2018.01.31

移住者が増える福知山・川合の多様なライフスタイルから学ぶ。地域とともにある暮らし

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京都北部で自然豊かな暮らしを巡る、移住コンシェルジュオススメスポットをご紹介 vol.1

「田舎暮らしに憧れがあるけれど、何からはじめたらいいの?」「移住先ってどうやって選べばいいの?」

これから田舎暮らしや移住を実現していく上で、自分がその地域でどんな暮らしを叶えていきたいかを少しずつ具体化していくことが大切です。

最初のステップは、その地域にどんな暮らしや仕事があるのか、地域との関わり合いがあるのかを知ることからはじまります。もちろん、これらの情報はホームページやパンフレットでもたくさん紹介されていますが、やっぱり「百聞は一見にしかず」。実際に足を運んでみることで、自分が思い描くイメージと現実的な田舎暮らしを照らし合わせることができるのではないでしょうか。

ですが、いきなり田舎を訪れたり 人に会ったりすることに、“ハードルが高いなぁ” とか “ちょっと不安だなぁ” と感じる方も少なくはありません。

そんなみなさんに、京都府北部地域を プチ旅行のように訪れることができるモデルコースをご紹介していきたいと思います!

今回のモデルコースでは、これから移住を考えたいみなさんも、すでに移住先を探しはじめているみなさんも、気軽に訪れることができる場所を紹介しています。実際に地域を訪れながら、自然豊かな暮らしをイメージしたり、先輩移住者の方々とつながりをもったりしながら、移住に向けて一歩踏み出すきっかけにしていただけると嬉しいです。

京都府北部に位置する、福知山市三和町川合とは?

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本日ご紹介する福知山市三和町川合は、風景と心地よい雰囲気から、訪れる誰しもに「故郷」のような懐かしさを感じさせてくれる場所です。

福知山市の東部に位置しており、京丹波町と綾部市に隣接する山間の山里でありながら、京阪神から車や電車で1時間~1時間半程度、福知山市や綾部市の中心部にも20~30分程度というアクセスです。

川合で暮らす人々は大らかな気質の方が多く、地域活動に積極的な移住者が イベントなどを通して都市部から人を呼ぶ場所や機会をつくっています。新しく訪れた方もそこで地域の方と交流できるので、地域との関係性もつくりやすいかもしれません。

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また、川合では、2009年に住民出資の農業生産法人「農事組合法人かわい」を設立しています。農地の保全や活用などに取り組み、新たに農業をしたい移住者のためにも農地環境を整えています。

最近では「半農半X」のような、“農業をしながら自分たちがやりたいことをなりわいにする暮らし” をしている移住者も増えており、農家民宿や飲食店開業など、それぞれの暮らしたいかたちに農業をかけ合わせた多様なライフスタイルを実現しています。

地域で長年暮らして来た方々と移住者がともに歩む地域、それが川合集落の特徴です。それでは、実際にどんな地域なのか これから巡っていきたいと思います!

京都市内や大阪から行く、1泊2日のモデルコースをご紹介!

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(写真提供:山本さん)

◎1日目

◎2日目

※時間や順番はおおよその目安です。車での移動を想定しています。本数は限られますが公共バスもあります。 《福知山市バス 参考》 http://www.city.fukuchiyama.kyoto.jp/life/safety/cat183/cat184/

こんな人におすすめのモデルコースです!

地元産の食材をまるごと楽しめるランチがおすすめ「緑水菴」

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京都縦貫自動車道「京丹波みずほIC」を降りてから、国道173号線を車で走ることおよそ30分。築200年以上も前の古民家を改修した店内で、地元産の野菜をふんだんに使用した里山料理と純米酒が楽しめる「緑水菴(りょくすいあん)」はあります。

本日のランチは、こちらで1日10食限定の「昼膳(税込1,620円 ※要予約)」をいただきたいと思います。

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40分かけて蒸籠で蒸しながら野菜本来の甘みを引き出しています。

三和町の農家さんから届く旬の野菜を端から端まで余すところなく使った料理の数々。サラダには緑水菴特製のドレッシングがかかっており、蒸し料理には奄美の塩が添えられています。

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天ぷらは原木しいたけやわさび菜、そして柿など季節のものが並びます。

体に気遣った料理を通して、野菜のおいしさや甘みなど “ほんまもん” の味を楽しんでほしいと女将の菊田さん。お膳に並ぶたくさんの品数に、何から食べようかついつい迷ってしまいます。

昼膳はなんとデザート付き。食後には、茶道の師範でもある菊田さんが自らお茶を点ててくださいます。

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菊田さんがセレクトするお茶菓子も絶品です。

緑水菴はお茶のみのご利用も可能です。また、希望があれば茶道体験(体験料:2,000円)もできますので、お気軽に問い合わせください。

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自然豊かなこの場所を気に入り、今から10年ほど前に移住してきた神戸出身の菊田さん。それまでは大阪で茶道と華道の先生をしておられたそう。

はじめて川合を訪れた時、都会では見ることのできない自然の木々やたくさんの花があることにとても感動したのだとか。四季折々の花を山から集め、夢中になって緑水菴の室内に生けて開催した 華展のことを振り返る菊田さんの様子がとても印象的でした。

緑水菴へは、これから田舎暮らしを検討している方も時々訪れるそう。最後に、「自然な流れに身を任せつつ、住んだ場所を好きになることが大事だと思います。」と先輩移住者としてのアドバイスをいただきました。

■ 緑水菴 

本日の宿としてご紹介するのは、農家民宿の「ふるま家」「ひでじろう」。それぞれの場所で、どのような田舎暮らしの体験ができるのかをお伝えしていきたいと思います。

ホームステイをするように田舎暮らしを体験「ふるま家」

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江戸時代に建てられた古民家を、オーナーの沢田さやかさんがご家族と一緒にセルフリノベーションで改修した「ふるま家」

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部屋には、カナダ製の薪ストーブや、着物の帯、沢田さんがこれまで訪れたアジアやアフリカ各国の織物などが飾られています。

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どこか、パートナーであるニコラさんの故郷・フランスをイメージさせるこちらの洗面所ももちろん手づくり。
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屋外には川合地区を見渡せるブランコもあります。

「“京都の田舎で過ごすゆっくりとした時間を楽しみたい”  “自然を近くで感じたい” そんなみなさんにぜひ一度、訪れてもらいたいと思っています。ふるま家でホームステイをするように、自然と調和したライフスタイルを肌で感じてもらえたら嬉しいです。」と沢田さん。

テレビやエアコンはないけれど、カエルの鳴き声や鳥のさえずり、風の音を聴きながら涼む夏や、薪ストーブで暖をとる冬など、四季の訪れを五感を通して感じられる場所となっています。

ふるま家で提供されている夕食の一例。

無農薬・無化学肥料で育てた畑の野菜や自家製米、山菜など、地域で採れた新鮮な食材を使用しています。アレルギーやベジタリアン食などにも対応しているそうなので、ご希望の方は気軽に相談してみてくださいね。夏にはなんと、庭でバーベキューディナーを楽しむこともできるそう。

また、ふるま家では、農業体験や夕食を一緒につくる料理体験、薪割り体験などができます。その他にもやってみたいことがあれば一度、沢田さんに相談してみるのもいいかもしれません。

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2012年にオープンしたふるま家には、世界中からゲストが訪れます。

三和町で暮らしていると季節の変わり目や季節の感じ方が全然違うんです、と沢田さんは語ります。

「ここで過ごす冬は確かに寒いけれど、寒い冬の分だけ春の訪れが待ち遠しくなるんです。きっと、どの季節が抜けてもだめで、そういった四季の変化に合わせて、自然の移ろいや旬を楽しめる環境がこの場所にはあるのだと思います。」(沢田さん)

あわせて読みたい沢田さんのインタビュー:風景や人のぬくもりを紡ぎ直す vol.2

■ 古民家の宿「ふるま家」 ■

続いては、もうひとつの農家民宿「ひでじろう」をご紹介していきたいと思います。

ユニークな特技を持つオーナーに出会える宿「ひでじろう」

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オーナーの加藤英雄(かとう ひでお)さんが2013年にUターンし、実家のリフォームを経て翌年にオープンした農家民宿「ひでじろう」

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こちらが室内の様子です。

「それぞれがこの場所で過ごす時間を大切にしてほしいので、ゆっくり移住の話を聞きたい人も個人の時間を過ごしたい人も、まずは気軽に訪れてくださいね。」と加藤さん。農業体験やそば打ち体験、季節の食材を使った子ども向けの料理体験などもできますので、お気軽に問い合わせてみてください。

また、加藤さんは狩猟の免許を持っており、檻を使った猟も行うそうですよ。

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ひでじろうで提供されている食事の一例。(写真提供:加藤さん)

ひでじろうが提供する食事は、前菜・肉・魚・デザートといったコース料理。特に和食には自信があり、旬のものを食べてもらいたい! と季節ごとにメニューも変わります。

野菜やお米は新鮮な地元産、魚は舞鶴港で水揚げされる鮮魚を使用。希望があれば、+500円でお肉料理をジビエ料理にも変更可能です。

そして、ここからが「ひでじろう」ならではのお楽しみ。

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ミュージカルソーを演奏する加藤さん。(写真提供:加藤さん)

なんと加藤さんは、地元でも有名なミュージシャン。めずらしい西洋ノコギリの楽器「ミュージカルソー」での演奏や、鼻笛での演奏を聞くことができるんです! 加藤さんの少し違った一面に、はじめは正直戸惑いましたが(笑)、とても楽しく演奏を聞かせていただきました。

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地域でのボランティア活動やミュージシャン活動など、多方面で活躍する加藤さんから、Uターンをした生の声が聞けることも「ひでじろう」の特徴です。

■ 農家民宿 ひでじろう ■

2日目は、ふるま家・ひでじろうから車で4分の「みわ・ダッシュ村」へ。早めにチェックアウトして行くのも良し、農家民宿のオーナーに体験してみたいことを相談するのも良し。ぜひ、川合地区でのフリーな時間を過ごしてみてください。

ちなみに、これからご紹介する「みわ・ダッシュ村」は、“1時間ほど滞在するつもりだったのに、気がつけば1日が経ってしまった!” という方も少なくはない場所。

自然に囲まれた環境での子育てを知る「みわ・ダッシュ村」

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2006年にオープンした「みわ・ダッシュ村」

村長の清水さんが 15年間耕作放棄されていた元レタス畑を耕すところからスタートしました。15,000坪にもわたる広大な場内には、畑だけでなくドッグランや巨大トランポリンなどもあります

今回お話を伺ったのは、併設する「MD cafe」を運営する 副村長の山本晋也(やまもと しんや)さん。京都市内からIターンし、現在は三和町でご家族と一緒に暮らしています。

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アーティストでもある山本さんによって改修・ペイントされたカフェ店内は、とてもカラフルでわくわくする空間。

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あちらこちらに、大人も子どもも感性がくすぐられるような仕掛けが散りばめられています。カフェに入った際はぜひ、写真右上の天井の方に注目してみてくださいね。

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(写真提供:山本さん)

おすすめは、場内の畑で採れた野菜を使ってつくられるパニーニ。山本家のお子さん達も一緒に、ランチメニューを考えるのだそう。

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1人あたり1回100円で楽しめる巨大トランポリン。

みわ・ダッシュ村では、料理や農業、薪割り、ヤギの餌やりなどを体験しつつ、敷地内を探検しながら、子ども達自身で「あそび」をつくってしまう環境なのだとか。山本さん自身も、この場所を子ども達のクリエイティビティが刺激される環境にしていきたいと思っているそう。

そんな「あそび」のプロである、山本さんの娘さんや息子さんは、訪れた子ども達ともすぐに仲良くなり、場内を案内してくれます。

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無農薬・無化学肥料で育てられている野菜たち。

「自然豊かな環境での『子育て』についてでしたら、日々の出来事を通してお話できることがあるかもしれません。」と山本さん。普段から、子どもの行動にはあまり口出しをしないようにしているのだとか。

「田舎暮らしには、物事を受け入れる精神が大切だと思います。また、冬が厳しいことや、地域で少子高齢化・過疎化が進んでいることを考えると、大前提として工夫しないと生きていけないんですよね。そんな環境だからこそ、子ども達からいろんな “やってみよう” やおもしろいアイデアが生まれてくるんだと思います。」(山本さん)

山本さん自身はかつて、バックパッカーとして世界を旅しながら過ごしていました。当時から、訪れる先で “地域の日常が見えてくるのがおもしろい!” と感じていたそうで、今はこの三和町川合の風景や田舎の道、集落でのおばあちゃん達の何気ないやり取りに魅力を感じているそうです。

■ みわ・ダッシュ村 MDカフェ ■

(番外編)地元で愛されるおふくろの味「くつろぎ食堂」

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府道59号線沿いにある「おふくろの味 くつろぎ食堂」

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厨房に立つのは、三和町川合で暮らしている塩谷さん。丼や麺類、定食類や酒類、コーヒーなど、食堂・酒場・喫茶と、3つの顔を兼ね備えており、メニューはおよそ30種類。

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地元の方だけでなく、仕事や旅行で地域を訪れた方で賑わう食堂です。誰でも気軽に訪れることができるので、よかったらくつろぎに行ってみてくださいね。

■ おふくろの味 くつろぎ食堂 ■

おわりに

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(写真提供:山本さん)

訪れる先々で目にする風景や出会う人達がとても魅力的な、福知山市三和町川合。取材を通して、四季の移ろいを大切にしながら、農作物や山菜などの旬を楽しむ里山の暮らしを垣間見ることができました。

お話を伺っていると「何かここでやってみたい! と思った時に協力してくれる方が多い地域です。」というお話があちらこちらで聞こえてきたのがとても印象的でした。

三和町川合には、退職を機にUターンしてきた方や、自分が実現したい暮らしを求めて、もしくは新たなことに挑戦してみたいタイミングでIターンした方など、様々な「移住」や「暮らし」に関するお話を聞くことができる 先輩移住者の方々もおられます。

“田舎で暮らしてみたい!”   “半農半Xな暮らしを実現したい”  “自然豊かな環境で子育てがしたい!” そんなみなさんはぜひ、今回ご紹介したモデルコースを参考にしながら、まずは気軽に三和町川合を訪ねてみてはいかがでしょうか。

京都の移住相談はお気軽に

京都にUターンしたい。自然ゆたかなところで暮らしたい。

そういった方々の想いをカタチにするため、伴走し応援するのが京都移住コンシェルジュです。今まで知らなかった京都での暮らしの可能性を探ってみたい方は、是非窓口(大阪東京京都)にお越しください。

※遠隔地にお住いの方向けに、電話やメールでの相談も実施しています。お気軽にお問い合わせください。

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