引き継がれるクリエイター精神
この建物は京町家の認定を受けている建物なのですが、それだけではなく、古くからちょっと他とは違う使い方をされてきました。というのも、戦後はここで写真館を営み、さらに以前は印刷所だったんだそう。今でもスタジオ室には、暗室や手作業で曲げられた鉄管など、当時の様子を垣間見ることができます。当時は貴重だったベニヤ板も室内に使われて、状態良く、今でも現役で利用されています。
その後は、学生や若いクリエイターの方に中心に使われてきました。その住み継ぐ過程で、壁が塗られたり、水回りが整備されたり、はたまた豪華なバルコニースペースができたり…町家と言っても、ただただ意匠が美しいだけではなく、引き継がれて変化していくからこその美しさ、を体現していると言えます。
1階土間と2階の居住部屋の使い方
1階は現在建具が無く広々としている分、居住スペースよりも店舗や事務所に向いているイメージです。
店舗は飲食や宿泊関連でなければ、物販など可能です。工房スペースにも向いているとも思います。玄関すぐで、掃き出し窓を開けると外からの搬入もしやすいので、重かったり大きな作品を作る場合にも良いと思います。
一方、2階は非常に日当たりが良く、床もヒノキ材が使われていて、ずっと居たくなるような空間です。
1階と2階で使い方を分けたり、シェアしたりする暮らしに適しているように思います。
申し分ない立地
立地は、南北は四条と五条の間、