「ただいま!」と言いたくなる、おうちみたいなカフェ 千本今出川『喫茶とごはん きんたんち』

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京都の日常を彩る食を訪ねる「食を巡る」シリーズ。京都らしい食べ物や飲み物、京都移住計画メンバーのお気に入りの一品をご紹介する連載コラム記事です。食べることは生きること、京都での暮らしに彩りを与える物語をお届けします。

食を巡る第4弾は、千本今出川東にある『喫茶とごはん きんたんち』。住居をリノベーションしたカフェで、昭和を感じる青いタイルとカラフルな看板が目を引くお店です。きんたんちでいただけるメニューや、オープンしたいきさつなどを伺ってきました。

「きんたんち行こうや!」からはじまった『喫茶とごはん きんたんち』

千本今出川交差点を少し東に進んだところにある『喫茶とごはん きんたんち(以下、きんたんち)』。2015年9月、住居兼歯医者だった建物をリノベーションしてオープンしました。

お店を切り盛りしているのは、木崎佳美(きざき・よしみ)さん。京都府亀岡市出身で、京都市内での一人暮らしを経て、現在は結婚しご主人と一緒に暮らしています。

高校時代のバイトから飲食業1本で過ごしてきて、業界経験は20年以上。カフェや大手コーヒーチェーン、創作フレンチ料理店などで腕を磨いてきました。

明るく笑顔がキュートな木崎さんが、料理、接客、会計などおひとりでこなしています。店名の通り喫茶とごはんがウリで、お茶がしたい時も、がっつりごはんが食べたい時も、どちらのシチュエーションでも気兼ねなく利用できます。

店名の「喫茶」と「ごはん」はわかりますが「きんたんち」ってどういう意味?

木崎さんのあだ名が「きんた」。女の子なのに、なぜかずっときんたと呼ばれているそうです(以下、きんたさん)。きんたのおうち=きんたんちで、店名が『きんたんち』決まりました。

店名を決めるにあたり、あれこれ悩んだのでは?と聞くと、ほぼ迷わず決めたそう。子どもの頃から「きんたんち行こうや!」と、ワイワイ自宅に集まり遊んでいたそうで、その時の楽しかった想い出も決め手になったのだとか。温かい思い出が、今のきんたさんをつくっているのかもしれません。

女の子でもたくさん食べたい!『きんたんちプレート おっきいのん』

きんたんちのイチオシ人気メニューは、きんたんちプレートと呼ばれるごはんプレート。『おっきいのん』と『ちっさいのん』があり、おっきいのんはごはんの量が一合(お茶碗約2杯分)とボリューム満点。

料理が好きだけど、食べるのも好きなきんたさん。カフェも好きでカフェランチもよく食べるそうですが、量の少なさがいつも気になっていました。オシャレでとてもおいしいのだから、お腹いっぱい食べたい…それなら自分で満腹になるプレートを作ろうと思いついたのが『おっきいのん』でした。

私も大食いなので、はじめておっきいのんを食べた時は”このサイズを作ってくれてありがとう!”と感激したものです。笑

ごはんが一合もあれば、大食感の男性でも満足できるはず。おっきいのんより”かいらしい量”の『ちっさいのん』ほど数は出ないそうですが、がっつり食べたい時は『おっきいのん』にトライしてみてください。

メインのおかずに小鉢がつき、フレッシュサラダにポテトサラダもついてバランスも◎。画像は『ちっさいのん』で、この時のおかずは、牛肉とパプリカのザーサイ炒め、小鉢はほうれん草のツナ胡麻和え。15時までのランチタイムでは、ドリンクかスープがつくので、好みのを選んでください(15時以降も注文可能ですが、ドリンク・スープはセットになりません)。
私はみそ汁をチョイス。一見一般的なみそ汁ですが、お酢が隠し味に使われていてさっぱりといただけるんですよ!

みそ汁はじめ、いずれもきんたさんの手作りで、どれも本当においしい。今どきの映える料理ではありませんが、お母さんが愛情込めて作ってくれたような、そんな料理たちにほっこりします。こういう料理に癒やされる人、たくさんいるはずですよね!

新メニュー・カラフルでかわいいクリームソーダ

カフェメニューは、マフィンやウィークエンドシトロン、シトロンショコラパフェなど多彩。ドリンクは「GLOBE MOUNTAIN COFFEE(グローブ マウンテン コーヒー)」のフォアトレード・オーガニック豆が使われたコーヒーをはじめ、季節限定の自家製しそトニックなどがあります。今までも充実していたのですが、この夏からクリームソーダが新たに登場。すでに注文が多く、人気メニューになりつつあります。

きんたんちのクリームソーダは全部で3種類。赤いブラッドオレンジ、緑のキウイ、黄色のパッションフルーツと揃っています。見た目だけでなく味もしっかりおいしいものをと、たくさんの種類を試して、3種類に決めたそうです。

その中からブラッドオレンジをいただきました。やや渋みを感じる、しっかりとしたブラッドオレンジ味で、カクテルのシャーリーテンプルを思い出させます。ちょっとオトナ味のクリームソーダかも。
あふれんばかりにソーダが入っていて、その上にはアイスとチェリーがちょこんと乗っているのもかわいい!暑い日だとあっという間に飲み干してしまいそうです。

いつかは自分のお店を…転機が訪れたのはInstagram

きんたんちを始めるまでは、市内の人気カフェで働いていたきんたさん。いつかは自分のお店を持ちたいと思っていたものの、その想いは漠然としていました。そんな中、具体的にお店を始めようと、大きく動き出したのは2014年頃。きっかけはInstagramだったそうです。

2014年頃はInstagramが流行りだした時で、仕事の合間に、自分のアカウントで手料理をアップしていたそうです。投稿を見た多くの友人から、おいしそう!お店をやればいいのに!という声に後押しされ、開業に向けて動き出しました。

通勤で前を通るたび、表のタイルの雰囲気がいいなぁと印象的だった現在の建物。もとは住居を兼ねた歯医者で、長らく空き物件だったといいます。不動産屋に問い合わせるものの、住居用で飲食店などもってのほかと一度は断られますが、諦めきれずに大家さんに直談判したそうです。そうすると、焼肉やラーメン屋など匂いの強い店はお断りだが、カフェならOKと許可がもらえたそう。想いが叶った形で、無事お店オープンにこぎつけました。

おもちゃや小物が大好き!にぎやかな空間で仕事がしたい

きんたさんは昔からおもちゃや小物が好きで、あれこれ買い集めていたそうです。それらに囲まれて仕事ができたらどんなに楽しいだろう。せっかく自分のお店を持つのなら、とびきりにぎやかにしようと、店内には所狭しとグッズが置かれています。ともすれば地味になってしまう民家なのですが、グッズのおかげでカラフルで気持ちが明るくなります。

カラフルな中に黄色が多いのは、きんたんちのテーマカラーだから。きんたさんの好きな色で、看板やトレードマークも黄色で統一されています。黄色から連想する明るいイメージが、きんたんちとぴったりで、なんだか元気が出てきます。この日のきんたさんのエプロンも黄色で、とてもお似合いでした。ご自身のバイクも黄色で、壁の青いタイルに映えてとてもかわいいんですよ!

看板やメニューなど、店内のほとんどはきんたさんの手書き。とても上手に作られていて、きんたさんといえば手書きのPOP、というイメージがあるほどでお客さんにも好評。イラストも文字も温かみがあって、にぎやかなお店の雰囲気ともマッチしていていい感じ。きんたさん自身「シュッとした」オシャレなカフェが苦手なのもあって、こういうスタイルで落ち着いているそうです。
スタイリッシュなカフェもいいですが、きんたんちみたいなカフェも癒やされていいですよね!

お客さん同士が仲良くなるお店

きんたんちに訪れるお客さんは、近所の人やカフェ好きな女子など。最近は外国人の来店も多いそうです。常連さんは2割ほどで、高校生から近所のおばあちゃんまで、幅広い年齢層が利用しています。中には母娘で訪れるお客さんもいるそう!

カウンターでは常連さんが、きんたさんに近況報告や、時には人生相談も。占い師に、母性のかたまりで、いい人も悪い人も寄ってくると言われたというきんたさんですが、まさにそんな感じ。まるでスナックでママに話すように、日々いろんな話題が飛び交うのだとか。「きんたさんに、話を聞いてもらってすっきりしたわ!」と言われたり、常連さん同士が仲良くなることも多いそうで、そんな姿を見るのがうれしい、お店をやってよかったときんたさんは言います。

これからの目標をたずねると「まずは自分が楽しく。そしてこのままお客さんと仲良く過ごせますように」という答えが返ってきました。

「きんたんち行こうや!」から始まった「喫茶とごはん きんたんち」。9月で4周年を迎えますが、きんたさんだけでなく、みんなが帰りたくなる、ほっとできるおうちへとこれからも進化していくことでしょう。

心が疲れてしんどくなった時は、きんたんちのことを思い出してください。おいしいごはんやスイーツ、そしてきんたさんとの会話から、癒やしや元気をもらってくださいね。

 

『喫茶とごはん きんたんち』
京都市上京区般舟院前町141-2
TEL:075-441-0496
営業時間:11:00〜19:00(L.O.18:30)
定休日:日曜日・第2,第4水曜日

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