旅する雑貨屋さん。アドレスフリーの文房具屋さん。泊まれる本屋さん。
京都にはユニークなお店があります。
もちろん全国チェーンと言われる大手ブランドのお店もあり、私たちの生活を支えてくれています。しかし観光客の方々から「京都らしいね」と言われるお店の多くは、強い思いを持って商いをする個店です。
創業1000年を超えるお店もあれば、移住者がオープンしたお店もある。新旧混じり合いながら、文化をアップデートし続けていることも京都の魅力です。そんな雰囲気に惹かれて、「いつか京都でお店を開きたい」と考えている方もいるかもしれません。
今回、そんな方を応援するプログラムが京都市を主体にスタートします。その名も、「京の商人育成塾 みせづくりカレッジ」!
京都で店をするなら大切にしたい、コミュニティ
「みせづくりカレッジ(以下、みせカレ)」は、2018年11月開講。これから店をつくる方が集い・学び・販売するプログラムです。
これから店を始めたいけれど、何から準備したらいいのか。
京都で活躍する先輩商人から体験談を聞きたい。
こ一緒にみせづくりを学び、応援し合えるような仲間が欲しい。
店を始める時に、多くの人が抱く疑問や不安。そこにスタッフや講師が伴走しながら、お店のオープンを目指します。
そもそも、みせカレが生まれた背景には、京都の“未来力”を高めるべく開催されている「京都市中小企業未来力会議」で、こんな声が上がったことに始まります。
「気軽に商いに挑戦できる場が必要だよね」。
「店をはじめたい人は多いが、ゼロからはハードルが高い。伴走者が必要ではないか」。
このアイデアから生まれたのが、みせカレです。
どんなプログラムにしたら、お店を始める人の役に立てるだろうーー。京都で店をする先輩商人にお話を聞いたところ一番多かったのが、コミュニティでした。
みせづくりカレッジの校長を務めていただく、浅野日本酒店・代表であり中小企業診断士の浅野洋平さんは、このように話します。
「開業時にはたくさんの方にお世話になりました。その中でも店の根っこを作ってくれたのが、人とのつながりです。中小企業診断士の仲間から、どんどんネットワークが広がっていきました」。
「みせづくりは理論3割・思い7割。事業計画も大切ですが、店を成功させるんだという強い思いが重要です。大変なこともあると思いますが、仲間やメンターの存在が支えになるのではないでしょうか」。
京都の人は、新しい店ができてもすぐには訪れず、「あの店どんな感じなんやろ」と様子見をする傾向にあります。だからこそ大阪に住み、京都にネットワークがなかった浅野さんが店を出した際、はじめの1年はお客さんがつかず苦労したと振り返ります。
「大阪はサービスがよかったら流行る。だけど京都で商売をするには、つながりが大切です。みせづくりカレッジでは、交流を大切にしていきますので、開業後も応援しあえる関係を築いていただきたいです」。
次にお話を聞いたのは、マガザンキョウト編集長でEDIIT Inc. 共同創業者の岩崎達也さん。
「これからの京都にどんな店が必要か?を考えた時、お互いに学びあえる場が必要と思いました。僕は”泊まれる雑誌”をコンセプトにした『マガザンキョウト』を運営していますが、開業時に気軽に相談できる先輩がいたらどんなに助かっただろうって」。
講義と販売、ネットワーキングで開業に向けて準備を
こうした先輩商人の声を参考に、「みせづくりカレッジ」は誕生しました。
プログラムの構成は主に3つ。3日間の基礎講座とイオンモールKYOTOでのトライアル販売、そして金融機関やバイヤー、先輩商人とのつながりをつくるネットワーキングです。
最後に、事務局として活動する京都移住計画のメンバーであり、株式会社ツナグムのタナカユウヤに「みせづくりカレッジ」をどんな場にしたいか聞きました。
「受講後すぐに開業できる状態までサポートしていきたいです。先輩商人、金融関係者、バイヤー、不動産会社など店に関わる多様な人が集まる場に育てられたら。一人でやると3〜5年かかるところを、みせづくりカレッジのコミュニティをいかしてもらうことで1年に短縮できたら嬉しいですね」。
もし「京都で店を持ちたい」と思うなら、「みせづくりカレッジ」で一歩を踏み出しませんか?京都らしさをつくるユニークな個店の仲間として、軒を連ねたい方からの申し込みをお待ちしております!
受講生を募集中です
これからお店をつくる方が集い・学び・販売する、現代版私塾 2018年秋、開校!
<公式サイト> みせづくりカレッジ
※受講申し込みは、10月22日(月)まで!
→申し込みは締め切りました。たくさんのご応募をありがとうございました!