健康食品の通信販売を手がける「株式会社わかさ生活」。ブルーベリーのサプリメント「ブルーベリーアイ」やキャラクターの「ブルブルくん」を目にしたことがある人は多いでしょう。最近ではSNSをきっかけに会社を知った人もいるかもしれません。
では、わかさ生活が京都に拠点を置いていることはご存じでしょうか。本社は京都のまちの中心部、四条烏丸の交差点からすぐ。ビルの1階から5階は大規模な改装が進行中で、モーニングやデイカフェ、アフタヌーンティー、ラウンジ、舞台、体験エリア、メノコト神社を備えるブルーベリー専門店「WAKASA&Co.」として、2025年春頃にオープン予定です。
この「WAKASA&Co.」と、同じく2025年春頃にオープン予定の「BuruburuAiai 京都河原町店」では、接客やお店づくりに携わるスタッフを募集しています。わかさ生活の新たなチャレンジとして店舗を立ち上げることになった背景や、この場所に込められた思いについて、詳しくお話を伺います。

お客さまとの絆を深める、コミュニケーションの場を
わかさ生活を創業した角谷建耀知(かくたに・けんいち)さんは、京都・福知山の出身。小学4年生で経験した自転車事故がきっかけで、18歳のときに脳腫瘍の手術を受けることになり、その際に視野の半分を失いました。「自分と同じように目で悩んでいる人のためのサプリメントを作りたい」という思いが、ひとみの健康をサポートするサプリメント「ブルーベリーアイ」の開発へとつながったのです。
1998年、角谷さんは大阪府高槻市で株式会社わかさ生活を設立し、「ブルーベリーアイ」の通信販売をスタート。2000年には地元である京都に拠点を移しました。

角谷さんが創業時からずっと変わらず大切にしているのは、「お客さまとの信頼の絆」を深めることです。
角谷さん
わかさ生活のお客さまは全国に約400万人いらっしゃいます。でも通信販売の会社なので、「社名を知っているけど、どこにあるのか、どんな会社なのかはわからない」という人が多い。だから私たちは、お客さまと直接コミュニケーションを取る場をつくろうと、「友の会」や「感謝祭」を開催してきました。

わかさ生活は創業当初から、お客さまの要望を聞いたり質問に答えたりするために「友の会」を開催。全国各地で市民会館などの場所を借りて、毎月10〜20回ほどのペースで実施してきました。さらに、10年ほど前からは「もっと多くの人にお会いしよう」と、ホテルの宴会場などを貸し切って「感謝祭」を開催し、少なくても300人、多いときは1000人ものお客さまとのコミュニケーションを取っていました。
しかしコロナ禍では、大人数でのイベントを行うのが難しい状況に。そこで考えたのが、コミュニケーションの場として実店舗を持つことでした。
角谷さん
お客さまの声を聞いて、さらに喜んでもらえるような商品やサービスへと改善していくことを、私たちはとても大切にしてきました。コロナ禍でイベントができないなら、お客さまに来ていただいてくつろいでもらえるような空間をつくりたいと考えたんです。
店舗オープンを目指して、まずはテスト的に始めようと、四条烏丸や河原町、東京、名古屋でポップアップストアやカフェをオープン。「どんなものが喜んでいただけるのか、やってみないとわからないですからね」と角谷さんは笑顔で話します。

角谷さん
やってみないとわからないのは通信販売も同じ。まずテスト販売をしてみて、お客さまの反応を見ながら、より良いものになるように改善を重ねていきます。私たちの社是は「できることから始めよう」なんですよ。
多くのアイデアを形にした、わかさ生活ならではのお店
「できることから」の積み重ねを経て、いよいよ今年は2つの店舗がオープン。ブルーベリー専門店「WAKASA&Co. 京都四条店」、ブルブルくんのキャラクターショップ「BuruburuAiai 京都河原町店」が2025年春頃に開業する予定です。それぞれどんなお店になっていくのでしょうか。
角谷さん
創業の頃から60代〜80代のお客さまが多かったので、これからはもっと若い世代の人たちにも知ってもらえたらと思っています。「BuruburuAiai 京都河原町店」はZ世代をメインターゲットに、ブルブルくんのショップとテイクアウトカフェとしてオープンする予定です。
一方、「WAKASA&Co. 京都四条店」は、ブルーベリーそのものの魅力を発信するお店にしていきたいと角谷さんはつづけます。
角谷さん
イチゴやリンゴだったら、誰でも品種をいくつか知っているのに、ブルーベリーの品種を言える人はあまりいないですよね。実はブルーベリーには約150もの品種があるんですよ。私たちはサプリメントを通してブルーベリーを有名にした会社でもあるので、ブルーベリーの味やいろいろな食べ方をたくさんの人に伝えていきたいと思っています。

1階のカフェでは、ブルーベリーを使ったドリンクやスイーツを提供。2階のラウンジでは、昼はブルーベリーのアフタヌーンティーを、夜はバーとしてブルーベリーのクラフトジンを使ったカクテルを提供する予定です。ブルーベリーだけでなく、健康にアプローチする多様なメニューも展開。モーニングは「タンパク質をしっかり摂れるように」とオートミールを取り入れます。

飲食スペースのほかに、さまざまな体験ができるスペースも。「せっかく京都に来ていただいたなら、ゆっくり観光をする時間がない人にも京都を味わってほしい」と、清水寺や平安神宮、上賀茂神社といった神社仏閣の映像をスクリーンに投影し、まるで現地を訪れたように没入できる空間を設けています。
他にも、VRを使って北欧の森でのブルーベリー摘みを体験できるコーナーや、目の健康を祈願する「メノコト神社」など、訪れた人が楽しめるコンテンツが充実。盛りだくさんの内容を聞いて驚いていると、角谷さんは楽しそうにこう話します。
角谷さん
どの企画も初めから決まっていたわけじゃないんですよ。「こういうのもあったらいいね」「こうしたらもっと良くなるね」とアイデアを出し合って、形になっていったんです。

自ら実感したブルーベリーの魅力をお客さまに届ける
ここからは、各店舗のオープン準備に関わっているスタッフの皆さんにもお話を伺います。1人目は、「WAKASA&Co.」のメニュー開発を担当する石田里沙子(いしだ・りさこ)さん。大学卒業と同時に管理栄養士の資格を取得し、「食を通して健康に携わる仕事がしたい」と、2019年に新卒で入社しました。

石田さん
味や香り、見た目も含めて、ブルーベリーの魅力がしっかりと伝わるメニューを目指して、リサーチや試作を繰り返しています。メニューによって産地や品種も使い分けているので、その違いも感じてもらいたいですね。普段から家でお菓子づくりをしていて、もともと作るのは好きなので、楽しみながら取り組んでいます。
現在はメニュー開発を担当していますが、商品開発やマーケティング、コーポレートサイトのリニューアル、書籍やラジオの担当、角谷社長の秘書など、入社以来さまざまな業務を経験してきた石田さん。次々と新しい仕事に挑戦することに不安はなかったのでしょうか。

石田さん
角谷社長はよく「仕事はゲーム感覚でやったらいい」とおっしゃるんです。「面白くない」「つまらない」と思っていたら、いい仕事はできない。「どうやったらクリアできるかな」とゲームみたいに楽しんだほうがいい。だから初めての仕事でも、「経験を積むチャンスをもらっている」「自分の可能性が広がるかもしれない」とポジティブに捉えて、とにかくやってみることを心がけています。
石田さんは昨年、会社で行われている北欧研修にも参加。「ブルーベリーアイ」の原料として使われている北欧産の野生種「ビルベリー」を、実際に摘んで食べる経験をして、「これがビルベリーなんだ!今まで食べたブルーベリーよりも濃い!」と感激したのだとか。お客さまに商品の魅力を伝える際にも、より実感を持って話せるようになったそうです。

石田さん
「WAKASA&Co.」がオープンしたら、これまで以上にお客さまとコミュニケーションを取る機会が増えるので、商品やサービスに反映してより良いものにしていきたいですね。そして、私が携わったカフェメニューを通して、たくさんの人にブルーベリーを好きになってもらいたいです。いつかはイチゴや桃のように、ブルーベリーが好きな果物のランキングの上位に入るようになったらうれしいですね。
若手も大きな仕事にどんどんチャレンジできる社風
つづいて、「WAKASA&Co. 京都四条店」3階フロアのコンテンツ企画などを担当している植村英美(うえむら・えいみ)さんにお話を伺います。植村さんはどのような経緯でわかさ生活に入社したのでしょうか。

植村さん
私はこれまで百貨店の美容部員やフリーランスのヘアメイクなど、美容業界で働いてきました。前職でオーガニック化粧品を扱っていたことから、健康にアプローチできる仕事に興味を持つように。昨年8月にわかさ生活に入社し、今は3階フロアのリーダーとして、コンテンツ企画などに携わっています。3階にはサプリメントやメガネの販売スペースや、北欧の森でブルーベリーを摘むVR体験コーナーを設ける予定です。
前職では副店長として店舗運営やディスプレイなどに関わっていた植村さん。わかさ生活では前職以上に自分の裁量が大きく、「ゼロから考えて作り上げていくのは楽しい」といきいきと話します。

入社して数ヶ月と社歴が短いながらも重要な業務を任され、プレッシャーも大きいのではないでしょうか。
植村さん
体が何個あっても足りないくらい忙しくて大変ですが、同じチームのメンバーも他部署の人たちも、いつも気にかけてくれているのでありがたいです。社長との距離が近いのも、この会社ならではだと思います。私は今まで外資系で勤めていたので、社長はめったに会うこともない遠い存在でしたが、今は角谷社長と週1回は顔を合わせて、直接相談しながら物事を進めていけるのが良いですね。
最後に、今後について尋ねてみると、目を輝かせてこんなふうに話してくれました。
植村さん
1階や2階でブルーベリーの味を知った人たちが3階に足を運んだら、もっと深くブルーベリーを知ったり、さらに興味を持ったりしてもらえるような場にしたいですね。私もまだまだ勉強中なので、向上心を持って一緒に頑張ってくれる人に来てもらえたらいいなと思います。
柔軟な働き方や社会への貢献も魅力の一つ
スタッフの皆さんのお話を通して、「できることから始めよう」「わからなくても、まずはやってみよう」とどんどんチャレンジできる社風や、角谷社長との距離が近く、スピード感を持って物事を進めていける環境など、わかさ生活ならではの魅力が感じられました。
さらに、一人ひとりのライフスタイルに合った働き方を選択できるところも、この会社で働く魅力の一つです。例えば、産休・育休を経て時短勤務で働く人たちは、自分たちを「チームシンデレラ」と命名し、チーム内で助け合える体制に。退職や転職をしても、わかさ生活が運営するフリーランス求人情報サイト「WAKASAPort(ワカサポート)」に登録し、わかさ生活の仕事に携わっている人が多いそうです。

角谷さん
「チームシンデレラ」という名前があることで、その人の定時で退社するときに「帰りづらい」と感じないような雰囲気づくりにつながっていると思います。退職しても「WAKASAPort」を活用して関わりつづけてくれる人も多いです。中には4回入社して4回退職した人もいるんですよ。そうやってどんな形でも関係性がつづいていくのはうれしいですね。
また、創業当初から多くの社会貢献活動に取り組んでいるのも、わかさ生活の特徴です。視覚障がい者スポーツ支援や盲導犬育成といった目に関わる活動のほかに、被災地や児童養護施設の支援など、多岐にわたる取り組みを行っています。2003年からは「一縁のeye基金」を設立し、商品1点につき1円を積み立てて社会貢献活動に充てています。自分が関わっている商品の売上が社会貢献につながると実感できることは、この会社で働くやりがいの一つだと言えるでしょう。

わかさ生活の仕事や働き方、社会への関わり方に共感した人は、ぜひ仲間に加わってみませんか?新しい仕事へのチャレンジを通して、自分自身の可能性がさらに広がっていくかもしれません。
執筆:藤原 朋
撮影:小黒 恵太朗
編集:北川 由依
求人募集要項
企業名・団体名 | 株式会社わかさ生活 |
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募集職種 | ①店舗スタッフ ②総合職 |
雇用形態 | 正社員、アルバイト・パート ※試用期間3か月(同条件) ※ご応募時に希望される雇用形態や勤務可能な時間帯などを記載ください。 |
仕事内容 | ①接客、企画・運営、営業など店舗に関わる業務 ②マーケティング、デザインや動画制作、オウンドメディア、通販やお客様対応、経営に関わる業務などの総合職 配属先に縛られず、様々なことに挑戦できる環境です。 |
給与 | 雇用形態に関わらず 時給1500円~(評価制度により変動) + プロフェッショナル手当 職責手当 資格手当 勤務地手当 身だしなみ手当 など手当も充実! ※残業代は残業時間に応じて支給 |
福利厚生 | ・各種社会保険完備(週20時間以上勤務の方のみ) ・交通費支給(規定あり) ・住宅支援制度、出産/育児支援制度、商品の社内販売制度 ・表彰制度あり ・制服貸与 |
勤務地 | 勤務地:わかさ生活本社 住所:京都府京都市下京区長刀鉾町22 三光ビル ★阪急烏丸駅・地下鉄四条駅からすぐ! |
勤務時間 | ①6:30~21:30のうち、実働8時間 ②8:45~17:45(休憩1時間含む) |
休日・休暇 | ①定休日なし/シフト制(2週間単位) 勤務日数要相談 ②土日祝(正社員は月1回土曜出勤あり) |
応募資格 | ・前例に縛られず、意欲的にチャレンジできる人 ・指示を待たず、自ら判断、決断ができる人 ・周りとのコミュニケーションや連携が取れる人 ・「好き」「得意」な事をとことん追求したい人 ・健康に興味がある人 |
選考プロセス | 京都移住計画の応募フォームから応募 ※ご応募時に希望される雇用形態(社員、パートなど)や勤務可能な時間帯などを記載ください。 ↓ 一次選考(面接) ↓ 内定 ※職場見学やカジュアル面談実施が可能な場合は記入ください。 |
面談場所 | わかさ生活本社 京都府京都市下京区長刀鉾町22 三光ビル |
参考リンク | Webサイト |