2019.03.06

“お米”と“あなた”の可能性を拓く。新しい「お米の価値」を創造する老舗ベンチャー

「お米屋さんの役割は、お米の可能性を広げることだと思っています。日本人にとって、お米はとても身近な存在。だからこそ、新しい価値を見出して、本当においしいお米を届けていきたいんです」

そう話してくれたのは、株式会社八代目儀兵衛(はちだいめぎへえ)の代表・橋本 隆志さん。お米の通販事業や飲食事業など、従来のお米屋さんにはない発想で幅広い事業を展開しています。

今回募集するのは、主力事業であるECサイトの運営・企画スタッフ。新しく設立される「企画推進課」のメンバーとして活躍してくれる方を求めています。

特別な経験はなくても大丈夫。お米などの“食”に対する関心が高い方、老舗のお米屋さんからはじまったベンチャー企業で働いてみたい方に知ってもらいたいお仕事です。

お米の新しい価値を世界に届ける

八代目儀兵衛のルーツは江戸時代。天明7年、初代・儀兵衛が京都で庄屋業を創業したのがはじまりです。

お米の商いを続けて200余年。「新しいお米の価値をつくりたい」という想いのもと、儀兵衛の“八代目”にあたる橋本さんが2006年に八代目儀兵衛を設立しました。

事業内容や新設される企画推進課について、まずは橋本さんにお話を聞きします。

「インターネットでのお米の販売、そのなかでも、内祝いやお祝いに贈る『お米ギフト』が現在の主力商品です」

本当に甘いお米を、一人でも多くの人に届けたい。

お米のプロフェッショナル「お米マイスター」が、全国の農家さんから産地・銘柄にとらわれずに厳選。さらに、複数のお米をブレンドし、おいしさを追求する。ECサイトで販売される商品には、八代目儀兵衛ならではの“非常識”なこだわりが詰め込まれています。

数々の賞を受賞している『十二単シリーズ 満開』。「洋食向き」「和食向き」など、料理に合うようにブレンドされた12種類のお米が包まれています。

そのほか、土鍋釜で炊きたての銀シャリご飯を提供する飲食店『米料亭』、お米のコンテストを開催して全国各地の農家さんを後押しする『お米番付』などの事業を展開。また、日本のみならず、アジアや欧米からの注文も多く、最近では海外事業も進んでいます。

例えば、2019年3月からは、韓国の企業からオファーを受けて共同開発した、お米のオーガニックコスメブランド『米一途(こめいっと)』を販売開始。また、中国での日本米生産やレストラン開店、健康志向の欧米に向けて玄米事業の展開を目指しています。

「日本のお米の価値や多様性を世界に届ける、つまり、米文化の“啓蒙活動”を目標のひとつに掲げています」と橋本さん。今後の商品開発についても、世界基準で取り組んでいきたいと話します。

米一途では、八代目儀兵衛の“米ぬか”からつくられた、敏感肌用の化粧水やクリームを販売。

2019年で設立13年目を迎える八代目儀兵衛。新しいお米の価値観をつくるため、日本の米文化を世界に発信するためにも、改めて力を入れていきたいのが主力事業のECサイトです。

未来に描くのは、お米の総合通販サイト

八代目儀兵衛のECサイトを覗いてみると、ギフト用には「出産内祝い」や「結婚内祝い」、ご自宅用には「プレミアム玄米」や「ご飯のお供」などが並びます。

八代目儀兵衛のこだわりが随所に現れるECサイト。今後、さらなる活性化を目指して新設される「企画推進課」では、どのようなことに取り組むのでしょうか。

「企画推進課の役割は、お客様に求められていることを形にすること。お客様の声やECサイト上の変化を拾い上げ、商品企画や業務改善につなげる、つまり、PDCAをまわすのがミッションです」

これまで、商品を企画して販売する、「Plan(計画)」と「Do(実行)」で流れが止まってしまっていることが問題視されていました。

今後は、現場(ECサイトやお客様の声)や取り組んだ施策を分析して、より良い商品を開発する「Check(評価)」と「Action(改善)」、そして、再びの「計画」につなげる、循環型の組織体系を目指します。

2人のお客様の背後には、200人がいると僕は思っています。例えば、『3000円のお米がほしい』と2人から意見があがったとすれば、同じようなニーズを持っている人はたくさんいるはず。お客様の声を含めた上で、次の施策を自由自在に企画して、実践して、検証して、ECサイトを活性化していきたいと思っています」

その先に、橋本さんは「お米の総合通販サイト」というECサイトの未来像を描きます。

「今後はお客様のニーズを汲み取りながら開発した、お米にまつわるいろんな商品を購入できる総合通販サイトのようなECサイトにしたいと想像しています。その中核を担うチームとしても、企画推進課には期待したいですね」

お米屋さんがつくる、お米の総合通販サイト。
可能性の広がりにワクワクします。

企画を前に進める企画推進課

八代目儀兵衛の中核を担っていく企画推進課。具体的には、どのような仕事内容になるのでしょうか。

「いろんな企画や施策が走るなかで、『これはどうだったの?』と検証して、改善点を洗い出して前に進めていく。“企画課”だと企画するだけですが、それだけではなくて、前に進めていく“推進”という言葉が付いているのがポイントです」

企画推進課の名前に込められた意味について教えてくれたのは、チームリーダーの中川 淳一朗さん。経営コンサルティングファームや食関連のベンチャー企業立ち上げなどを経て、八代目儀兵衛に入社しました。

企画推進課の仕事内容は、お客様の問い合わせ対応、ECサイトの分析や改善策の提案、現場の声をもとにした企画の提案など。

企画推進課が所属するのは「通販事業部」。ECサイトの運営を行う部署で、Webページなどを制作する「クリエイティブ課」、資材の管理や商品発送をする「業務管理課」も含まれます。PDCAをまわすとき、他部署と連携を取っていくのも大切な役割です。

橋本さんのお話と合わせると、ECサイトの運営経験やWebマーケティングの知識が必要となるのでしょうか。

「もちろん、経験や知識があるに越したことはありませんが未経験でもOKです。お米の知識も含めて、入社後に身につけてもらえればいいと思っています。それよりも大事なのは、現場の声を拾うことです」

現場の声を拾う。

「例えば、人気の商品にはどのような傾向があるのか、バナーの配置を変えてみたらどんな効果があったのか、お客様からはどのような問い合わせが続いているのか、まずはECサイトやお客様窓口といった現場で起こっていることに気づくのが大事です」

例えば、「入園・入学内祝い」などの各シーズンやお客様のニーズに応じて、バナーの内容・並び方を考えます。

イメージ的には、洋服店や雑貨店の店長のような立ち位置に近いかもしれません。お客様のニーズやトレンドに合わせて、商品の内容やディスプレイの配置を変える。そして、お客様の反応や売上を分析して次の取り組みに活かす。

ECサイトやインターネットを日常的に利用する習慣は最低限必要ですが、どちらかといえば、お客様の立場でニーズを汲み取ることが大事になってきそう。

そのため、入社後は電話やメールでのお問い合わせ対応からスタート。通販事業部の流れ、お客様のこと、会社の全体像を掴んでもらいます。

また、「そこで見つけた気づきは、どんどん提案してほしい」と中川さん。

「企画推進課のチームづくりとしても、超フラットな環境にしたい。間違っていてもいいので意見を伝えてもらって、そこから小さなディスカッションが生まれたらいいなと思っています」

そこで大事なのは、ズレをズレたままにしないこと。

「例えば、何か意見を提案して、『いや、そうじゃないねん』って返されたときに、しゅんってしてしまうのはもったいない。『何が違うんですか?』『違うとしたらどこがズレているんですか?』って、踏み込んだコミュニケーションをしてもらえたらうれしいです」

失敗したことのある人と働きたい

中川さんご自身は、どんな人と働きたいですか?

めっちゃ失敗したことのある人と働きたいです」

「新しいチームで、新しいことに取り組んでいくと、上手くいかないことの方が多いと思います。だからこそ、ある程度の大胆さというか、勇気を持つことが大事。トライ&エラーだなと。失敗する前提ではないけれど、失敗したらダメっていう気持ちだけだと前に進まないと思うんです」

ちなみに、中川さんにも失敗したご経験が?

「ありますよ、スマートにやってこれたことはあまりないです。スマートっぽいってよく言われますけど、全然そんなことない(笑)」

そう謙遜する中川さんですが、聞いてびっくり、入社してまだ4ヶ月目。チームリーダーに任命されたのも最近のことです。

「PDCAが循環していない組織体制について『このままでいいんですか? 』って、入社して間もないのに、生意気にも橋本社長や松下さんにいろいろ意見していました(笑)」

最高業務執行役の松下 祐さん(中央)。現場の声を社長に届けるクッション材のような立ち位置で、良き相談相手となってくれる方です。

橋本さんのお話にもあった、「現状のままでは今後の発展が難しい」という会社としての方向性が合致したこと、また、中川さんの突き上げる熱量が評価され、企画推進課のリーダーに任命されます。

確かに、中川さんの口調は穏やかだけれど、問題点や今後の取り組みについて話すときは、奥底から湧き出る気迫を感じました。

「あとは、僕はどちらかといえば理論的に物事を考えがちなので、素直な感性でアイデアを考えられる方だといいなと思います。もちろん、ECサイトを分析する上である程度の理論的な考え方が必要ですが、専門的な経験や知識は入社後に身につけていただければ大丈夫です」

理論先行と感性先行の2人がタッグを組めば、お互いに好影響を与え合えるチームになりそうです。

「八代目儀兵衛で働く魅力は、いろんな可能性があることです。正直、足りていないこと、整っていないことの方が多いですが、だからこそ取り組む価値がある。お米の可能性を広げるために、ECサイトをどのような方向性にしていくのか。これからの八代目儀兵衛を創造できるおもしろさがあると思います」

自分の「声」をあげ続けていい社風

「根っこで大事なのは、食にちゃんと興味を持っていること。お米に関わらなくても、どうしたら食で人を幸せにできるのかを考え続けられる人に向いている会社なんだと思います」

最後にお話をお聞きしたのは、入社4年目になる伊藤 彩希さん。宮城県の仙台市出身で、東北から京都に移住。現在は法人営業として、企業向けのオリジナル商品の提案などをしています。

企業推進課とは別のチームになりますが、第2新卒という未経験からステップアップした経緯や八代目儀兵衛の社風についてお話をお聞きしました。

「私の祖父母がお米をつくっていたこともあって、気候や時期によってお米の味が変わることは小さい頃から知っていました。お米の産地で育った者として、お米業界に入ることがすこしでも役に立つのではと思ったのが八代目儀兵衛に入社した理由です」

当初、八代目儀兵衛が運営する飲食店「米料亭」で働きたいと思っていた伊藤さん。でも、配属されたのは、電話やメールで問い合わせに対応するお客様窓口のチームでした。

社会人1年目で右も左もわからない、文化も言葉も違う京都に移住した不安も重なり、「当時はけっこう辛かったです(笑)」と振り返ります。

それでも、せっかく京都に移り住んで、お米屋さんという特徴的な仕事をしている。挑戦させてもらえることは挑戦させてもらいたい。伊藤さんは与えられた環境のなかで、自分のやりたいことを見つけようと奮闘します。

「まずは上司を追い抜く気持ちで、仕事をどんどん覚えました。上司の負担が軽くなれば、任される仕事の幅もレベルも上がってくると思ったので。お米の知識とかを習得するうちに、法人営業の上司から声をかけてもらって、営業の仕事を手伝わせてもらえるようになりました」

「あとは、上司に相談したり、提案したりしていました。入社して間もないからこそ、いろんな課題点が見えてくるんですよ。そのうちクレーム対応のリーダーになってほしいって言ってもらえたりとか。自分が発信した意見に対して、仕事として与えてくれるのでやりがいがありました」

自分の意見を発信する上で役に立ったのが「日報」。課題に感じていること、挑戦してみたいことなど、業務内容やプライベートで抱いている想いを全部署に向けて発信できます。

「日報でも、直接でも、やりたいことを口に出していれば誰かが拾ってくれます。八代目儀兵衛の魅力は、自分の仕事をつくれること。自分の所属に限らず、提案したことは採用してもらえるし、形にならなかったとしても声をあげ続けていい空気感がありますよ」

お米と個人の可能性を拓く老舗ベンチャー

自分の意見を伝えれば、誰かが拾ってくれる。

それは、「個人を尊重したい」という橋本さんの方針でもあります。

「会社の役割は、個人が持っている能力を最大限に引き出す、もしくは、引き上げることだと思っています。そこで大事にしたいのが、仕事の8割はルーティンワーク、2割はクリエイティビティという考え方です」

「例えば、10割全部がルーティンワークになると、それこそ作業になってしまいますよね。でも、2割を個人の能力を活かしたり、やりたいことに取り組んだりすれば、8割の業務に良い影響が出ると思うんですよ。その人にとっても、会社にとっても」

例えば、最近入社された女性は、前職がワインの輸入業者。現在、8割にあたるメイン業務は資材管理ですが、2割の部分でソムリエとしての表現力を活かしてもらえるのではないかと、橋本さんは期待します。

「お米とワインは、味覚的に似通った部分があるんです。ワインのおいしさを表現するように、お米のおいしさを表現できたらおもしろい。会社としては新しいビジネスになりますし、彼女にとっても有意義なことだと思います」

中川さんが社内の現状について意見して、チームリーダー抜擢につながったこと。入社して間もない伊藤さんが上司に相談しているうちに、いろんな仕事を任されるようになったこと。

これらも、8割の仕事をこなしながら、2割の可能性を引き上げ、引き出された具体例といえます。

橋本さんはとても気さくな方。真面目な相談には真剣に応え、ちょっとした雑談には満面の笑みで応えてくれます。

「あくまでも八代目儀兵衛が創造する未来の延長線上に、2割の部分が重なればいいなと。まずは、自分のフィールドをどれだけ深く掘り下げられるか。8割の業務を探求したなかに答えがあると思っています」

だからこそ、これからは「みんなが考えること」が大事になってくる。

「今後、組織改革を進めていく上で『みんなが考えること』をコンセプトに据えていきたい。ひとつのアイデアがきっかけで、大きく前進することは十分にありえる。社歴や雇用形態に関係なく、一人ひとりが考える組織を目指したいですね」

「僕らは老舗のお米屋でありながら、ベンチャー企業という、すごく相反したことをしています。でも、『老舗ベンチャー』という言葉があるなら、八代目儀兵衛はその位置でありたい。お米の可能性は、まだまだこれから広がりますよ」

米穀店・儀兵衛が京都に創業して200年余り。

初代の意思を継ぐ「老舗ベンチャー」は、お米の新しい価値を創造するため、さらなる飛躍を目指そうとしています。

まずは、自分の仕事に向き合って考えてみる。
そして、失敗を恐れずに、自分の意思を伝えていく。

そこから、お米の可能性だけでなく、あなた自身の可能性も拓けていくはずです。

執筆:山本 英貴
撮影:もろこし

求人募集要項

企業名・団体名株式会社八代目儀兵衛
募集職種ECサイト運営・企画スタッフ
雇用形態正社員
仕事内容WEB・IT業界の経験や専門的な知識がなくても大丈夫! 入社後はお客様からのお問い合わせ対応から入りつつ、出来ることからお任せします。

【具体的なお仕事内容】
①お客様からの問い合わせ対応
商品を購入いただいたお客様からの、電話やメールのお問い合わせ対応・サポート。商品・サービスに関する疑問点だけでなく、もっとこんな商品が欲しいという要望もあるので、そうしたお客様の声を汲み取り改善点や新商品の企画につなげます。

②ECサイトの現状を調べる
例えば、「売れ筋の商品はなんだろう?」「逆に売れてない商品ってなに?」といったように、ECサイトの状況を調べて定期的にレポートにまとめたり、問題点があれば改善案を考えて、実行していきます。

③現場の声を生かした企画を提案する
例えば、「季節に応じてバナーの位置を変更する」、「売れ行きの伸び悩んでいる商品がもっと売れる方法を考える」、「電話やメールで受け取ったお客様の声を反映させた商品を企画する」など。①で取り組んだ調査内容も踏まえて、お客様により満足してもらうための企画を提案したり、実践したりします。

【お仕事のポイント】
ECサイトをより良くするために、じっくりと考えることはとても大切です。でも、それと同じくらい、考えたことを実行するのも大切。お客様にご満足いただくきたい、会社としての売上を伸ばしたい、そういった「辿り着きたい成果」を実現させることが求められるお仕事です。

最初は戸惑うことも多いかもしれません。とはいえ、分からないことがあれば気あるに質問できる環境なので、ひとつずつ出来ることを増やしていきましょう!
給与月給23〜40万円
※給与は、経験・スキル・前給等を考慮し、面談の上決定します。

・昇給年1回
・賞与年2回
・交通費支給
・各種社会保険
・昼食支給
※その他当社規定によります。
勤務地〒600-8883
京都府京都市下京区下京区西七条北衣田町10

・JR東海道本線「西大路」駅から徒歩10分
・阪急京都線「西院」駅から徒歩15分
・JR京都駅からバス10分
勤務時間9:00〜18:00
休日・休暇日曜・祝日(月2回公休)、有給休暇、夏季・年末年始休暇
応募資格・選考基準業界・業種 未経験OK

下記に何かしら当てはまる方はぜひお気軽にご連絡ください。
・自分の力を試したいと思っている、どんどんチャレンジしたい
・ECに興味がある
・お米が好き
選考プロセス書類選考(履歴書・職務経歴書)

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