「京のWORKWORK交流会」座談会 世界に通用するものづくり企業が語る京都らしさ

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「京都に移住したい」と思ったとき、まず思い当たるのが「仕事どうしよう…!」ということではないでしょうか。
どんなに京都で暮らしたいと思っていても、生活の基盤となる仕事が見つからないと、移住に踏み切ることは難しいものです。

そこで今回は、京都で求職・採用支援を行う「京都ジョブパーク」と、創業140年あまりの「島津製作所」、そして「ジェイ・サイエンス・ラボ」の3社で、京都企業ならではの特徴や、京都で働くことについての座談会を開催しました。

あなたの「京都で働きたい」を応援する「京都ジョブパーク」

ーーよろしくお願いします!本日は京都で働くことや京都企業の特徴についてお話したいと思っています。移住するとき、やはり気になるのが仕事です。「京都ジョブパーク」では就職支援をされていますよね。さまざまな機関があるなかで、どのような立ち位置なのでしょうか?

京都ジョブパーク 神馬:各都道府県には、ハローワーク・ジョブカフェなどがありますよね。でも正直、求職者も企業もどこに行ったらわからない状況が起きていると思います。そこでジョブパークでは、「京都で働くといえばジョブパーク」と言ってもらえるよう仕事探しから就職、職場への定着までワンストップで支援しています。

「京都ジョブパーク」企業支援コーナーの神馬正法さん

ーー仕事を探す人も、働く人を探す企業もサポートされているんですね。「京都ジョブパーク」は、いわゆる行政の就職支援施設が難しいと感じているコンテンツにも果敢に挑戦しています。

神馬:ありがとうございます。今、有効求人倍率が1.5倍を超えていて、京都の企業さんも、採用に苦戦していらっしゃいます。そのため、京都府内から人材募集をするだけではなく、大阪や東京など府外の方にも来ていただけるようなアプローチを増やしています。

また、人材の定着も大きな課題としてクローズアップされているので、その対策としてカフェスタイルのイベントも開催しているんですよ。

ーー企業と求職者が出会う場として一般的なのは、合同説明会で企業のブースがたくさん並んでいるというスタイルです。カフェスタイルとはどのようなものでしょうか?

神馬:カフェのように和やかな雰囲気の中で、ゆっくりお互いの話をしようというものです。入社した人が定着しないという課題は、そもそも入社前に求職者の人となりと会社が合うかどうかが見えていないところあります。
面接では、どうしても求職者も面接対策をしてくるので人となりが見えずらい部分がある。だから人となりを知れるようなトーク中心に対話できる時間を設けました。

ーーおもしろそうですね!具体的にどのような内容で実施されているのでしょうか?

神馬:企業の採用担当者も混じって、3〜5人ほどのグループをつくります。そこで例えば「24時間以内に感謝したことを教えてください」というようなお題を出して、みんなで対話をしていただきます。
「なんでそんなこと聞かれるの?」という時こそ、素が出る部分だと思っていて。採用担当者も質問に答えるので、お互いの素をさらけ出しながら、合う合わないを見極めてもらえたらと考えています。

ーー面接対策やグループディスカッションでは、引き出せない人となりを見ることができそうですね。

神馬:例えばですが、営業職が欲しい企業はよくしゃべる、明るい人を採用したいと思って求職者を見るかもしれません。事務職が欲しい企業は、あまり多くはしゃべらないが人の話をしっかり聞いていて、話し方が美しくていねいな人を採用したいと思って、求職者を見ているかもしれません。
企業によっても欲しい人物像は異なるので、求職者の弱みではなく人柄を見ていただけるのが、カフェスタイルの特徴です。

世界に通用する技術力が集まるまち、京都

ーー本日、集まっていただいた「島津製作所」と「ジェイ・サイエンス・ラボ」は、今度カフェスタイルの交流会に参加されるんですよね!

神馬:そうです!2019年2月16日(土)に東京で、「京のWORKWORK交流会」というイベントを開催します。そこでも、カフェスタイルのトークタイムを設けています。

ーー「島津製作所」と「ジェイ・サイエンス・ラボ」はそれぞれどのような事業をされているのでしょうか?

島津製作所 境:「島津製作所」は京都で創業して140年あまり。グループで1万2000人近くの社員がいます。分析機器や医療機器、航空機器・産業機器の主に4分野で、研究・開発・製造しています。わかりやすいもので言うと、テレビ朝日の木曜ミステリー「科捜研の女」に出てくる分析機器には、島津製作所のものがたくさん使われています。

「島津製作所」人事部マネージャーの境浩史さん

ジェイ・サイエンス・ラボ 山西:私たちも同じく、分析機器の研究から販売までを手がけています。主にガスクロマトグラフと有機微量元素分析装置などを、大学や薬品メーカーが研究に使う装置を、お客さまのニーズに合わせてカスタマイズして作っています。2001年に創業した会社で、社員は50名ほどです。

「ジェイ・サイエンス・ラボ」総務部課長の山西真由美さん(左)と総務部の小西梨乃さん(右)

ーー京都にはものづくり企業がたくさんありますね。

神馬:京都は宿泊業等の観光産業が目立ちますが、業種の中ではものづくり企業が一番多いんですよ。(※1)ゲームや半導体分野で業界を牽引する大手企業もありますし、マネキンの国内シェアNO1の企業や卵の自動選別機の国内シェア8割の企業もあります。

:狭い土地ながら大学も多いので、産学官連携もやりやすいですね。東京の会社に比べると資本力は弱いですが、ニッチな分野を追求して日本初の製品を出す企業は多いという印象です。「島津製作所」はもともと仏具製造から理化学器械、医療に関わる機会があったことから、医療機器や分析機器をつくる今の業態になりましたから。

※1 参照:平成27年度府民経済計算の推計結果について

京都は人との距離感が近く、のんびりしている

ーー今、みなさん京都に住まれて働かれているますが、京都で働く魅力や京都らしさは、どんなところにあると感じていますか?

ジェイ・サイエンス・ラボ 小西:京都生まれ京都育ちで、他のまちのことを知りませんが、京都の人は人との縁を大切にしてはるなって。私はそういうところが好きで京都で働いて、縁を深めていけたらと思っています。

山西:小西は、実は息子の高校の同級生なんですよ(笑)

小西:入社してから知ってビックリしました(笑)でもそういう出会いがあるのも、京都らしいですよね。

小西さんは京都市出身。

:京都に会社は、のんびりしてはるところが多いですよね。広い工場をせかせか歩いている社員を、見たことがないですね。おっとりしているからこそ、急成長はしずらいけれど、長く続く会社が多いのかもしれません。

西陣出身の境さん。2年ほど西宮で働いた以外は、ずっと京都で暮らしている。

ーー「京のWORKWORK交流会」では、求職者の方の人となりを知るだけではなく、そうした京都らしさも伝えていけるといいですね。

:東京の人には、なかなか京都にどんな会社があるのかや、京都で働くことのイメージがなかなか伝わりずらいと感じています。京都ならではの仕事や京都の文化に惹かれて移住したいという方も多いので、そうした情報も踏まえてお伝えしたいですね。

山西:「ジェイ・サイエンス・ラボ」は50人と人数が少ない分、早くから自分が主役になれる会社です。ものづくりが盛んな分、会社の規模も得意とする分野も違うので、交流会を通して自分に合った会社を見つけてもらいたいです。

ーー京都は土地柄、伝統や文化が話題に登りますが、新しいものに取り組む意欲がすごく高いまちだなと感じています。日本初の製品が生まれたり、イノベーションが起きたりするのも、古いものを大切にするだけではなく新しいもの好きの京都人の一面があるからかもしれません。本日は、みなさんありがとうございました!

\京のWORK WORK交流会のお知らせ!/

今回インタビューさせていただいた会社は、2019年2月に東京で開催される「京のWORK WORK交流会」に出展予定です。ものづくり企業に加えて、観光産業の企業も参加します。

京都で働くことをお考えの方は、お気軽に足をお運びくださいね!

・日時:2019年2月16日(土)
・場所:日本大学会館 大講堂(東京都千代田区九段南4丁目8−24)
・アクセス:
 JR中央線・総武線「市ヶ谷」駅下車 徒歩2分
 都営地下鉄新宿線、東京メトロ有楽町線・南北線「市ヶ谷」駅 下車 A2出口 徒歩1分
・参加費:無料
・主催:京都府、京都ジョブパーク
・お申し込み:こちらから
・詳細:こちらから

記事の作成に関わってくれたクリエイター

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