多様な働き方をする人が沢山いるのが京都の特徴のひとつ。
フリーランスとしていくつかの拠点を飛び回るように仕事をしている人、社会の問題を解決することが目的の社会企業で働く人、100年続く伝統的な価値観と現代の感覚を融合させた会社で働く人…。
そんな多種多様な価値観を持つ人たちが集う場として、数年前から全国的に広がる「コワーキングスペース」。
コワーキングとは、同一の団体には雇われていない個々人が、事務所・会議室などを共有しながら独立した仕事を行う共働のワークスタイル。クリエイターや起業家、フリーランスなど、比較的孤立した環境で働くことになる方を中心に、近々増加している働き方なんです。
ここ京都では5年前程から増え始めたコワーキングスペースですが、今回ご紹介する「385PLACE」の5階部分もその一つなんだとか。
伝統的なものづくりの技術や歴史、職住近接エリアである西陣に、新しい拠点として今秋にオープン予定とのことで、7月30日に行われた完成見学会を訪れました。
京都で働く姿をイメージしながらご覧くださいね!
創業80年の織物会社が開設したシェアオフィス+コワーキングスペース
伝統的なものづくりの技術や歴史がたくさん紡がれた西陣で、新しい時代を担う人や企業、最先端のクリエイティブの融合から新たなビジネスやプロジェクトの物語が始まる場所となる385PLACE。
この場所は、昭和13年に創業した老舗の織物会社の株式会社都が、自社ビルをリノベーションして作られたのだそう。
創業以来、帯の製造拠点として世界に通じる作品を生み出してきたこの建物ですが、時代の流れに合わせ形を変えることを決断。
「今回改装した場所は、もともと帯製造に使う紋紙倉庫だったんです。しかし、デジタル化に伴ってスペースがいらなくなったんです。使われなくなった場所も、有効にみなさまに使っていただきたいから、このような形で場所を作らせていただきました。」と株式会社都の倉田会長は言います。
今の法律では立てることのできない高さのこの建物の最上階と、その下である4・5階に、シェアオフィスとコワーキングスペースがあり、西陣の街を一望できる開放的な空間になっています。
四季の移り変わりを感じる四方の山々が見渡せるスペース
385PLACEは働き方に合わせて、座席指定のない「Free Desk」、自分の座席指定のできる「My Desk」、複数人で事務所として使える部屋がたくさんある「シェアオフィス」と、利用者のニーズに合わせたスペースが用意されています。
最上階の5階にエレベーターを使って上ると、一面ガラス張りの明るい空間が広がります。
一面のガラス張りの前のスペースは、コワーキングスペースとして用意されており、様々なテーブルとイスが用意されています。開放的でコミュニケーションの取りやすいこの空間なら、フリーランスや写真家、クリエイターなど個人で働いている人たちにはもってこいのスペースになりそうです。
仕事をしながら青々とした山や下町の様子が一望できるなんて、この場所ならではです。
こんな場所でなら、いつもとは違うアイデアが浮かびそうですね。
コワーキングを通り抜けると、ダイニングキッチンも完備。
ほっと一息つきたいときも、ここに来れば美味しいコーヒーが飲めそうです。
ダイニングキッチンを通り抜けると、その奥にはMY DESKのスペースが広がります。
しっかりと集中して作業に集中できそうなスペースです。
そこを通り抜けると、様々な大きさのオフィスがあります。
5階のオフィスは数名規模から10数名規模までのオフィスが、4階には数十名規模のオフィスがありました。
どれも太陽の日差しが差し込む明るい室内なのが特徴で、壁紙は入居される方の意向で好きにできるのだそう。
オフィス同士が隣り合っているから、それぞれのオフィス間での交流が盛んになりそうです。
この秋オープン予定!
この秋にオープン予定のこのオフィス、家具の搬入など今から内装を整えていく様子でした。
8月27日にはオープニングパーティーが開催されるとのことなので、気になった方は、この機会に385PLACEを訪れてみてくださいね。
385PLACEについて、詳しくはこちら。
HP: http://miyakoplace.com/
Facebook: https://www.facebook.com/miyakoplace/
text:大西芽衣
Photo by もろこし