移住コンシェルジュおすすめスポットをご紹介 vol.5 京都北部で自然豊かな暮らしを知る・見る・触れる

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みなさんは、「いなか暮らし」や「移住」についてどのようなイメージをもっていますか?

たとえば、リノベーションした古民家でゆったり暮らすこと、自然豊かな環境でのびのび子育てをすること、海や山に近い場所で「半農半X(※1)」を実践することなど、それぞれに思い描く理想のライフスタイルがあると思います。

(※1)半農半Xとは・・綾部市出身・在住の塩見直紀氏が提唱する、自分や家族が食べる分の食料は小さな自給農でまかないながら、「X(天職)」となる生業を見つけるライフスタイルのこと。

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そういった「いなか暮らし」や「移住」に憧れはあるけれど、具体的に何から始めたらいいのかわからない・・。京都府内にはどのような地域があるのか、自分に合った地域はどこなのか知りたい! という方も少なくはありません。

最近は、自治体のホームページやパンフレットでも「移住」についての情報を探せるようになってきました。ですが、実際に足を運んでみることで、ご自身が思い描くイメージと 現実的な生活を照らし合わせることが大事だと、わたしたち「京都移住コンシェルジュ」は考えています。

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本記事では、これから移住を考えたいみなさんも、すでに移住先を探し始めているみなさんも、気軽に訪れることができる「京都移住コンシェルジュ」おすすめのスポットを紹介していきます。

地域への滞在を通して、京都府北部の自然豊かな暮らしを体験したり、先輩移住者の方々にお話を聞いたりしながら、次のステップへ向けて具体的な一歩を踏み出していただけたら嬉しいです!

京都府北部に位置する、綾部市志賀郷(しがさと)町とは?

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「志賀郷(しがさと)町」は、JR綾部駅から車で北へ20分のところに位置しており、綾部市の総人口おおよそ33,600人のうち129世帯、248人ほどが暮らしている地域です。(2019年3月1日現在)

最近はUIターンされた方々が個性的な飲食店や農家民宿などを開業しています。

《今回ご紹介するおすすめスポット》

【飲  食】 竹松うどん店
【飲  食】 そば処 あじき堂
【農家民宿】 手紙の木の家
【農家民宿】 水田家の食卓
【農家民宿】 民泊さくら

◎京都方面からのアクセス

・お車で:「沓掛IC」 → 「綾部安国寺IC」まで54分
     「綾部安国寺IC」から車で15分

・公共交通機関で:JR京都駅 → JR綾部駅
         あやバス志賀南北線「志賀郷」下車(所要時間:34分)
あやバス時刻表参照:https://www.city.ayabe.lg.jp/ayabus/unchin/jikokuhyo/documents/sigananboku.pdf

◎こんな人におすすめです!

・綾部市志賀郷町の素敵な場所を訪れてみたい!
・実際に宿泊しながら「いなか暮らし」を体験してみたい!
・訪ねた先で先輩移住者のお話を聞いてみたい!
・半農半Xな暮らし方や地域ならではの生業を知りたい!

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▼ここからは、移住コンシェルジュおすすめスポットを詳しくご紹介していきます!▼

本場讃岐うどんで地元を盛り上げたい!【竹松うどん店】

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▲竹原友徳さん・妙さんご夫妻。

2010年10月にオープンした「竹松うどん店」。店主の竹原友徳(とものり)さんが、2008年にUターンして開業しました。

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大学卒業後に香川県のうどん屋さんに弟子入りし、3年間の修行を経て、日本一周うどん行脚の旅へ出るというおもしろい経歴をもつ竹原さん。

「大学時代、地元へ帰るたびに『過疎高齢化』が進んでいるな〜と感じていました。当時からうどん打ちを習いはじめていたので、うどんで地元を盛り上げていきたい、いつか故郷でお店をやってみたい、そんな気持ちがふつふつと湧いてくるようになりました」(竹原さん)

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▲せせりうどんと季節の天ぷら。

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▲しょうゆうどんと季節の天ぷら。

薪釜で茹であげられる讃岐仕込みのうどんは、適度にコシがあり、喉ごしもバツグン! 出汁は天然かつ無添加のものを使用し、素材は日本全国からこだわり抜かれたものを使っています。

おすすめは、炭火焼きのせせりが乗った「せせりうどん」と、香川県民定番の味「しょうゆうどん」。このおいしさと喉ごしは、ぜひお店で味わっていただきたいです!

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昨年10月に8周年を迎えた「竹松うどん店」。その月日のなかで、竹原さん自身も地域の変化を感じているそう。

「町内に、そば屋の『あじき堂』さんや、毎週木曜日にオープンするカフェ『クキガタワ』さんができました。魅力的なお店が増えたことで、地域の魅力も増してきたように思います。そういった地域の変化が届くようになったのか、子育て世代のUIターンも増え始めています。子ども達のためにも、地域ぐるみで楽しいまちづくりをしていきたいと思っています。移住希望の方にもまずは、志賀郷の人の魅力、歴史の魅力に触れてもらえたら嬉しいです」(竹原さん)

■information■

竹松うどん店
営業時間:11:00〜15:00
定休日:7と8と9のつく日
電話番号:0773-21-1665
HP:https://ameblo.jp/takematsuudon
料金:かけうどん350円~
住所:〒623-0343 綾部市志賀郷町儀市前13

そばはつながる、人もつながる【そば処 あじき堂】

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▲安喰健一さん、由美子さんご夫妻。

2015年5月にオープンした「そば処 あじき堂」。越前仕込みの手打ちそばは香りが豊かで、しっかりした歯ごたえと旨味が特徴です。

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こちらが古民家を改修した店内の様子。「神絵巻」と描かれた襖絵は、安喰さんの息子さんによって描かれたもの。なんと、これだけの大作を下書きなしで描き上げてしまったというので驚きです。

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▲そばの基本の食べ方「もりそば」。

そばは香りが命。そば粉の鮮度が香りの豊かさを左右します。まずは薬味を一切つけずに、打ちたてのそば味わってみるのはいかがでしょうか。

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▲秋から春にかけて楽しめる季節限定の「鴨南蛮そば」。

もりつゆやかけつゆには、昆布、干ししいたけ、かつお節、さば節等を使用した無添加のお出汁を使っています。

次回訪れる際は、大根おろしと刻みネギ、かつお節がトッピングされた 本場の越前そば「おろしそば」や、春先〜初夏限定の「アボカド豆富そば」を食べてみたいと思います!

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“そばはつながる、人もつながる” をモットーに、そば打ちと向き合う安喰さん。

米づくりがしたい! と縁も所縁もなかった綾部にたどり着き、2008年に移住した当初は、平日は工場で生活費を稼ぎながら、週末に田んぼや出張そば打ち体験などを行なっていたそう。「安喰さん=そばを打つ人」だと地域の方に認識されるようになってから、「あじき堂」オープンに向けて様々なご縁が繋がっていきました。

「自分は “なにをもって人の役に立てるのか、地域の人に喜んでもらうことができるのか” これは、いつも自らに問いかける大切なキーワードでした。僕の場合はそれが『そば打ち』だったんだと思います。なにか具体的な職業でなくても、そういった心持ちで来ていれば『移住』はそこまで難しいことではないと思うんです。まずはゆっくりおそばを食べに来てください」(安喰さん)

■information■

そば処 あじき堂
営業時間:11:00〜15:00
定休日:火曜・水曜・木曜
電話番号:090-8099-6422
HP:https://ajikido.jimdo.com/
料金:おろしそば 750円〜
住所:〒623-0343 京都府綾部市志賀郷町町ノ下31

都会とは異なる贅沢な生活に惹かれて【手紙の木の家】

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築130年の古民家を、大工さんであるご主人がリノベーションした農家民宿「手紙の木の家」。敷地内に大きな「タラヨウの木(=手紙の木)」があることから、この名前を付けられました。

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ここには、「田舎に行ってみたい!」「自然のなかで子どもを遊ばせたい!」「移住を考えてみたい!」そんな方々が、ありのままのいなか暮らしを求めてやって来ます。

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こちらがゲストルーム。壁に沿って設置されているカウンターテーブルは、筆者のお気に入り。窓から見える里山の眺めが最高です!

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お食事はジビエ料理を中心に提供されています。最近は、ご主人だけでなくお子さんもシカやイノシシを捌くのだとか。おやつにイノシシの肉を使った自家製スモークをいただいたのですが、ついついお酒がほしくなる美味しさで、とても驚きました!

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長崎県出身の博子さん。志賀郷に移住して約20年が経ちます。旅行会社に勤めていた頃に農業がしたくなり、亀岡市へ移り住みます。

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(写真提供:金田さん)

その後、志賀郷のキーマン・井上さんと出会ったご縁から単身移住を決意。井上さんに「ここでつくったお米を販売しながら生活したらどうや?」と提案され、いきなり8反(※2)の田んぼを任されます。

(※2)1反(いったん)とは・・1反あたりおおよそ10アール(10アール=100㎡)。1反あたりおおよそ400kgのお米が収穫できる。

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(写真提供:金田さん)

「心地よい方へ流されるまま過ごしていたら、現在の生活にたどり着いていました。自然の近くで暮らせることは、都会とは違う “贅沢さ” があると思うんです。日々の生活は忙しいですが、時間の流れが豊かですね。それを魅力に感じてこの場所にやって来たんだと思います」(博子さん)

移住を考えている方、いなか暮らしを体験してみたい方、研修やゼミ活動で訪れる外国人や大学生。ここには、年間を通して様々な人が訪れています。

■information■

手紙の木の家
営業期間:通年
電話番号:0773-21-2069
HP:https://www.ayabe-kankou.net/hotel/houses/tegaminoki.html
料金:1泊2食付6,000円 小学生 4,000円 3歳~未就学 3,000円
定員:5名1室
住所:〒623-0343 京都府綾部市志賀郷町藤谷16-2

日常に、小さな農のある暮らし【水田家の食卓】

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2015年の夏にオープンした農家民宿「水田家の食卓」。オーナー夫妻の水田裕之さん・さかえさんは、“毎日食べるお米や野菜をできるだけ自分たちでつくってみたい” と、小さな農のある暮らしを大切にしています。

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(写真提供:水田さん)

水田家の食卓には、「これからの生き方を模索している」「農家の暮らしを知りたい」「自然豊かな環境への移住を考えたい」「安心でおいしい手作りの食卓を囲みたい」という方が年間を通じて訪れるそう。農業体験や黒焼き玄米茶づくり、近所の方との交流を通して農村の日々の営みに触れることができます。

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(写真提供:水田さん)

お食事は、水田家の畑で採れた野菜を中心にしたベジタリアン料理を提供。マクロビやビーガン料理にも対応しています。

また、農家民宿以外にも「WWOOF(ウーフ)※3」のホストをしており、世界中から様々なバックグラウンドをもった方々が農業や農村の暮らしを体験しに訪れます。

(※3)WWOOF(ウーフ)とは・・World Wide Opportunities on Organic Farms「世界に広がる有機農場での機会」の頭文字。WWOOは、有機農業の農場を核とするホストと、そこで手伝いたい・学びたいと思っている人とを繋いでいます。

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(写真提供:水田さん)

水田さんは、京都市左京区出身。岩手県の大学で農業を学んだ後、農業高校の教員を経て、自身が農業をするために綾部市内へ移り住み、2009年に志賀郷へ移住しました。

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「移住を希望されているなら、地域の方と話してみることが大事だと思っています。そうすれば、地域側だけでなく、みなさん自身の不安も解消できると思いますよ。あとは、移住前にどんな仕事をしながら生活をしていくのか、どんなことを大切にしていきたいのか イメージが湧いているといいですね。そのためにも、まずは気軽に『水田家の食卓』を訪れてもらえたらいいのではないかと思います」(水田さん)

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▲水田家の食卓周辺の風景(写真提供:水田さん)

志賀郷は、代々受け継がれてきた歴史を感じる地域だと、水田さんのお話は続きます。

都会への単なる引っ越しとは、すこし異なる田舎への移住。滞在を通して、実際に移住を経験された水田さんに、先輩移住者からのアドバイスをいただいてみるのもいいかもしれませんね!

■information■

水田家の食卓
営業期間:通年
電話番号:0773-21-1245 携帯:090-7117-9068
HP:http://mizutake.jimdo.com/
料金:1泊2食付 8,000円
定員:5名1室
住所:〒623-0343 京都府綾部市志賀郷町山ノ神13

誰もが「ただいま」と言える場所【民泊さくら】

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2017年1月にオープンした農家民宿「民泊さくら」。ご主人の実家にあたる築100年の古民家をリノベーションして開業されました。

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民宿の裏手には、「志賀の七不思議伝説(※4)」の舞台にもなっている藤波神社があり、この地域に語り継がれる民話や伝承などの文化的遺産にも触れることができます。

(※4)志賀の七不思議伝説とは・・志賀郷に古くから伝わる「志賀の七不思議伝説」。その伝説は今日まで脈々と語り継がれ、今なお現存する2つの不思議が神事として残っています。詳しくはこちらへ。

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▲テーブルセンターには使わなくなった帯を使用しています。

真ん中には、ヒノキの大きな特注テーブルをみんなで囲める団欒スペースがあります。どなたでも座りやすいように、掘りごたつになっています。

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こちらがゲストの宿泊スペース。1日1組限定、最大6名まで宿泊することが可能です。

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お食事は、石井さん自家製の野菜を中心とした旬の料理を提供しています。あまりのおいしさに、泊まりに来たお家の子どもさんが、ニガテだった野菜をパクパク食べてしまったこともあるのだとか。

冬場は、鍋、焼肉、しゃぶしゃぶなど、地域ならではのシシ肉料理を楽しむこともできます! 希望者はアルコールの持参も可能です。

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オーナーの石井ご夫妻とともに、心温まる時間を過ごせる「民泊さくら」。幸子さんはお話好き&お世話上手で、宿にやって来るすべての人たちのお母さん的な存在です。

「主人が転勤族だったこともあり、これまでの人生の中で都会も行ったし、いなかでも暮らしてきました。駅に行けば電車が来る都会は便利だけれど、のんびりゆっくりできるいなか暮らしは自分にあっているような気がしています」(幸子さん)

事前に予約すれば、本格的な押し花体験をすることもできます。押し花を使ったしおりやコースターは旅のお土産にぴったりかもしれませんね。

■information■

民泊さくら
営業期間:不定休
電話番号:0773-49-1512
HP:https://www.ayabe-kankou.net/hotel/houses/sakura.html
料金:1泊2食付 6,000円 素泊まり 3,500円
定員:6名2室 (1日1組)
住所:〒623-0344 京都府綾部市西方町桜34

おわりに

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代々紡がれてきた土地の歴史と、その続きにある現在の暮らし。長くこの地域に住む方からも、新しくこの地へ移住した方からも、志賀郷に生き暮らして来た人々が昔から大切にしてきたであろう「心」を感じるインタビューとなりました。

まずは「美味しいおそばやうどんを食べに行きたい!」という方も、「移住を考えてみようかな」という方も、すこし立ち止まって「自分の人生を見つめてみたい」という方も、ぜひ一度志賀郷を訪れてみてはいかがでしょうか。

(文責・並河杏奈)

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そんなみなさんの想いをカタチにしていくために、伴走し、応援するのが「京都移住コンシェルジュ」です。京都・大阪・東京それぞれの場所で「移住相談窓口」を開設していますので、まずはお近くの窓口へ気軽にお越しください。

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