みんなの移住計画キックオフ(後編)

移り住む人のパイの奪い合いではない共につくる未来へ。移住ドラフト会議開催!

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前編のギャザリングに引き続き、同日17時からの一般の方向けにも開催した「みんなの移住計画」のキックオフイベント。会場は福岡移住計画が運営に関わるダイアゴナルラン東京さんの協力の下、お届けします。

参加者は20〜30代後半くらいまでの方々が多く、地方出身者はもちろん、生まれも育ちも東京という方までもいました。皆さん「気になる地域」をキーワードにそれぞれがつながる自己紹介からゆるやかにスタートします。

全ては自分ごとからはじまる。

まずはこれまでの移住計画の沿革や目指す在り方など前編でお伝えしたようなことを皆さんにお伝えしました。ひとくくりにはできませんが、地域課題としての人口減少への解決策としての移住促進が、自治体が行うものだとしたら、この移住計画という活動は、“自分ごと”からの始まりでした。

「ずっと東京で暮らすの?」という問いの先に、

「いつかは◯◯(地元や生きたい場所)で暮らしたい」

と思っている人たちが潜在的に沢山いるのにも関わらず、“東京の引力”は強く、今もなお東京一極集中という形で若者が東京圏に吸い上げられていく構図が崩れていません。

人・もの・金・情報が集まり、刺激的な街であることは事実ですし、最先端で多様な仕事も多く存在しているので、“仕事優先”で捉えると、この街を選ぶという必然性はありますが、この“仕事優先”の価値観だけで、果たして幸せといえるのだろうか?という小さな疑問を、飲み込みながら暮らす人々が多いように感じています。

以前、ふるさとチョイスを運営するトラストバンクが東京在住者を対象に『地方移住に関する意識調査』行ったところ2人に1人が地方移住に興味があると回答したことが話題となっていましたね。

 興味は多くの人があるのに進まない現実。今の仕事の面白さや刺激がある毎日に、良い意味でも悪い意味でも追われていると、そんな先のことを考えることは、どこか置き去りにされたまま、どこで生きる?なんて問いはしなくなります。そのうちに結婚や出産、人によっては住宅の購入などがありますが、背負うものが増えてくると同時に、いよいよその土地にいざるを得ない状況になると思います。

30代を超えるとUターンする率が減少              出典:独立行政法人労働政策研究・研修機構

そうなる前に(もちろんなってからでも遅くはないですが)今一度「いつまで東京に暮らすの?」という問いを投げかけてみることで、自分の心に正直にある人が増えたらいいなあと、そんな願いにも似たようなことが実はこの移住計画という活動の出発点になります。

つまり、個人の生き方や働き方、ひいては自分にとっての幸せの形を見つめ直す計画のことだったりもするのです。レポートと言いながら、時間の都合で伝えきれなかったことを書き始めると止まらなくなりました…。

生きたい場所で生きる人の旗印へ

『地元に帰りやすい社会へ』ー面白い仕事も場所も人もみんなで探してシェアしよう!ということを掲げて当初はスタートしましたが、それぞれの地域で同じような志で関心を持ってもらえるプレイヤーが増えていき、今では17の地域へと広がっていきました。生きたい場所で生きる人への関わりと共に、それぞれの移住計画は地域と共に受け皿を用意する役割、あるいは事業として行っています。

それが、居(仲間づくり・コミュニティ)職(仕事の紹介)住(住宅などの紹介)の3つです。

地方にある仕事を伝えていくこと

京都・福岡・奈良などでは、地域企業の求人記事を取材し発信することで、地元企業と移住者をつなぐ役割などを担っています。よく言われる「地方に仕事はない」という話ですが、仕事があることを“知らない”だけだったりもします。

京都にある明治36年に創業した老舗の鰹節店

規模は小さくても、ユニークな会社が沢山あることを知ると共に、首都圏で働く人達にとって選択肢を広げていく一助になれればと思っています。

福岡県糸島にある『またいちの塩』の塩づくり職人の募集

移り住むを考える人同士をコミュニティへ

移り住む上での心配ごとのもう一つが、気の合う友達はできるだろう?コミュニティに入っていくことはできるのだろうか?といったこと。移住計画では、それぞれが◯◯移住茶論(さろん)や◯◯移住BARといったような移住検討中の方や移住済みの方同士がつながる場づくりをしていたり、運営団体や企業としてシェアオフィスやコワーキングスペースなどの運営もしているので、フリーランスや起業・開業などを考えている仲間にも出会いやすかったりもします。

大分移住計画が地元の有志のひとたちと共に開催した大忘年会の様子。

奈良移住計画による移住BAR

どれも肩肘張らずに、移住者の為に!ということよりも、まずは自分たちが楽しく、面白くできるかどうか、その結果として外から来るひとも楽しんでくれたり、つながりができる安心感などが、とても大事なことだったりします。

人と場所(物件)との出会いの可能性

不動産関連の担当者やパートナーなどがいる移住計画では、物件の紹介などをはじめとした家さがしもお手伝いもしています。空き家の課題と外から移り住みたい人がよりよい形で出会う為の仕組みは、まだまだ古い業界だからこそ課題と同時に可能性もあると思います。

福岡移住計画の物件紹介の記事より

京都移住計画の物件紹介ページ

居・職・住という3つの切り口で、それぞれの移住計画の活動を紹介していき、前編でお伝えしたような移住計画の未来のかたちについてお伝えして第一部は終了となりました。

各地域の活動を真剣に聞いてもらっている姿をみると、改めて移り住むという選択があるということ、どこで誰と何をして生きていくのか?を皆さんと共に考えていくような場の大切さを感じました。

楽じゃないけれど楽しい道を

さて第一部は、どうしても想いの部分が溢れる感じになりましたが、そんな移り住むことを真面目に考えてばかりだと息がつまりますよね?

というのも大義名分はさておき、時にはライトで気軽に地域へ足を運んでいるうちに、何だか楽しいから移り住むという人も大勢いますし、そういう軽やかさや楽しさも移住計画としては大切だと思っています。

ということで…後半は真面目半分、茶番半分でお伝えしていきますね。

移住関連イベントでおそらく史上初となる取り組み?の移住大喜利です!
(チャッチャカチャカチャカチャッチャ〜♪※脳内再生して下さい)

大喜利と言いながらも、各地の移住計画のメンバーが「移住大好き芸人」みたいな雛壇になってますが、要は楽しくトークセッションしようという試みになります。

移住のことを真剣に考えたり準備したりすることは、今ある環境を変えることに抵抗を感じる人も多く、面倒だったり手間のかかることだったりと「楽じゃない」のも事実ですが、移住計画としてはそのプロセスをいかに「楽しく」していくのか?も大事なこと、ということで真面目に不真面目をしていきます。

平気な顔をしていますが脇汗すごいです

ということで、ここからは茶番半分でお伝えしていきますが、進行は鹿児島移住計画のぺーさん、佐賀移住計画のまっくすでお届けします。二人のゆるく、そして愛のあるイジリによりスタートしました。

別に芸人でも噺家でもない素人が並ぶこの絵面は、シュールさを醸し出しておりました…という感想はさておき、ボケる必要もないですが、大喜利というタイトルがついている以上、気の利いたことを言わないとダメだというプレッシャーにより、ほぼ全員の顔が引きつっていました(もちろん脇汗もすごかったことでしょう)

文章ではどうしても当日の空気感はお届けできないので、どんなお題があったかを少しだけご紹介しますね。

にはじまり、

とか

とか。

名回答から珍回答、スベったりややウケだったりとそりゃもう色々ありました。

前半は用意していた問いでしたが、後半は参加者からのお題に応えるという完全アドリブで各移住計画のメンバーは答えてくれたおかげで、おそらく楽しく移り住むことに関して考えたりするきっかけになったことと信じてやみません。

さて、大喜利が終わると、そこからは交流会と今回のもう一つの目玉である移住ドラフト会議の記者発表会となります!(引き続き繰り返しますが真面目半分・茶番半分です)

移住ドラフト会議とは

さて、移住ドラフト会議とは、鹿児島移住計画が過去2回開催している移住者と地域のマッチングイベントです!これまでの移住のマッチングイベントは、自治体のブースに移住者が周りながら自分の関心のあるところへ訪れて話を聞くスタイルが主流だったと思います。移住フェアなんか行かれた方はイメージつくのではないでしょうか。

しかし、この移住ドラフト会議は違います!

地域の受け入れ団体が、野球の球団側として、移住検討中の人が、ドラフト指名選手としてエントリーをし、地域側が、移住者を一方的に指名するというこれまでなかった仕組みでマッチングを行います。(マッチングというより偶然の出会いをつくるに近いです)

ドラフト1〜3位くらいまで指名された移住検討者と地域側は、一年間の独占交渉権を得て何かしらのコミュニケーションを双方でとってもらうという流れになります。

過去二回の様子を写真でお届けしますね。

こんな会場で指名選手と地域が分かれて座り

人気の移住者は指名がかさなると…そう、抽選です!

このドラフト会議までには地域側はエントリーした候補者(数十名)から、どういう人が自分の地域に来ることが良いのか?という移住者の人物像を明確にしていきます。ピンチを救う守備の人材か、はたまたチャンスを生み出す攻めの人材が欲しいのかを考えることが時には、地域課題や地域資源を浮き彫りにしていく効果もあると言います。

そんな真面目に選んだ人が、他の地域に取られてしまうのは、心中おだやかであるはずがありません。だからこそ、抽選の結果は、当然こんな感じになります。

見たことありますか?

大人がこれだけ喜び、これだけ悔しがる様子を…。

全てをお伝えしきれないですが、数々の人間ドラマが繰り広げられた移住ドラフト会議。過去二回は、鹿児島・南九州のみでの開催でしたが、今回それをみんなの移住計画として各地の移住計画が推薦する地域団体(球団)がエントリーしオールスターゲームとして開催するこになりました!

そんな過去の移住ドラフト会議の鹿児島移住計画のぺーさんから説明をさせてもらい、全国8地域(球団は全部で12地域)の移住計画とその推薦地域団体(球団)の紹介をそれぞれがしていきました。

そうそうお伝えし忘れてましたが、今回は記者発表会です。

さぞかし記者が……

あ、あれ??

全然いない…(少なすぎて別の意味でのわき汗をかいてました)

ということで急遽参加者の方にも記者役を手伝ってもらいました。
(本物の記者さんも数名いらして頂いておりましたが、やはり見栄えや数も大事)

真剣に聞き取る記者(役)の視線がアツいです。

みんな真剣に茶番を演じきってくれてました。発表も無事に終えることができました。おかげさまで、朝日新聞社さん、西日本新聞社さんに掲載頂き、、おかげさまでYahoo!ニュースにも掲載頂けました。

ご当地のお土産物懇親会へ

実は、茶番の記者発表と同時進行で懇親会も同会場で行われていましたので、その様子も少しだけ。各地の移住計画がご当地のお酒や食べ物を持ち寄り、参加者の方との交流もとても盛り上がっていました。

札幌、京都、鹿児島のテーブル

茨城、沖縄、福岡テーブル

自分の地域へということではなく、参加者の話を聞きながらも「それだったら熊本がいいよ」とか「札幌もありだね」なんていう会話がなされていたりしました。

「実は出身なので何か一緒にやりたい」ということで、地元の移住計画の活動を東京から応援したいというような人も現れていたりと、色んな人と地域のつながりがここかしこで生まれている様子が最後に見ることができました。

次の日は月曜日にも関わらず、22時ころまで参加者の大多数が残っている様子で、皆さんにとって必要な場をつくることが少しはできたのかなという安心感を得ることができました。長丁場のイベントに参加頂いた皆さんへの感謝です!

そして、これからみんなの移住計画としての活動が本格化できるように頑張っていこうと思っていますが、参加頂いた方(あるいはこの記事を読んでもらっている方)「共に創る」ことがとても大事だなあと思っています。是非興味がある方は、参加者としてフォロワーとして、東京からの移住計画の動きを盛り上げる一人として、暖かく関わってもらえれば嬉しいです。

最後になりましたが、みんなの移住ドラフト会議のwebサイトのお知らせです。間違いから始まる恋があるように、みなさんと地域の偶然の出会いやつながりつくっていきたいと思っていますので、是非ご参加やシェアしてもらえると嬉しいですー!(なんと〆切が10月21日迄なのです…!)

詳しくは、以下画像をクリックの上、webサイトにてご確認下さい。

上記の画像をクリックすると、webサイトへ飛びます!

清宮幸太郎くんで沸くプロ野球のドラフト会議2017は、10月26日。
あなたという地域の未来に関わる選手で沸く移住ドラフト会議は、11月26日。

プロ野球界に今から指名されるのは無理でも、移住ドラフトならまだ間にいます。
ということで、皆さんにお会いできることを楽しみにしています!

一人でも多くの方に自分らしく生きる場所との出会いが届きますように、
この記事や移住ドラフト会議などを広くお伝え頂けると嬉しいです。

ー生きたい場所で生きる人の旗印へー

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