CHECK IN
京都のおもしろい場所を訪ねる「場を巡る」シリーズ。人が集いハブとなるような場や京都移住計画メンバーがよく立ち寄る場をご紹介する連載コラム記事です。一つの場から生まれるさまざまな物語をお届けします。
第1弾でご紹介するのは、京都移住計画とも関係が深い町家スタジオ。改めて、私たちの活動拠点についてご紹介します。
堀川商店街や堀川団地のあるエリアから徒歩数分。堀川中立売にあるのが、町家スタジオです。
人と人のつながりからこそビジネスは生まれるーー。そんな思いから、1999年にオープンし、数々の起業家がこの場から巣立っていきました。
町家スタジオの建物は、築100年を超えると言われている大型町家。1階と2階があり、イベントスペースやシェアオフィスとして運営されています。
初夏には若葉のみずみずしい緑が、秋には紅葉が美しく、四季折々の風景を楽しみながら働けるのが町家スタジオのなによりの魅力。京都らしい文化を味わいながら仕事をしたいと思う方におすすめのシェアオフィスです。
地域と起業家をつなぐ町家
そもそも町家スタジオは、起業支援と地域交流のための施設として生まれました。新産業向け人材育成プログラムや、地元小学校の有志で組織した「西陣こどもデジタル探検隊」プロジェクトなどの活動拠点として、広く地域に開かれてきました。
その後、イベントスペース&シェアオフィスとして貸し出すようになり、ここから数々の起業家やコミュニティが生まれています。
代表的なのが、月1回開催する『町家BAR』です。
これは「京都から世界を変える」をキーワードに、ITやWebデザイナー、グラフィックデザイナー、クリエイター、アーティスト、起業家など社会人から大学生まで集まってお酒片手に、プレゼンし、未来を語り合う招待制の交流会。
2011年から50回以上を開催し、のべ1,300名以上が参加。これから事業を始める予定の起業家、webサービスやアプリの開発をしている方、デザイナーやエンジニア、プログラマー、VC、スタートアップ、イノベーターなど多様な人が集っています。
IT・デザイン系クリエイターが集うシェアオフィス
ここからは少し、町家の内部をご紹介しましょう。
赤い暖簾をくぐると、広い玄関。ここはギャラリーになっていて、展示会を開催することもできます。
1階には、6畳の和室と20畳の大広間。座布団を持って移動すればすぐにレイアウトを変更できるのが和室の強みです。トークイベントやワークショップはもちろん、会議室から気分を変えた場所でみっちりブレストやミーティングをしたいといった企業の方も利用されています。
2階のシェアオフィスには、デザインを手掛ける「each」や「kakan design」、お菓子教室の運営支援や体験型コンテンツの提供などICTと教育技術を活用し「食」に関する学びのサービスを行う「Umionia」が入居。
ときに入居者同士で共に仕事をお願いし合うこともあるようです。
ヒトコトモノが交差し、イノベーションが生まれる場
2019年、オープン20周年を迎えた町家スタジオ。町家スタジオから、数々のITベンチャーが巣立っていきました。そしてこれからも、町家スタジオは、IT起業家やクリエイターの登竜門でありつづけるのでしょう。
現在、町家スタジオではシェアオフィスの入居者を募集しています。関心をお持ちの方は、ぜひお問い合わせください。