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京都には、季節ごとの行事やならわし、風物詩がたくさん存在しています。このコラムでは、1年を春夏秋冬の4つに分け、さらにそれぞれを6つに分けた「二十四節気(にじゅうしせっき)」にあわせて、京都移住計画に関わる人たちの等身大の京都暮らしをお伝えします。
京都府北部にある丹後地域の自然と文化に魅了され、神奈川県から移住をしてきた鍼灸師の高橋友樹です。二十四節気の節目に当たる立春・立夏・立秋・立冬にあわせて、季節の養生と丹後暮らしの魅力をご紹介します。
陽から陰へ、スローダウンをする秋
今年の夏は皆さんいかがお過ごしでしたか。
梅雨入りがいつもより遅く、湿気を多く感じる夏の始まりでした。湿気による体の不調を感じた方も少なくないはず。しっかりと養生して乗り切りたいですね。
これから夏本番ですが暦は秋です。立秋くらいから少し風が涼しくなったかな?と思うようになりますね!
秋は冬に向けての準備の季節、作物が豊かな時期です。収穫した作物を蓄えるように、夏に発散した分をしっかりと蓄える気持ちで養生するのが良い季節とされています。
東洋医学では、陽気の盛んな夏から陰気の盛んな冬に向かって移り変わっていくように、秋はスローダウンしながら冬を乗り越える準備をする時期と考えます。少し感傷的になったり、寂しさを感じたりする季節なので、紅葉や芸術を楽しみながら心を落ち着かせましょう!
夏のおすすめ養生をご紹介!
夏の養生キーワードは「落ち着きと感性」です。
①夏の陽気を落ち着かせる
最近の秋は夏を引きずっていて暑いですね。その反面着実に冬に向けて季節は移ろっています。暑い中でもちょっとした工夫で陽気を沈めるのがおすすめ。ぼくのおすすめは夕暮れ時に散歩すること。この時期の夕暮れ時は爽やかな風と虫の鳴き声で心地が良い時間です。程よく涼しいので散歩をしてクールダウンするのにぴったりです!もう少し秋の気候になってきたら外で読書なんかも良いですね。
②秋は感覚に寄り添って
芸術の秋、読書の秋など、感性に訴えかけるような時期。東洋医学でも秋は感性豊かに過ごすのが良さそうです。涼しくなってくると余暇の時間を有意義に使いたくなるもの。暑さが和らいでちょっと肌寒くなってくると感傷的にもなります。そんな、気分に身を任せて、ゆったりと自分の感性に寄り添って過ごすのがいいでしょう。
秋の丹後は、「うらにし」と虹と美味しい食の季節
丹後の秋は様々な顔を見せてくれます。たくさん雨が降ったり、虹が見られたり、美味しいご飯が食べられたり、イベントがたくさん開催されていたり。毎年新米を食べるのが楽しみです!
「うらにし」と虹
丹後に移住をして、はじめましての方に大体決まり文句で言われるのが
「弁当忘れても、傘忘れるな。知ってる??」
丹後地域は秋から冬にかけて雨がたくさん降るんです。その不安定な気候のことを「うらにし」といいます。通り雨のような感じで降ったりやんだりな雨ですが……雨が降ったあとはきれいな虹が見られることがほとんど!しかも丹後の虹は低い!端から端が見える!
秋はいろいろな美味しい食べ物が!
丹後は食の宝庫です。秋に限らず美味しいものがたくさん食べられるのですが、秋はとにかく種類豊富!野菜に果物に白米、魚介だとイカが美味しい時期でもあります。
この時期になると新米が楽しみで、食べるときはワクワクするものです。個人的にはさつまいもの収穫とその後焼き芋をするのが好きです(笑)。
執筆:高橋 友樹
編集:藤原 朋
高橋 友樹
神奈川県川崎市出身。現在はローカルフラッグで移住定住の窓口や地域の新入社員研修を企画運営する傍ら、自宅の1階をDIYで改装し、鍼灸師としても活動。丹後に移住してよかったことは食が美味しいこと。