いつか京都で、自分のお店を持てたら。
そう思っている人は、きっと少なくないはず。
キャッシュレス決済サービスのSquareは、全国各地でSquareを利用している方やこれからお店を始めようとしている方とのネットワーキングを進めています。その第一弾となるイベント「Meet UP Square in 京都」が、6月26日(木)に開催され、実際に京都に店舗を構える3人のゲストから、地域でビジネスをすることのリアルな声を伺いました。
京都移住計画は、イベントの企画・運営をご一緒し、京都でのコミュニティづくりのお手伝いをさせてもらいました。
Meetup Square in 京都|地元のビジネスと、繋がろう

京都に店舗を構える3名のオーナーが登壇
会場となったのは、京都のシンボル鴨川と東山の景色を臨むマールカフェ。今回のゲストである株式会社友添商店が経営する店舗のうちのひとつです。大きな窓から陽が射す店内に、関西各地から約30名の参加者が集まりました。

トークセッションの進行は、「居」「職」「住」の3つをテーマに京都への移住を応援する「京都移住計画」が務めます。

京都移住計画(株式会社ツナグム)
株式会社ツナグムは、「人と人、人と場のつながりを紡ぐ」をミッションに自治体や企業、金融機関、大学など多様な事業者との協働によるコミュニティづくりや事業への伴走支援、商店街や地域の活性化など幅広い事業展開を行っています。京都への移住を応援する「京都移住計画」は、これから京都に住む人、関わる人たちに向けて、「ようこそ」という気持ちと、ここ京都が「いつでもおかえり」と言える場所である為に、「居」「職」「住」3つのテーマのコンテンツ企画や情報発信を行い、移り住む先の暮らしをつくり続けています。
京都でビジネスをすること
——早速ですが、なぜ京都で事業をはじめようと思ったのか、京都を選んだ理由や開業のきっかけを聞かせてください。

小林
京都へ来る以前、関東でバーテンダーをしていました。次のステップでは海外へ渡るつもりで準備をしていたのですが、コロナ禍のタイミングだったのでそれが叶わなくて。それで、次に見つけた仕事が京都の外資系ホテルのレストラン部門でした。しばらく働いた後、色々なご縁があり、京都で「小林酒店」を開業しました。
小林 紀さん/小林酒店
明治10年(1877年)から続く家業「小林酒店」の復活プロジェクトとして、2023年に四条河原町に酒販+飲食(DJブース付きの立ち飲みカクテルスタンド)という斬新なスタイルを取り入れた「京都 小林酒店」を開業。今後は店舗の2階をワークショップや貸しイベントスペースとして展開する予定。

小須田
開業前の期間は、私も夫も10年ほどジュエリー業界で修行を積んでいました。過酷な面も多かった当時のジュエリーの業界で、このまま職人を続けていくのであれば「独立するしかない」と夫婦で決めたのが店をはじめたきっかけです。
開業場所は夫の出身地の関西で探していて、ジュエリーの需要があると感じた京都に店を持ちました。
小須田 典子さん/株式会社つなぐ制作所 代表取締役/小さな工房jewelrypetit
https://www.jewelry-petit.com/
京都北山の工房から始まったjewelrypetit。「時代を超えて受け継がれるジュエリーを」という考えのもと、単に完成品を販売するだけでなく、オーダーメイドはもちろん婚約指輪・結婚指輪の手作り体験や、形見などとして次世代へ受け継がれたジュエリーのリフォームなどが評判を呼び、今や大阪、神戸、東京にも店舗を拡大し展開中。

友添
僕の場合、京都でビジネスをはじめたきっかけは「京都が好きだから」ですね。大学進学で関西に出てきたのですが、京都に遊びに行くうち「このまちめっちゃいいな」と思って、一生ここで暮らしていこうと決めました。それで25歳の時に個人商店として雀荘を始めたのが僕の京都での商売のスタートです。
友添 敏之さん/株式会社友添商店
「あったらいいな今はないけど」を開業ポリシーとして、2030年までにアパレルショップや小さな映画館やプール、本物のファミリーレストランなど様々な業種の店舗を四条河原町の交差点から半径2㎞圏内に出店することをビジョンに据えている。
友添商店以外にも、(株)ハッピーワークデザインラボ、京都をおもろくする(株)と2社を昨年立ち上げ、この町で一生暮らしていくことを決めている。
——実際に京都でビジネスしてみて感じた利点や、開業前のイメージと違った点はありますか?

友添
京都市は日本一学生比率が高いまちと言われています。だから店をやっていると、学生が「初めて自分の選択でモノを買う、サービスを選ぶ」場面に立ち会うことも多いんですよ。僕のビジネスが、社会に出て活躍する学生たちの原体験になるのかもしれないと思うと、すごく価値があることだなと感じています。
小林
伝統のまちというイメージがある京都ですが、実際に住んでみると「革新を受け入れてきたからこそ文化が残るまち」なんだなと印象が変わりました。
それに加えて、海外で取引をする時「京都から来ました」と言えるのもメリットだと感じます。僕は今年からメキシコに日本酒を輸出する事業も開始したのですが、京都で店を持っていなかったら出会えなかった取引先だったかもしれません。
小須田
私も「京都」というブランドはすごく強いなと感じます。例えば、うちのスタッフは全員府外の出身です。求人には全国から応募してもらえますし、お客様も全国や海外からも来ていただいています。
また、海外の企業にも京都は特別だと思っていただいているようで、先日は京都で展示会中の世界的ハイブランドに弊社の工房を貸し出すというご縁もいただきました。京都は世界から刺激をもらえるまちだなと思いましたね。

友添
京都は僕のように商売を小さく立ち上げるには、すごくいいまちだと思うんです。100年続く企業がたくさんありますが、ほとんどが家族で営むような小規模経営と言われています。だからか、まちには商売をするという気風が漂っている気がします。
小林
京都の場合、他の土地と比べて、家賃をはじめ経営のコストがあまりかからないのも良いですよね。
——とは言え、まだまだ京都でのビジネスの難しさを感じている方も多いのではないでしょうか。例えば「京都の人はいけず」との声を心配している方も少なくないと思いますが、みなさんはそれを感じたことなどはありませんか?

友添
僕は商売をはじめたのが25歳だったこともあって、当時こそ「商売ってめちゃ難しい」と感じたけれど、それは僕の能力が足りなかったんだと思っています。「京都はいけず」とは、度々指摘されますが、僕自身は感じたことないですね。もしかしたら気が付いてないだけかもしれませんが(笑)。
小林
僕も鈍感な方なので「いけず」には気づいていないのかもしれませんね。そう言えば、以前イベントで知り合った老舗の大女将に「店をはじめて8ヶ月です」と挨拶したら「うちは450年ですけどね」って返って来たことはあって、もしかして……。
でも、それほどの歴史ある企業とのご縁って、以前関東にいた頃には考えられないことです。京都では、圧倒される背景を持つ方たちと一緒にお仕事をする機会があり、怖さ以上のチャンスを感じるんです。

小須田
私たちも、オープン時から京都の皆さんに応援していただいていたなと思います。お金がないところからのスタートだったので、オープン当初はチラシや手紙を書いては、夫婦で毎日ポスティングして回っていました。それをきっかけにお店へ来てくださったお客様がたくさんいて、さらに知人や家族を紹介してくれたりもして、ありがたかったです。
友添
意外かもしれませんが、京都は狭いから「みんなで助け合っていこうね」というムードがあるんですよね。だから、これから開業したいと思っている方は、むしろ周囲の方に「こんなことをやりたい」と言い続けていれば、誰か手を貸してくれるんじゃないかと思うんです。
——心強い回答でした。地域性をあまり怖がる必要はないのかもしれませんね。続いて、ビジネスを立ち上げた後、気になる集客の方法について教えてください。

友添
商売をはじめたばかりの頃は、不手際でお客さんが離れてしまう失敗もありましたが、心のこもった商売を続けていると「あそこは良い店だよ」と他のお客様を紹介してもらえることが次第に増えていったように思います。
小須田
開業した11年前は、Facebookが集客に重宝しました。写真やお客様の感想を載せるとすごく反響があったんです。SNSの登場は私たちのような小さな会社の集客では、大変な追い風になりました。現在は、Instagram LiveやYouTubeでの発信に注力しています。
小林
小林酒店の場合は、ビジネスの準備段階である店の工事時点でInstagram投稿をはじめていました。本来見えないお金周りの話や工事のことなど、お店がどうやって生まれていくのかを僕が話す動画を載せたんです。今でも、足を運んでいただいたお客様から、過去のその投稿を見たと言われることは多いですね。お店の背景にあるストーリーを知ってもらうにはSNSの発信が一番だと思います。

Squareを使ってみて
——登壇者の皆さんはSquareを実際のビジネスで活用されていますが、導入してみての感想はいかがですか?
小林
決済のスピードはお店の回転にも関わってくるのでかなり重要な要素。Squareの端末の扱いやすさと決済の早さには助けられています。また、勤怠機能があるのもとても便利で、うちでは勤怠管理にはSquareを使用しています。

小須田
私たちの場合、コロナ禍にオンラインでオーダーを受けるため導入した決済方法がSquareでした。使いやすく支払いのトラブルもないため、ストレスを感じずに使用できています。見た目のかわいらしさもポイントですよね。
友添
キャッシュレス端末の導入はSquareがはじめてですが、持ち運んで使えるのが便利です。イベントにもそのまま持っていけるし、何より商品の配達先でもその場で決済してもらえるのがスムーズで良いですね。

——ありがとうございます。最後になりますが、みなさんの今後の目標をお願いします。
友添
「京都をおもろくする」が僕の会社の経営理念。2030年までに四条河原町の交差点半径2km圏内に「あったらいいな」と思う店を異業種で20店舗つくること、その結果として京都のセンシュアスシティランキングを日本3位以内にすることがビジョンです。
小須田
今後10年間にお店を10店舗展開することが目標です。北海道から九州のお客様まで直接お会いしてメンテナンスができるように店舗を増やしたいんです。
時代は変化を続けていますが私たちの核を忘れずに、ものづくりに励みたいと思っています。誠実なものづくりが支えてきた京都の歴史の一端を担えたら幸せですね。
小林
小林酒店の事業コンセプトは「食を起点としたまちづくり」。友添商店さんと同じく、今後も、どんどんまちを面白くしていきたいと考えています。国内外に店舗を増やしていけたら良いなと思っています。

つながる参加者たちの輪
まだまだお話しが聞き足りないところですが、イベントの時間は交流会へと移ります。会場後方には、マールカフェがこの日のために用意をしてくださった特別メニューが並びました。


登壇者を囲む輪の中には、トークで明かされたエピソードに対して詳しい質問を投げかけたり、気掛かりについて相談に乗ってもらったりする参加者たちの姿が見られました。

イベント参加者の業種は、飲食業からデザインや設計、宿泊、美容、ヘルスケアまで多種多様でしたが、同じ熱意をもつ参加者同士、それぞれのお店の連絡先を交換しあう様子が会場中に見られます。イベント後、連れ立って小林酒店へ足を運んだ参加者たちもいたのだそう。
また、会場のSquareのスタッフや、すでにSquareを使用している先輩事業者に導入にあたっての詳細や疑問点を直接聞いてみることができるのも対面イベントならでは。導入を検討する参加者からは「交流時に実際の使い勝手など生の声を聞くことができた」「勤怠や資金調達など、決済以外にもあるSquareの機能について知ることができた」などの声が寄せられました。
おわりに

京都のまちが持つ魅力を追い風に、ビジネスを進めていった3名のエピソード。地域に根を下ろし愛されているそれぞれのお店のストーリーには、前向きに考えて行動を起こすこと、時には誰かを頼ってみることの大切さなど、これからビジネスをはじめる多くの人に共通するヒントも詰まっているようにも思います。
はじまりは、誰でも小さな一歩から。
ビジネスに必要な機能が一つに集まったプラットフォームSquareは、「地域で小さくはじめる商い」の心強いパートナーになってくれるかもしれません。
今回のイベントが、ビジネスで新しく一歩を踏み出そうとする方の背中を押すことができたら嬉しいです。Squareに興味をお持ちの方は、ぜひWebサイトからお問い合わせくださいね。


Square
やると決めた誰もが、もっとかんたんにビジネスを実現し、運営できるように。Squareは、業界最大級のビジネスプラットフォームとして、決済システムをはじめ、POSレジ、予約管理、顧客管理、スタッフ管理、ネットショップなど、お店を回すのに必要なすべてがたったひとつのアカウントでそろうサービスです。個人商店から多店舗展開するチェーン店まで、Squareはあらゆる規模・業種において、日々のビジネス運営をよりシンプルで効率的にすることで、さらなる成長のチャンスを提供していきます。
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執筆:蓮田 美純
撮影:小黒 恵太朗
編集:北川 由依


