2019.10.11

京都に行くなら寄りたい場所へ店からつくる新しい文化「Stand C」「But not for me」

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京都のおもしろい場所を訪ねる「場を巡る」シリーズ。人が集いハブとなるような場や京都移住計画メンバーがよく立ち寄る場をご紹介する連載コラム記事です。一つの場から生まれるさまざまな物語をお届けします。

左から西田さん、高橋さん、ニワノさん

「場を巡る」第6弾は、北野白梅町・平野神社近くにある「Stand C」、「But not for me」。オープンして1年に満たない新しいお店です。そして新しいのはお店だけだけではなく、そのコンセプト。古着とバーのお店「Stand C」の西田峻也さんと高橋舞さん、新人クリエイターを応援する場所と本屋「But not for me」のニワノナオキさんにお話を伺いました。

【 Stand C 】京都に行くなら寄りたい場所へ

「Stand C」は2018年10月18日にオープン。京都で学生時代を過ごしたバーテンダーの西田さんが、「お酒にこだわりつつ、カジュアルに楽しめるバーがあれば」と思ったことがきっかけではじまりました。

左:西田さん、右:高橋さん

西田:大学を卒業してからは東京で約6年間、飲食業界で働いていました。そこで高橋と出会って意気投合したのが、このお店の始まりです。古着とバーっておもしろいよねってことだったり、気軽にお店に来てほしいという思いが強かったりしたので、古着とバーのお店にしようと決めました。ただのバーにするよりは、興味を持ってくれるお客さんが多くなるかなと思ったんです。

高橋:実際来てくれるお客さんは、最初はどちらか一方が目当ての方が多いです。でも古着を見に来たけどドリンクも飲んで行こうとか、その逆ももちろんありますね。土地柄もあって学生さんが多いのかなと思っていましたが、SNSを見て来てくださるお客さんも多くて嬉しいです。

人気メニューのひとつ、「青いクリームソーダ」

西田:近所の方はもちろん、SNS経由で来てくださったり、帰省のタイミングで通ってくださったり、お客さんの層が想像よりも広いです。いろいろな人にとっての居心地の良さを保ちたいと思っていて、だからお客さんそれぞれのペースで来てほしいですね。

高橋:「あの土地に行ったら寄りたい場所」になりたいなって。私たちに集まって来てほしいというよりは、古着やドリンクといった「モノ」を楽しんでもらいたい、という思いが強いです。その先で、お店を通して人が関わってくれたり、京都に行こうと思うきっかけになったり、懐かしい友人との会話の話題になったりすると嬉しいです。

【 But not for me 】クリエイターたちの、はじめの一歩

光が入る明るい店内には、新人クリエイターたちの雑貨がずらりと並んでいます

もともと京都で暮らしたい、そして本屋をやりたいという思いがあったニワノさん。たまたま遊びに来たStand Cでその話をしたところ、「隣のテナント空いてるよ」と中を見せてもらったことがきっかけで今のお店をオープンしました。

お店のコンセプトは本屋、そして新人クリエイターを応援する場所というちょっと変わったもの。店内には店主セレクトの本と、クリエイターによる雑貨が並んでいます。

ニワノ:京都を選んだ理由としては、“文化を守る” ということが当たり前に体に染みついている人が多いところに惹かれたからです。僕自身、学生時代は建築を学んでいたからか、モノづくりをする友人も多くて。でもなかなか続かない、なんでだろうと話を聞いていたところ、「まわりに仲間がいない」ってことだったんです。いいモノをつくっているのに辞めてしまうのはもったいないし、クリエイターたちがつながれる場所があれば製作を続けられたり、売り方を学べたりする。そういう場所にしたいという思いでお店をはじめました。

本好きのニワノさんがセレクトした本も楽しむことができます

作品によって配置を変えたり、この背景の方が売れてるとか、どういうお客さんが買いましたという情報だったりを、クリエイターたちにフィードバックしているそう。

ニワノ:お店をオープンしてまだ3ヶ月ですが、仲間がいると頑張れるんだな、と感じています。また、お店に来てくれるお客さんはクリエイターもいますし、こういうお店をしてみたいだとか、どうしてはじめたんですか?と聞きに来てくださる方も多いです。実店舗を持ったことでさらに、その輪の広がりを感じています。

モノを楽しめて、相談できる京都のお店

隣同士の店舗ということで両方のお店に立ち寄る方も多いとか。自分のお店にきたお客さんにも、隣も行ってみてくださいとお話したり、そのまま隣で飲みましょう!と一緒に行き来したりすることも多いとか。

3人とも出身は京都ではありません。でも京都が好き、京都でお店がしたかったと楽しそうに話します。また、どちらのお店もクラウドファンディングを経て、お店をはじめています。同じような夢や悩みを持っている方がいたら、ぜひ相談してみてください。きっと、素敵なモノとお話に出会えるはずです。

「Stand C」
住所:京都府京都市北区平野上八丁柳町30イートリブスホテル102
Tel:075-285-1884
営業時間:12:00 – 24:00
定休日:不定休(instagramにてお知らせ)

「But not for me」
住所:京都府京都市北区平野上八丁柳町30イートリブズホテル103
Tel:なし
営業時間:12:00 – 22:00
定休日:不定休( instagram,twitterにてお知らせ )

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