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京都には、季節ごとの行事やならわし、風物詩がたくさん存在しています。このコラムでは、1年を春夏秋冬の4つに分け、さらにそれぞれを6つに分けた「二十四節気(にじゅうしせっき)」にあわせて、京都移住計画に関わる人たちの等身大の京都暮らしをお伝えします。
京都府北部にある丹後地域の自然と文化に魅了され、神奈川県から移住をしてきた鍼灸師の高橋友樹です。二十四節気の節目に当たる立春・立夏・立秋・立冬にあわせて、季節の養生と丹後暮らしの魅力をご紹介します。
自然に習って活動的に、汗をかいて熱を発散
今年の春は皆さんいかがお過ごしでしたか。
今年は3月の気温が低く、桜の開花時期が遅くなりましたね。その分、太陽の暖かさにありがたみを感じたのではないでしょうか。
気づいたら暦は夏です。鯉のぼりが気持ちよさそうに空を泳いでいるのが夏の始まりを感じさせますね。海の京都・丹後はGWから8月頃までの海が一番きれいに感じます。
夏は緑が深くなり、あらゆるものが花咲き栄える季節です。田植えをすると苗がすくすくと成長して、土色だった田んぼがどんどん緑に染まります。
東洋医学では、ダイナミックに変化・成長する自然に習って、春に準備していた物事がどんどん動き出す時期と考えます。そんな過ごし方ができると体にも心にも良さそうです。また、陽気が盛んな時期なので、遠出をして海や山で遊んだり、体を動かして発散したりと、活発に過ごすのが良いです。
夏のおすすめ養生をご紹介!
夏の養生キーワードは「活動と発散」です。
①草木が生い茂るように活動
夏は草木の成長が早いのが特徴です。この時期は雑草の草刈りが大変です(笑)。そんな雑草に負けないように活動的に過ごしましょう。ただ、注意したいのがやりすぎないこと。夏は気温も高いので体に熱がこもりがち。体の火照りや頭がボーッとするのを感じたら、体を動かしたあとは水分補給、頭を使ったあとはコーヒーブレイクを忘れずに。苦みは熱を鎮める効果があります。
②汗を嫌がらず熱を発散
暑い夏は何もしなくても汗をかきますが、しっかりと汗をかく習慣をつけるのも大切なことです。前段でも少し触れましたが夏は体に熱がこもってしまいます。特に現代はクーラーがあるので快適さは感じることができますが、体の中に熱がこもってしまっている可能性が高いです。適度に汗をかいて熱を発散させましょう。ただ、そのままクーラーの部屋に行ってしまうと冷えてしまうので冷えやすい方はタオルで汗を拭くことをお忘れなく!寒がりの方は羽織るものを携帯すると◎
夏の丹後は、きれいな海とイベント!
丹後に移住をして海をほぼ毎日見ているのですが、この時期の海の色が一番きれい!
そして、海の近くで行われるイベントも多数開催していて1年を通して賑やかな時期になります。
丹後の海
そもそも、京都に海があることを知っていましたか?お恥ずかしながら、僕は丹後に来てから京都に海があることを知りました(笑)。そして、日本海側の海は少し怖いイメージでした……。
しかし!そんなことはありません。丹後の海は沖縄か?と思えるほどきれいです。
本当は教えたくないですが僕のお気に入りオーシャンビューをご紹介!
丹後は夏のイベントもアツい!
丹後では夏の陽気に合わせてイベントが色々と開催されています。その中でも僕の思い出に残っているイベントは「宮津燈籠流し花火大会」です。
コロナの影響もあり、去年が4年ぶりと久しぶりの開催でした。宮津ならではの海上から打ち上げられる花火は海面にも映ってとってもきれいです!
慰霊のために行われている花火大会でもあるので、花火の前には慰霊船という船を宮津湾に浮かべます。そして、宮津湾の一面が燈籠の光で彩られます。宮津の方の想いを感じながら遠くへ流れていく燈籠を見送るのは感慨深い時間です。花火大会に参加した人の心が一つになる感じがします。
夏のお盆の時期に開催されるので是非お越しください!去年は花火大会後の盆踊りに参加できなかったので今年は参加しようと思います(笑)。
執筆:高橋 友樹
編集:藤原 朋
高橋 友樹
神奈川県川崎市出身。現在はローカルフラッグで移住定住の窓口や地域の新入社員研修を企画運営する傍ら、自宅の1階をDIYで改装し、鍼灸師としても活動。丹後に移住してよかったことは食が美味しいこと。