「ずっと、東京で暮らすの?」
そんなシンプルな問いから、はじまった京都移住計画。
2011年、京都からはじまったこの民間主体の移住促進の取り組み「◯◯移住計画」は、現在17道府県に広がっています。
過ぎし8月6日、そんな全国に広がる移住計画の仲間と共に、「みんなの移住計画」としてのキックオフイベントを開催。一般参加者向けのイベントの前にせっかくの機会だったので、主要メンバーのギャザリングも行いました。
移住計画って何?という方から、キックオフに残念ながら来れなかった人に届くように書きましたので、良ければご覧ください。
そもそもみんなの移住計画とは
「生きたい場所で生きる人の旗印へ」というミッションへの共感で集う全国各地の移住計画が、お互いに連携することで、点と点が線になり、面となって星座を描くようにして、一人でも多くの人に自分らしく生きれる場所を届ける為にスタートしました。
各移住計画の取り組み方や団体運営の方法などはそれぞれ異なりながらも、お互いの持っている知見やノウハウなどを共有することで、移住者への選択肢の提供や、地域側との移住する為の受け皿づくりの提案などが幅広くできると考えています。
どんな組織のイメージ
スイミーという魚の絵本は知っていますか?小魚が連携を組むことで、外敵から身を守るという話なんですが、まさにスイミーのような組織体を目指します。
特にしばりつけるのではなく、それぞれが自分たちが目指す地域の在り方や関わり方を行いながらも、必要に応じて連帯をつくることで、より全体としてのメッセージの発信や協力関係をゆるやかにつくっていく、そんなイメージです。組織体は現在LLPの形で準備中ですので、こちらもまたアナウンスできればと思っています。
ギャザリングの様子
これまでの想いを共有したり、これからのことを一緒に作る為に各移住計画が全国各地から集ってくれました。
自己紹介やここに集う目的などをシェアしながら、自分たちがなぜ、この移住計画という取り組みをしているのか?ということから、自分が大事にしたいことは何なのか?ということをお互いがつながるような場づくりをしました。
手段ではなく想いの交換を通じて、僕らは全国各地に仲間(というと大げさで、志が近い友達)のネットワークができているようなイメージです。なので堅苦しく書きましたが、全国の地域と人をつなぐおせっかいな集団だと思ってもらってもある意味間違いではないかと思います。
想いでつなるワークの後は、マグネットテーブルというそれぞれの移住計画が「今このテーマで話したいこと」をそれぞれが持ち寄り、即興のテーマ型分科会を行いました。
・終わり方のデザイン(地域が閉じていくこと、お店が閉じていくこと)
・移住計画としての事業の継続性について
・地域間を超えた連携の在り方
といったテーマが出ていました。それぞれが見ている人や地域の課題や可能性に対して、アプローチの仕方が異なることで互いに学びや気付きがある時間になりました。今後ともそういった特定のテーマで、オンラインの対話会なども実施していけたらとも思っていますので、関心ある方は是非コンタクト下さい。
ギャザリングを通じて
移住計画の特徴は、各地域のプレイヤーの特色がとても出てくるということ。株式会社として営利的なところもあれば、非営利な有志の集まりとして活動をしている(その活動の先に本業があるから)ところ、フリーランスの協働体みたいなところ、これから仲間探し中なところ、地域おこし協力隊の一つの活動としてやりたいところ、といった感じです。
一つの成功モデルをパッケージして横展開するということではなく、植物と同じでその土地に根ざす在り方、成長速度で活動していくような感じです。なので年数回の活動のところもあれば、毎週のように何か取り組みをしているところなど様々です。
そんな多様な集まりなので、まとまった一つの事業などが簡単につくれるわけではありませんが、それぞれの地域の得意や知見を掛け合わせることで、可能性は沢山広がっていくなあと感じています。
例えば福岡移住計画が展開するプラスワンダーという事業
全国各地に相互乗り入れができる滞在場所とワークスペースが増えていくことで、旅しながら働くということや、出張以上、転勤未満の中期的な滞在のワークスタイルを超えたライフスタイルの提案を、それぞれの移住計画が連携してできるのでは?と思ったりしています。
宮崎移住計画が得意とするクラウドファンディング
宮崎発の地域特化型のクラウドファンディングとして注目されているFAVVOを利用した地域ビジネスの創出を得意としています。地域資源を活かしたビジネスをつくることで、人やお金の循環を生んでいくことも全国の移住計画が関わる地域で横展開できる可能性があると感じています。
地域横断型のプロジェクト「旅、ときどき仕事」とのコラボ
旅すること、仕事することの両方を分けない働き方・暮らし方の実験プロジェクト。そんなライフスタイルを実現してきたい人たちが、地域に関わる入り口としてお役立ちできるのでは?ということで、現在、信州移住計画、京都移住計画、福岡移住計画が受け入れのコーディネートを少しさせてもらいました。
そういったサービス(発明)を各地の移住計画のネットワークを通じて、各地域にローカライズさせたり地域側へのコーディネートしていくことが、みんなの移住計画としての一つの役割のように思えています。
このような活動自体をどう持続可能なものにしていくのか?という点についてはまだまだ議論する余地がありますが、みんなの移住計画を進めていければと思いますので、応援よろしくお願いします!
では、後半の一般参加者向けのイベントレポートへ続きます!移住関係のイベントで初となる?大喜利スタイルのトークセッションや、鹿児島移住計画発の移住ドラフト会議のオールスターゲームの記者発表会の様子などをお届けしますので、お楽しみにー。