こんにちは。不動産担当の岸本です。
この度、西陣にあたらしい職住一体群をつくることになりました。
まずは、なぜ今、「あたらしい職住一体群」をつくろうとしているのか、お伝えします。
嘆くだけでは変わらない、町家喪失の事情
一軒また一軒と、町家が潰されています。今年に入ってからは、文化財級の町家まで姿を消しつつあり、そのたびに、嘆く声が増えています。
しかし、町家が無くなっていくことを嘆くだけでは何も変わらない。自分達に出来ることをそれぞれの立場で考えることも必要では無いでしょうか。
それが、今の京都で求められていることだと、わたしは思います。
私には何が出来るのだろうか。ここで一つの仮説を立ててみました。
「町家の姿形は変わっても、せめて、町家で大事にされていた暮らしや住まい方だけでも抽出し、発展させることができれば良いのではないか。」
町家という建物自体を残すことは、いよいよ難しい時代になってしまった。ただ、町家暮らしの礎であった暮らしや生活文化を継いでいくこともまた、町家を残すことのひとつと言えるのではないでしょうか。
あたらしい職住一体
そんなことを念頭に置いたプロジェクトをはじめることになりました。
京都の西陣の地で、七軒の町家や木造長屋の空き家群を活用し、「あたらしい職住一体群をつくる」プロジェクト。
西陣と言えば、西陣織。西陣織の職人が住んでいた織屋建ての町家は、職と住を一体にした住まい方で、それが群になってエリアが形成されてきました。エリアの中に、職を中心としたコミュニティが深く根づいています。
その住まいのなかに仕事がある暮らし方は、現代にも見直され、希望する人も増えてきました。
ただ単に、昔ながらの職住一体の暮らしを継承するわけではなく、あたらしい職住一体をつくる。
かつての西陣は織産業という同業の群、つまりコンセプトが統一されていました。それを今回は、あえて強いコンセプトを立てず、トーンのみ統一して異業種の群をつくってみます。
緩やかな結びつきのなかで、入居者同士が科学反応したり、お客さんが回遊したりする風景は、きっと楽しく豊かな暮らしだと思います。
この建物たちの真ん中には広い中庭があります。
普段は休憩したり、みんなでマルシェしたり、きっと「ちょっとテンションの上がる日常」が待っていると思います。
そして、このプロジェクトは、まずは、工房兼住居2軒、工房のみ1軒の3軒の1期からスタートします。
その後の2期には、飲食兼住居、飲食のみ、レンタルスペースも募集しますので、どうぞお楽しみに!
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<あたらしい職住一体プロジェクト 1期詳細>
プロジェクト名:つれづれ nishijin
住所:京都市上京区三軒町
賃料:5.8万円~10万円
面積:26.1 ㎡~50.26㎡
募集期間:2019年4月15日まで
入居目安:2019年7月初旬
募集物件詳細:
A区画(工房兼住居)https://kyoto-iju.com/living/071
B区画(工房のみ)https://kyoto-iju.com/living/070
C区画(工房兼住居)https://kyoto-iju.com/living/069
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詳細・2期については上記か、c.kishimoto@kyoto-iju.com からお問い合わせください。