命のはじまりから終わりまで 人生に寄り添う整骨院

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体の調子が良くない。リハビリをしたい。
そんな時にお世話になる整骨院。

高齢化社会や健康ブームもあいまって、最近では町のあちこちで見かけるようになりました。整骨院は全国に45,572店あり、この10年で17,800軒増加!コンビニエンスストアの56,000店に並ぶ勢いで、右肩上がりに増え続けています。(

※出典:接骨・整骨院業界の動向レポート発表 NTTタウンページ株式会社(平成29年2月)

宇治市にある「のぞみ整骨院」も、その中の一つです。

口コミサイトで地域No.1のアクセス数を誇る「のぞみ整骨院」には、連日ご近所にお住いのシニアから学生、妊婦さんまでさまざまな方が訪れます。なんと滋賀・奈良・三重・福井など、遠方から足を運んでくださる患者さまもいらっしゃるそう!

「数ある整骨院の中で、患者さまが『のぞみ整骨院』を選んでくださるのは、一期一会のマインドが強いからだと思います。私たちは整骨院業務に加え、往診もしています。そこで感じる死生観を持って仕事に取り組んでいるからからこそなのかな。

患者さまからは『のぞみさんにくると元気になれる、ありがとう』という言葉を頂戴しています」

そう話しながら笑顔を向けてくれたのは、「のぞみ整骨院」代表の小嶋道範(こじま・みちのり)さん。14年前に「のぞみ整骨院」をオープンした創業者でもあります。

母の意思を継ぎ、治療業界へ

「のぞみ整骨院」は2004年、小嶋さんが30歳を迎える直前に開業しました。小嶋さんが治療業界に進むこととなった背景には、お母さまの存在があります。

「僕を育てるにはお金が必要です。だから母は43歳の時、私を育てながら鍼灸マッサージの資格を取得して治療院を開業したんです。夜遅くまで勉強して、学生の私よりも机に向かっていましたね」

お母さまの治療院は、開業してすぐ朝から晩まで予約でいっぱいの治療院になったそう。高校生だった小嶋さんは、お母さまが休憩中に治療のお手伝いをすることもありました。しかし「正直、お手伝いは面倒でしんどいものだった」と当時を振り返ります。

お母さまが休憩中に、お客さまの対応をする日々。はじめは仕方なくやっていたことでしたが、懸命に働く母親の姿を見るうちに、いつしか小嶋さんは治療家になることを志すようになります。

学校を卒業した小嶋さんは、お母さまからの「私とは違う仕事の仕方をしなさい」というアドバイスのもと、往診の仕事を始めました。

「母の治療院に通えなくなった患者さまを、往診するようになりました。今思えばこの頃から、往診を大切にする『のぞみ整骨院』の原型はできていたのかな」

患者さま、スタッフ、関わる人すべての”のぞみ”を叶える

母の後を追い、治療業界に入った小嶋さんでしたが、「初めから患者さまと誠実に向き合えていたわけではなかった」と視線を落とします。

「20歳の時、往診で診させていただいた患者さまが亡くなられました。僕の目の前で息を引き取られたんです。一人の人生の幕が閉じる瞬間に立ち会った。その時、心から後悔の念にかられました」

亡くなられた方は、小嶋さんのことをとても可愛がってくれたそうです。しかし小嶋さんは「この訪問が終わったらお昼ご飯だ」「早く終わらへんかな」と思いながら患者さまに向き合っていたと、数十年経った今でも後悔しています。

「家族の方からは、『最後までよくしていただいてありがとう』と感謝されました。しかし私はそんなことを言ってもらう資格はないな、と」

誠実に患者さまに向き合おう。

一度はそう決意したものの、その後も小嶋さんは「仕事への態度を改めることができなかった」と悔やみます。それから7年後、小嶋さんが担当していた患者さまが再びお亡くなりになります。

「母が開業した時からのお付き合いで、往診に行かせていただいていたんです。でも20歳の頃と変わらず、面倒だなと思いながら仕事をしている時もありました」

患者さまの2度目の死。この経験から、小嶋さんの仕事の取り組み方が変わり始めます。30歳になる直前、その決意を形にするかのように小嶋さんは「のぞみ整骨院」を立ち上げます。

「患者さまの治りたい”のぞみ”を叶えようと『のぞみ整骨院』と名付けました。私たち治療家も人間ですから、日々の業務に追われるとコンディションも落ちるし、調子が悪い時はパフォーマンスが落ちることもあります。だけどその度に、過去の経験を思い出すんです。一期一会。この患者さまとお会いするのは、もしかしたら最後かもしれない。そう思うとグッと集中して、良い治療ができるんですよ」

小嶋さんの姿勢を変えた、患者さまの死。一期一会を大切に思う気持ちは、今では『のぞみ整骨院』のベースとなる大切な価値観に育ちました。

「初めて往診に行ったスタッフが、『会社の仲間がこんなに素晴らしい仕事をしているとは知りませんでした』と号泣しながら感想を伝えてくれたことがあります。それを見て、往診こそが『のぞみ整骨院』の原点だと思いましたね。
一期一会のマインドを伝えるため、今では業務で往診をしない人もみんな、新人研修で体験できるプログラムを組んでいます」

受胎から墓場まで寄り添いたい

現在「のぞみ整骨院」は鍼灸整骨院部門、往診部門に加え、エステティック部門も運営しています。一見、バラバラに見えなくもない事業展開。しかしその背景には「受胎から墓場まで寄り添う治療院でありたい」という思いがあります。

「一人の人が生まれる前から亡くなるまで、ずっと診させていただきたいんです。お母さんのお腹の中に命が芽生えるところから始まり、つわりや逆子のケア、産後の骨盤矯正、栄養指導。成長して怪我をしたら治療をさせていただき、通えなくなったら往診に行かせていただく。そして最期には、『あなた方がいて幸せでした』と患者さまから言っていただける。そういう総合治療院でありたいです」

さらに小嶋さんは続けます。

「人生の先輩である患者さまから、私たちも多くのことを学んでいます。だから私たちもあなたが居てくれたことで『本当に幸せでした』『ありがとうございました』と言いたいですね」

「今、お母さんのお腹の中にいる赤ちゃんが人生を全うしお亡くなりになる時、私たちはもう死んでいるでしょう。でも私たちの思いを継いでくれる次世代がいたら、赤ちゃんが成長し、人生を終える時「ありがとう」と彼らに言っていただくと思うんです。だから私は会社を次の世代に残していきたい。私が母の姿を見てこの業界に入ったように、スタッフの子どもが『僕もこの業界に入りたい』『のぞみで働きたい』といってくれるような会社を目指していきます」

盲人の両親の元に生まれて、導かれた道

次の世代に「のぞみ」を繋いでいきたい。そのバトンを受け取り、小嶋さんを側で支え続けるのが、院長の小川由智(おがわ・よしとも)さんです。

小川さんのご両親は三重県志摩市で治療院を営んでいるため、もともとはUターンを希望。近い将来、独立すること前提で「のぞみ整骨院」に入社しました。

しかし月日は流れ、2018年には入社15年目に。今では院長として会社を支えています。

「僕の両親が全盲で一人息子なので、いずれ家業を継がないといけないと思っていました。だから柔道整復師と鍼灸マッサージ師の資格を取得して、治療技術を身につけようといくつかの整骨院で働いたんですね」

「当時の僕は、技術さえあれば家業を継げる、治療業界でやっていけると考えていました。だから掃除や挨拶は、まったく興味がなくて。今となってはそれらの大切さがわかりますが、当時は技術よりも大切なことなのか?と悩み、なぜこの業界にいるのかもわからなくなってしまいました。
そのような状態で働いているので、患者さまには意識がいかず毎日叱られてばかり。治療業界に向いていないのではと悩み、治療家を辞めようとも考えていました」

苦しむ小川さんを支えたのが、代表の小嶋さんとの出会いでした。小嶋さんと話す中で、小川さんはもう一度治療業界でがんばろうと決めます。

「今逃げたら、一生自分は逃げ続けるんじゃないかなと自分を追い詰めていました。そんな時に、小嶋が描く『のぞみ整骨院』のビジョンを聞いて、この人の元でもう一回やってみようと思えたんです」

治療にきた患者さまが良くなっていくのを目の前で見られる、整骨院の魅力。
一期一会の大切さを学んだ往診の仕事。
そして何より同じビジョンを目指し「のぞみ整骨院」で働く仲間の存在が、小川さんを支えていました。

多くのことを学ぶ中で、いつしか小川さんは地元に戻らず、「のぞみ整骨院」で自らの使命を全うしたいと考えるようになります。

「僕は勤務柔整師を輝かせることで、もっと治療家業界を良くしていきたい。そして両親と同じ視覚障害者の方に貢献できることに取り組んでいきたい。
盲人の両親の元に生まれ、両親と同じ治療家の道を選ばせてもらいました。それを使命と感じて生きています。
やりたいことを実現しようと一人で頑張っても限界があります。だから『のぞみ整骨院』に残ることで、僕は使命を全うしようと決めたんです」

勤務柔整師が輝けば、業界はもっと良くなる

使命を全うするため、小川さんは実家の治療院を継がず、「のぞみ整骨院」に残ることを決めました。そして自分のやるべきことを実現するため、小嶋さんをはじめ多くの方々に背中を押される形で、2017年に本を出版、講演会で自らの思いを発信するなど、新しいことにも積極的に取り組んでいます。

現在は全国に約4万院以上ある整骨院のうち約半分が分院です。オーナーとして自分の整骨院を持つ人が少なくなった時代だからこそ、小川さんは「勤務柔整師が使命や役割を持って働ける人を増やすことで、治療業界は良くなっていくのでは」と考えています。

「僕自身が『のぞみ整骨院』に勤めながら、勤務柔整師の立場でこんなことができるよという姿を見せていきたいです。僕はずっと院長の立場にしがみついていたらダメ。次の院長を育てて、自分が現場に出ずとも患者さまに喜んでいただけるような体制をつくりたい。どこよりも技術力とホスピタリティを高めて、患者さまに『来てよかった』と思ってもらえるようになりたいですね」

出版、講演と夢を叶えてきた小川さん。新たに力を入れて取り組もうとしているのが、トレーナー部門の事業化です。

「スポーツトレーナーに憧れる学生は多いですが、それ一本食べていくのは難しい。『のぞみ整骨院』にもトレーナーを目指して治療業界に進んだスタッフがいます。だがらトレーナー部門をつくって事業化できたら、トレーナーを目指す子たちの道しるべになるんじゃないかな。まずは僕が外に出て、学校やスポーツ選手との繋がりをもっとつくっていきたいですね」

「のぞみ整骨院」には国体選手やインターハイ出場選手、そしてオリンピック候補選手も治療に通っています。また小川さんが個人で所属する勉強会では、プロスポーツ選手の専属トレーナーとして活躍している人も多いそう。

「ニーズはあるので、それをどうビジネス化していくかが今後の課題です。一緒に事業を立ち上げていける人がいたら嬉しいです」

視覚障害者の方も働ける環境づくり

先に小川さんが「のぞみ整骨院」で実現したいことして話してくれた2つ目。それが、視覚障害者の方も働きやすい環境づくりです。

「誤解を招く表現かもしれませんが、僕は目の悪い方が『目が悪くなって良かった』と言えるフィールドをつくりたい。父は『俺は目が悪くなって良かったと思っている。目が悪くなったから、治療業界に来れたんだ』と言っていて。みんながそう思えないのはわかっていますが、父のような人がいてもいいと思うんですよね」

視覚障害者の方が、障害をポジティブに捉えられる未来をつくる。その一歩として、「のぞみ整骨院」では障害者雇用をスタートさせました。

2018年春から入社したのが、森田美恵(もりたみえ)さんです。

森田さんは長年、接客業の仕事に従事していました。しかし生まれつき持っていた目の病気が進行し、見えずらくなってきたことから退職。盲学校で鍼灸マッサージ師の資格を取り、「のぞみ整骨院」に就職しました。

天職と思うほど大好きだったにも関わらず、離れざるを得なかった接客の仕事。「今まで大切にしてきたいこと、身につけてきたことを全てリセットして、新しい世界に飛び込まなければならない」と覚悟して、森田さんは盲学校に通ったそうです。

しかし「のぞみ整骨院」に出会って、今までの自分を活かしながら働けるかもしれないと気づいたんだとか。

「接客では、人と心を通わせることをとても大切にしていました。それを治療の世界で活かせるとは思ってもいませんでしたが、小嶋代表も小川院長もじっくりと私の話を聞いて、ありのままを受け入れてくださったんです。
『今までの経験を活かしながら、プラスで治療スキルを身につけてください』と。今までの私をリセットしなくてもいいのかもって思えて、嬉しかったですね」

森田さんは鍼灸マッサージ師として、往診を担当しています。しかし、視覚障害があることから歩行が困難なため、一人で訪問することができません。そこで小川さんの奥様が、ヘルパーとして森田さんに同行しています。

「奥様は視覚障がい者ガイドヘルパーの資格を持っていらっしゃるので、安心して身を任せて、施術に専念できますね。初めての障害者採用ですから、会社としても冒険のようなもの。でも一緒に何かできないだろうと挑戦してくださっているのがわかりますし、私も初めてだからこそ開拓していける。パイオニアとして、後に続く方々の道をつくっていきたいです」

初めての障害者採用は、会社としても小川さんにとっても大きな一歩となりました。

「僕は両親が盲人なので、目が見えない方が働く難しさを実感していますし、会社にとってリスクとなる面もあるとわかっています。しかし小嶋は『あなたたちがいてくれて幸せでした』と言ってもらえる会社を、本気でつくろうとしている。だからこそ僕が叶えたい”のぞみ”を受け入れて、一緒に実現してくれます。障害者採用は僕の”のぞみ”と小嶋の”のぞみ”が重なり合ってできたことです」

「これから『のぞみ整骨院』には障害者の方だけではなく、色々な背景をもった人が集まってくるでしょう。その人たちみんなが『ここに居て良かった』と思いながら働いてくれて、患者さまが良くなったと思ってもらえるような場所をつくっていきたいですね」

患者さまの”のぞみ”を叶えること。
そして働くスタッフの”のぞみ”を叶えること。

慌ただしい毎日、目の前の仕事に流されがちな社会の中、「のぞみ整骨院」では誰かの”のぞみ”を叶えることが、当たり前のように繰り返されているのです。

使命がないと、働けないの?

ここまで何度も「使命」という言葉が出てきました。もしかしたら読んでくださった方のなかには、「のぞみ整骨院」では「使命を持っていないと働けないの?」と不安を感じる方もいらっしゃるかもしれません。

そんな疑問を小川さんに投げかけたところ、こんな答えが返ってきました。

「僕みたいな人ばかりが働いていたら、暑苦しくて仕方がない(笑)組織として成り立ちませんよ」

「使命はなくても良い。今はなくても、いつか見つかるかもしれない。目の前に一生懸命やれる仕事があって、その仕事が好きだったらそれでいいと僕は思います」

現に「のぞみ整骨院」のスタッフ誰もが、使命を持っているわけではないのだそう。しかし、働くなかで見えてきた方もいると言います。

そう言って小川さんが紹介してくれたのが、片岡純一(かたおか・じゅんいち)さんです。

片岡さんはもともと大学卒業後は就職せずに、専門分野の研究をするために大学院に進むか、アルバイトで好きなことを学びながら旅をするような生活をするか迷っていました。しかしご縁があって「のぞみ整骨院」に入社し、3年目になります。

鍼灸師として整骨院で勤務しながら、チラシやムービー制作などを任せられるうちに自分の得意分野に気づき始めたという片岡さん。入社以前は、自分の使命など考えたこともなかったそうですが、最近「身体も心も元気になる表現がしたい」という思いを抱くようになりました。

「僕は小川院長と同じ三重出身で、祖父母は小川院長の出身地である志摩に住んでいます。これもご縁ですが『のぞみ整骨院』に入社後、小川院長のご両親がされている治療院に曽祖父が通っていたことがわかって。曽祖父が治療を受けている時に『劇団を作るのが夢だった』と言っていた、と教えてくれたんです」

「曽祖父の”のぞみ”を聞いて、僕は治療を通して表現がしたいと思うようになりました。劇団は、表舞台に立つキャスト以外に、裏方や観客がいて成り立っていますよね。治療も同じように患者さまがいて、治療する僕がいて、裏方のスタッフさんがいる。
僕は治療を通じて、患者さまだけでなく、スタッフや家族など関わる全ての人の「のぞみ」を叶えるという表現をしていると思うんです」

患者さまを治療したりイベントのチラシを作ったり、企画を考えたり。何かしら表現するたびに片岡さんは、曽祖父の『劇団をつくりたかった』という”のぞみ”を思い出しているのだとか
自らの”のぞみ”に気づいた片岡さんは、治療をベースにこれからどのような道を歩んでいくのでしょう。とても楽しみです。

みんなで”のぞみ”を叶えていこう

全国に45,572店ある整骨院。その中で、患者さまから支持される「のぞみ整骨院」を作り上げているのは、一期一会の精神から育まれた、誰かの人生に寄り添う覚悟なのかもしれません。

小川さんの出版・講演したいという思い。
森田さんの自分を活かしながら働きたいという願い。
そして多様な人が働ける職場をつくりたいという会社のビジョン。

会社もスタッフも数多くの”のぞみ”を叶えてきました。だけど、まだまだ大きな”のぞみ”を叶えていく道の途中。

もしも考えに共感していただけたなら、ぜひあなたも「のぞみ整骨院」の一員として、仲間や会社、そしてあなた自身の”のぞみ”を叶えませんか。

記事の作成に関わってくれたクリエイター

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求人募集要項

企業名・団体名のぞみ整骨院(有限会社こじま)
募集職種柔道整復師/鍼灸師/あん摩マッサージ指圧師/美容スタッフ
雇用形態正社員/アルバイト
仕事内容整骨院業務
給与【正社員】月給230000円〜500000円             
【アルバイト】時給900円(試用期間あり時給860円)、交通費支給(上限/月1万円)
勤務地京都府宇治市伊勢田町中山24-27 
京都府宇治市大久保町旦椋9-19
京都府宇治市伊勢田町毛語6-2
勤務時間[整骨院]9:00〜12:00、16:00〜20:00
[往診]9:00〜18:00
[美容]シフト制
休日・休暇水曜・土曜の午後、日曜祝日、GW、お盆休み、年末年始
応募資格・選考基準柔道整復師/鍼灸師/あん摩マッサージ指圧師/管理栄養士
選考プロセス一次面接(適性検査)

二次面接

三次面接(現場体験)
↓                       
最終面接

採用

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