2024.02.04

01 立春 – 鍼灸師が伝える春の養生と丹後暮らし。「春の始まりは、休息と準備が大切」

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京都には、季節ごとの行事やならわし、風物詩がたくさん存在しています。このコラムでは、1年を春夏秋冬の4つに分け、さらにそれぞれを6つに分けた「二十四節気(にじゅうしせっき)」にあわせて、京都移住計画に関わる人たちの等身大の京都暮らしをお伝えします。

「心地よい暮らし、心地よいリズム、心地よい感覚」

そんなものがここ京都にはあると感じます。

みなさま、はじめまして。京都の自然と文化に魅了され神奈川県から移住をしてきた鍼灸師の高橋友樹です。現在は京都北部の丹後地域で自然の移ろいを楽しみながら鍼灸院を営んでおります。

自然からヒントを得て生まれた東洋医学で、二十四節気の節目に当たる立春・立夏・立秋・立冬にあわせて、季節の養生と丹後暮らしの魅力をご紹介します。

ゆっくり休息を取りながら、少しずつ身体を動かそう

春と聞いてみなさんは何をイメージされるでしょうか?

冬を越して暖かくなってくる春は喜びを感じ、前向きに挑戦したくなるような気分ではないでしょうか。自然界も冬を越して新芽が芽吹いたり、虫が動き出したり、きれいな花が咲いたりと生き生きとしているのが特徴ですね!

東洋医学では春の喜びにのせられすぎて急激な活動をするのは返って身体に負担になると言われています。そして、春は暖かくなり上半身に熱がこもりがちなので頭痛、眼精疲労、肩こりなどの症状が現れやすくなります。このような症状が出てきたら頑張りすぎです。ほっと一息、休みましょう。

春のおすすめ養生をご紹介!

春の養生のキーワードは「休息と準備」です。

①ゆっくりする時間を作ってあげる
春は気持ち的にも前向きになり色々なことを試したくなります。気づいたら大忙しで身体に負担となっていることも。しっかりと休むことを心がけましょう。外が暖かくなってきたら自然のなかでボーッとすると良いです。もちろん携帯はOFFで。ピクニックなんかも良いですね。丹後でピクニックをするなら、海辺に面した阿蘇シーサイドパークがおすすめ。 

②身体を動かして陽気を巡らす
冬で凝り固まった身体を動かしてあげましょう!冬は寒さもあって身体の巡りが悪くなりがちです。春の陽気のもとでゆっくりと動かしてあげると体が喜ぶのがわかりますよ!まずは晴れた日の散歩から、準備運動をするように動き出しましょう。動くのに慣れてきたらラジオ体操なんかも良いですね。
 
春は志をもってゆったりと準備し始めるのが良い過ごし方です。立春の時期はまだまだ寒いのでしっかりと身体を温めながら、暖かくなった春に動き出せる準備をしましょう。

春の丹後は、旬の食べ物と春祭りが楽しみ

今年は暖かい冬でしたが、例年は雪が降る丹後。そんな丹後は暖かくなると、マルシェイベントが各地で開催されたり、旬の食べ物をお互いに交換したりとにぎやかになります。ここで少し、春の丹後についてご紹介!

旬の食べ物
丹後はご飯が美味しいです。春夏秋冬それぞれに旬の食べ物があるのですが、春はいただきものが多くなる気がします!春になったらよくいただくものは、たけのこ・春キャベツ・新玉ねぎなどなど。旬の食べ物を通したコミュニケーションが生まれるのも面白いポイントです。

丹後の祭り
丹後にはそれぞれの地域に熱狂的な祭りがあり、春の祭りを行う地域と秋の祭りを行う地域に大きく分けられます。今回はそんな春祭りをご紹介!!

春祭りは主に宮津市と与謝野町で多いようです。この数年はコロナの影響で中止となっていたこともあり、昨年の祭りは心待ちにしていた方が多かったそうです。

春の祭りは各地で形は異なるものの、春になった喜びと春から始まる1年を祈って行われるため町の皆さんが一致団結して祭りを盛り上げていたのが印象的!春らしい陽気に満ちあふれてこれから頑張るぞ!という意気込みも感じられました。

与謝野町の三河内曳山祭はGWに開催されるので天橋立観光と合わせてお越しください。

与謝野町 岩滝祭
子供神楽が見どころで、お子さんが獅子舞などを行います!ファミリー層が多いので明るく楽しい祭りです。
与謝野町 三河内曳山祭
丹後の祇園祭と言われる山車の出る祭り。美しく凛としたかっこよい祭りです。
宮津市 宮津祭
西と東の祭りがあり、神輿で宮津市以外を練り歩きます。迫力のある男祭りです!!

執筆:高橋 友樹
編集:藤原 朋

高橋 友樹

神奈川県川崎市出身。現在はローカルフラッグで移住定住の窓口や地域の新入社員研修を企画運営する傍ら、自宅の1階をDIYで改装し、鍼灸師としても活動。丹後に移住してよかったことは食が美味しいこと。

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