いの場のファシリテーションを行っています。今、主に取り組んでいるのは「Xsector Kyoto -”みんなごと”のまちづくり推進事業」や「京都をつなげる30人」など、組織に所属する人がその所属先の一員として、「地域活動にどのように関わるか」を探求するプロジェクト。これまでは地域住民の方が主体となって取り組むプロジェクトに携わっていたのですが、最近は企業や大学、行政機関の職員など、対象が「組織に所属する個人」に変化しました。ほかに、京都市と「地域協働・貢献型宿泊施設促進事業」として取り組んでいる「まちと宿ラボ」の企画なども行っています。

ー東さんは活動の中でどんなスキルを発揮しているのですか?

プロジェクトや話し合いの参加者と一緒に考えることをしているだけなんですよね。その人自身が「どんなことに取り組みたいか」を一緒に考える。プロジェクトを進めながら「本当はやりたくなかった」と途中で中断してしまわないように、活動に取り組む動機や潜在的な意識を探すお手伝いをしています。どんな活動も自発的な気持ちを持って取り組めたほうが長続きしますよね。

ーこれまで行っていた「地域住民としての個人」を対象とした事業と今取り組んでいる「組織に所属する個人」に向けた事業では、どんな変化がありましたか?

組織に所属している方を対象としたプロジェクトでは、その人自身のやりたいことはもちろん、所属先の特性を意識することも大切です。そのため、所属先の目標や事業内容、組織内の人たちとの関係性を見直して、組織の特徴をどのようにまちづくりに活かしていくかを一緒に考えています。所属先の事業を通じて、地域に関わっている感覚を持つ人が増えたら、まちはもっとおもしろくなっていくんじゃないかと思っています。

ー活動をする上で、ほかに大切にしていることはありますか?

人と人の関係性やつながりも意識しながら活動しています。どんな取り組みでも人の関係性がよくなれば、物事の循環性もよくなっていくと思っているんです。例えば、関係性があまりよくなくても、想いの根本では同じことを考えている人同士をつなげる、とか。当事者同士では感情的になってしまって、お互いの想いを理解するのは難しいかもしれませんが、その間に僕が入ることで両者の関係性がよくなっていくかもしれない。そうした人と人の関係性、つながりにもおもしろさを感じながら、活動に取り組んでいますね。

やりたいことを形にするコミュニティー

ー京都での暮らしはどのように感じていますか?

僕は京都に移住して6年半になるんですが、段々と生活に慣れてきたなと感じています。何をしようか考えたり、何か問題が起きたりした時に尋ねられる人や場所、お店が増えました。そうしたやりたいことを形にするネットワークやコミュニティーが暮らしやすさにつながっているなと思います。

ー切り分けて質問をしてしまいましたが、仕事と暮らしは線を引いていますか?それとも境目はあまりないですか??

そんなに仕事と暮らしは切り分けていないかもしれないです。昨年は「自分の時間を過ごすこと」をテーマに生活してみたら、本当に自分がやりたいと思っていることって数としては少なくて。気づいたら仕事の時間が短くなって、Amazon Primeでアニメを見る時間が増えていました(笑)アニメにも生活やプロジェクトに役立つ視点がたくさんあって、いろんな気づきを得ながら見ているんですけどね。この生活をこれからどう変化させていけるかがとても楽しみです。

撮影中、普段Amazon Primeを見る時と同じようにソファーの上でくつろいでいただきました。

アート活動から得た、「自分の感じていることを表現する」新しい感覚

ー具体的に、これからどんなことに取り組もうと考えていますか?

昨年、仕事に活かすアート思考を学ぶ「クマグスクのアート×ワーク塾」に参加してみたら、すごく楽しかったんです。これまでは自分が何かを作ることはできない、と思っていたんですが「感じていることをどう表現するか」を考えながら3ヶ月実習に取り組んでみたら、自分の中にあるものがちゃんと形として出てきた。自分の気持ちと向き合って作品を作るのはとても新しい感覚で、すごい心地よかったんです。なので、これからはアート作品を作るプロジェクトにも関われたらいいなと考えています。

ーこれまでとはまた違う活動に注力されていくのですね。

そう考えたのも、京都に住んでいるからこそ受けた影響があるのかもしれません。周りには個人でお店を始めたり、作品を作っていたり、チャレンジしている人たちが多いので、自然と「今、自分のやりたいこと」に意識が向いたんだと思います。アート作品づくりに取り組むとは言え、大切にすることはこれまでと変わらず、「人と人の関係性やコミュニケーション」に関わること。「どんなコミュニケーションが関係性のよさにつながるのか」をテーマに、何かを作ることができたらいいですね。

▼「Xsector Kyoto -”みんなごと”のまちづくり推進事業 」Facebookページ
東さんが取り組んでいる「Xsector Kyoto」の詳細は下記URLをご覧ください。
https://www.facebook.com/Xsectorkyoto/

 

記事の作成に関わってくれたクリエイター

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