募集終了2020.02.28

自分を生かして働こう。自由な発想で時代を切り拓く”これからの不動産業”

  「不動産業」と聞くと、みなさんはどんなイメージを持ちますか?
おそらく、土地や建物を売買したり賃貸したりする仕事、というイメージを持つ人が多いのではないでしょうか?

こうした既存の不動産業という概念にとらわれることなく、不動産に新たな価値を生み出して、自由な発想で新しいことに挑戦している会社があります。その会社が今回ご紹介する「株式会社アセェス」です。

さて、一体全体どんなところが他社と違い、どんなところが新しいのでしょうか?

うどん屋をやりたい人がいたら応援します!

「やりたいことがあるなら、やりたいようにやってもらったらいい。もちろんアセェスという箱の中でできることに制限はあるし、事業なのでしっかりと数字を出して利益を上げていくということが前提ですが、たとえば『うどん屋をやりたい!』という人がいたら、応援してあげたいと思うんですよ」

お話を聞き始めた途端、いきなりこんな話をしはじめたのは、アセェスの事業統括である齋藤勇介(さいとうゆうすけ)さん。ご自身は今も東京勤務のため、ゆくゆくは京都を任せられる人材を育てたいという思いがあります。

「京都のスタッフも今どきの働き方をしていて、昔のように何時から何時まで働いてずっとここにいなきゃいけないというようなことは全然ないんです。目的に辿り着くためにどういう道をたどるかというのは、それぞれがいろいろ試してみて、失敗しながらやればいいんじゃないかと思っています」

なんという懐の深さでしょうか!

「僕は19歳で学校を辞めて結婚をしたんですけど、その時、アセェスのグループ会社でもある藤和設計の前社長が拾ってくれたんです。藤和設計というのは土木設計の会社なんですね。最初の頃は、測量など許可関係の業務をずっとやっていました。アセェスとして不動産の仕事をするようになったのは、この6年くらいです。そういう意味では何かをはじめる大変さも経験しているので、新しいことをやりたいという人は応援してあげたいし、そういう会社にしていきたいなと思っていますね」

その言葉には、齋藤さん自身がこれまでにたくさんの苦労を経験し、その上で新しいことを考え、新しいことに常に挑戦してきたからこその説得力があります。

既存の不動産に付加価値を付けていく

「うちの社長は東京でまだシェアハウスがない頃にシェアハウスをはじめるなど、一般的な不動産屋じゃないことがやりたいんですね。もともとある不動産に付加価値を付けて、新しいものをつくることがしたいんです」 

その言葉の通り、ホテルの廃墟やビルの屋上といった他社では扱わないような物件を撮影用のロケスタジオとして活用したり、京町家をリノベーションした一棟貸しのモダンなゲストハウスを運営したりもしています。 

こうした他社ではできない不動産の活用がどうしてできるのか?その秘密は不動産に関する知識の差にありました。

 「世の中の不動産屋って、実は不動産とか土地とかにそれほど詳しくないんです。たとえば、土地のことだったら測量屋さんにお願いするし、登記のことだったら司法書士に、建築のことだったら建築士にお願いするんですね。なので、不動産屋自身は詳しい知識を持ち合わせていない場合がほとんどなんです。でも、アセェスはもともとが測量屋から来ているので土地について詳しいんです。それこそがうちの強みですね」

通常の不動産屋よりも専門的な知識が要求されるので、不動産に関する法律や民法の知識も必要になってきます。逆に言えばこうした知識があるからこそ、他社では扱えない物件を見つけ出し、収益化していくことができるのですね。

そのため、今回の採用では入社後の1年間は東京で勤務し、不動産の知識をしっかりと身につけていく期間が用意されています。

「最初の1年は東京でみっちり不動産を教えるので、しっかりと知識や経験を身につけた上で、京都で活躍してほしいです。不動産や法律の知識が身につくと、その土地がダイヤモンドの原石なのかただの石なのか、見分けがつくようになってきますから」

また、アセェスでは不動産に関するすべての業務を担当して行えるので、大変なこともありますが、その分おもしろみも感じることができると言います。

「スタッフにいつも言っているのは、不動産できちっと利益を積み上げて、利益があがったところでゲストハウスやカフェといった新しいことにチャレンジしていこうと。これがうちのスタイルなんですよね。そしてもう一つ、通常の不動産屋は物件にテナントをつけることで収益化していくんですが、それだと収益はテナント任せになってしまいますよね。なので、アセェスではハードだけではなくてソフトも持ちたいと思っています」

 そのソフトのひとつとして4月に京都・西陣にオープンするのが、ゲストハウス「KéFU stay & lounge(以後 KéFU)」です。1階に併設されるカフェ&ラウンジは一般の方にも開放され、宿泊する人だけではなく、地域との交流の拠点としての活用も期待されています。

「実は今回、カフェ部門は外部に委託しようかと思っていたんです。でも横山がカフェをやりたいというので彼女に任せることにしました。ノウハウも手に入るし、なによりも彼女のやりたいという気持ちを応援したいというのがありました。」

現在、数多くのホテルや宿泊施設が新設されている京都で、他の宿泊施設と違うKéFUならではのコンセプトを聞いてみると、意外な言葉が返ってきました。 

「僕はハードをつくりましたけど、中身のコンセプトについてはあまり関与しないようにしてるんです。現地のスタッフがそれを作っていったほうがいいと思うし、僕に指図されるんではなくて、自発的にやらないと意味がないですからね!」

アセェスでは指示されて動くのではなく、自分を生かせる働き方を自分で考えて動いてほしい、そしてアセェスの中で何ができるかを自分で考えながらいろいろチャレンジしてほしいと齋藤さんは語ります。

「いま、アセェスでは渋谷オフィスの隣の建物を購入して、そこをフードラボ兼シェアキッチンにしようとしています。ゲストハウスを運営しているからといって次もゲストハウスをやろうとは思っていないんです。そういう時代ではないですからね。自由な発想でアイデアを出して新しいことをやっていきたいと思っています。

新たに入社する人にも自由な想像力を持って入ってきてほしいです。それともう一つ持っていてほしい資質があります。それは “前向き”なこと。頭の良さとか別に関係なくて、不動産の経験もまったくいらないので、超前向きな人がいいです。めげない人大歓迎です!笑」

地域との出会いや食との出合いを楽しむ

そんな齋藤さんの言葉を受けて、カフェ部門を任されているマネージャーの横山 恵(よこやま めぐみ)さんにお話をお伺いしました。 

横山さんはカフェ部門の責任者としての業務を担当しながら、宿泊業務やイベントの企画、さらには同じ西陣にもう一軒あるゲストハウス「ORI stay & living」の運営も担当されています。

「KéFUのコンセプトに“繋ぐ・繋がる”というのがあるんですけど、実は私は表立って繋いでいきますよとはあんまり言いたくなくて。たとえばたまたまコーヒーを飲みに来て地図に書いてあったお店に行ってみたらすごくいいところだったとか、たまたまカウンターで隣同士になった人と気が合って友達になったとか、そういう自然な出会いや発見が生まれる場所にしたいんです」 

意図的に地域コミュニティをつくろうということではなく、「自然発生的に何かが生まれる場所、人が集い、人が出会い、何かが繋がり、ここを通して何かがはじまる場所になればいいな」と横山さんは語ります。

そんな横山さんご自身もまた、これまでに数々の出会いを自然発生的に経験してきました。 

「カフェのメニューで南山城村のお茶を使っていますが、これは興味があったイベントに参加した時に、たまたま出会った人が南山城村でお茶農家さんをされている方だったご縁から。後日、実際にお茶農家さんも見学させていただいて、どんな思いでやられているかとか、お茶農家の現状とかもお聞きして、カフェのメニューとして使わせていただくことにしました。いまは煎茶とほうじ茶をお出ししています」


これらのお茶を頼むとお茶菓子としてKéFUのロゴマークがあしらわれた和菓子・落雁が付いてきます。この和菓子との出会いも偶発的なものでした。

「『上京オープンウィーク』というイベントの堀川の食べ歩きツアーに参加した際に、その食べ歩きスポットのひとつが『京菓子司 金谷正廣』さんでした。その時に和菓子をいただいたらすごくおいしくて、それで名刺交換をさせていただいたのがはじまりですね。落雁以外にも真盛豆のお菓子も扱っています。私自身がそういう自然な出会いをたくさんしてきているので、今度はKéFUでこうした出会いをお裾分けしたいと思っています」

物の価値を分かって提供してくれる場所

 京都の伝統産業でもある「西陣織」の地としても有名な西陣地区。同じ西陣に店を構え、江戸時代末期に創業されたという「京菓子司 金谷正廣」の金谷 亘(かなや わたる)さんはこう語ります。

「今回の落雁は和三盆糖という砂糖を使うんですけど、ほかの材料を混ぜると原価を抑えられるんですね。で「どうしますか?」と聞くと「混ぜません」という返答をしてくれるんです。僕のお婆ちゃんの口癖は『お菓子と漬物はええもん使え』でしたし、なんでも高いものを使えば良いということではないのですが、KéFUさんはちゃんと伝統の意味や物の価値を分かって提供してくれる場所なんだなと感じています」

 横山さんは、茶器も生産者さんを実際に訪れてお話を聞いた上で選ばれるなど、人との出会いやモノとの出合いをいつも大切にされています。こうした丁寧なやりとりのひとつひとつがKeFUという施設を作り上げています。

「この真盛豆のお菓子は古くから西陣で親しまれているお菓子なんですね。せっかく食べていただくならおいしいだけでなくて、このお菓子をきっかけに西陣の歴史について調べてもらったり、知ってもらえるきっかけになったらいいなと思います」


代々続く和菓子屋に生まれ、育ちも西陣という金谷さん。優しい笑顔で語りながら西陣の魅力についても教えてくれました。

「西陣は昔ながらの住宅地なので有名な観光地などはないですが、古い町並みがいまも残っていて町家や工場も多いです。どこからともなく機織りの音が普通に聞こえてくるんですね。1日や2日だけの観光目的であれば駅前や街なかの宿の方が便利ですが、京都の暮らしが息づく滞在を味わってみたい方にはすごくいい場所だと思います。ぜひ機織りの音探しの散策を楽しんでみてください」

 1階のカフェの壁面には西陣を中心とした大きな地図も描かれています。横山さんはこの地図を使って西陣歩きツアーやお店紹介など、新しい出会いの場を作りたいと語ります。 

「私が『上京ちず部』というグループの部員なんですね。今度のイベントでは実際に、街歩きコースを自分たちで作ってみようと思っています。季節ごとにオススメの場所が変わっていくと思うので、来るたびに新しい出会いがあるようにできるといいですね」

 街歩きだけでなく、トークショーやマルシェ、ワークショップなどなど、新しい出会いが生まれるイベントもたくさん企画していきたいと話してくれました。

 東京での1年でプロフェッショナルに近づく

今回の求人ではゲストハウスの運営だけでなく、不動産業務も含めたアセェスの中心的な役割を担う人を募集していますが、現在、同じポジションで勤務されている中島崇裕(なかじま たかひろ)さんにもお話をお伺いしました。

「仕事の柱は大きく3つあって、1つはシェアハウスやゲストハウスの運営、もう1つは土地の売買といった不動産売買に関する業務、最後は不動産獲得のための調査の仕事です。今はKéFUの立ち上げ時期なのでゲストハウスの運営業務が中心ですが、不動産の物件が出たりするとそちらの比重が大きくなったりします」

中島さんはもともと兵庫県で医療系のお仕事をされていたそうですが、将来は自分でゲストハウスを持ちたいとの思いから求人に応募し、今回と同じように1年間東京での研修期間を経て、京都に配属になりました。

「東京ではゲストハウスのゲの字もなくて、不動産のことばかりしていました。最初の数ヶ月は役所の調査をひたすら行い、最後の2〜3ヶ月で不動産の仕入れの検討などの勉強をしました。けれど、いま振り返るとすごくいい1年でした。プロフェッショナルに近づくというか、普段街を歩いていても街の見え方が変わってきたりするんですよね。そういうおもしろさはやっていて感じます」

 東京での研修中は「途中で気持ちが折れそうになったこともある」と正直に話してくれた中島さんでしたが、今となってはその経験がとても役立っていると語ります。そして、その経験があるからこそ目の前のゲストハウスの仕事にも集中できると話してくれました。

新しいドラマや繋がりが生まれる場所に

「僕は人と人との関わりが好きなので、この宿を通して新しいドラマだったりつながりができたらいいなと思っています。子どももすごく好きなので、ここで縁日とかできたらおもしろいなと思っていて。お餅つきや地蔵盆などの地域行事も行いながら、子どもやお年寄りなど地域の人たちとのつながりがつくれたら嬉しいですね」

 中島さんも横山さん同様にやっぱり人や出会いが好きなんだとか。この宿を通して行き交う人がつながり、新しい何かが生まれることに喜びを感じていました。

「ゲストハウスにはいろんな国から宿泊に来られるので、そういった方たちの母国の料理を振る舞う会とかできたらいいなと思います。仕事は忙しいですけどやりたいことなので全然大変ではないですし、むしろ楽しいですよ。ここでは間違いなくいろんな人と関われるので、そこにやりがいを見いだせる人は絶対に楽しいと思うので、そういう人にぜひ来てほしいです!」

もともとゲストハウスがやりたかったという中島さんはゲストハウス「KéFU」の運営マネージャーとしての役職を任命されて毎日がとても楽しいそうです。またカフェをやりたかった横山さんもカフェの責任者を任されて、2人ともこれからどんなことを企画していこうかと目をキラキラさせていました。

 もちろん、なんでもかんでもやりたいことができるわけではありません。しかし、スタッフの「やりたい!」を最大限にサポートし、スタッフも自分のできることを最大限に実践することで、企業として、事業としての成功を切り拓いていこうとするアセェス。スタッフの意欲と会社の姿勢が双方にうまく働いて、これからのますますの発展がとても楽しみになりました。 

あなたもあなたの「やりたい!」気持ちを携えて、アセェスで夢への一歩を踏み出してみませんか?

執筆:持田 博行
撮影:岡安 いつ美
編集:北川 由依

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