無理なくやりたいことをやればいい 自分の周りを楽しく、それが地域のためになる

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京都のおもしろい人を訪ねる「人を巡る」シリーズ。京都に移住した人の体験談や京都の企業で働く人をご紹介する連載コラム記事です。移住するに至った苦労や決め手、京都の企業ならではの魅力など、ひとりの「人」が語る物語をお届けします。

第12弾にご登場いただくのは、デマチクラバーを運営する寺田章展(てらだあきのぶ)さん。デマチクラバーは、京都御苑の北側、鴨川デルタそばの出町柳をより面白い街にするため、商店街や地域の学生を巻き込んだ飲み会や変わり種のイベントを開催する団体です。今回は、寺田さんが出町と関わることになったきっかけや、就職後も本業の傍ら地域と関わり続ける想いについてお話を伺いました。

自称『意識低い系』な人が集まるデマチクラバー

京都でどんな活動をしているか教えてください。

デマチクラバーというただの飲み会サークルを運営しています(笑)飲み会の他にも、凧揚げやお月見などゆるい集まりや、学生主体の街歩きイベントがあります。一人でやってると恥ずかしいことも、みんなでやれば楽しめるから。

ーどんなきっかけで活動を始めたんですか?

出町と関わり始めたのは、大学のプロジェクトがきっかけです。「でまち家」という京町家を拠点として世代超えて集まるプログラムがあり、京極小学校の子に勉強教えたり、演劇をかじってる人を連れてきて、大人やおじいちゃんおばあちゃんに向けて朗読会を開いてました。

そのおかげて街の人と繋がっていたから、就職した後も毎月地域の飲み会に顔を出してました。それから3年くらい経って、同志社や立命館の学生さんがゼミ活動で街を歩くのを見ていたけれど、地域の人と世代ギャップがあって萎縮しているのがもったいないと。よく商店街で集まっていた同世代の4人で「繋げ役になろう」と始めたのがデマチクラバーです。面白い動きがあれば人も集まって、商店街も元気になると思いました。

飲み会には、地域のおじさまから若者までさまざまな人が集まる。

 

鴨川デルタでのお月見イベント。自作川床をつくり楽しんだ。

ー活動を始めてみて、どうでしたか?

学生メンバーが毎年何人か関わってくれて、地域の人との距離も近くなったと思います。もちろん合わない人もいますが、ほかに居場所がある人は各々で楽しめば良いと思ってます。飲み会に来る人も順調に増えていき、自分も他の人のイベントに足を運ぶようになりましたね。そういう繋がりのおかげで、中書島の方とコラボで紅白歌合戦をするなんてこともありました。

基本的にあぶれ者が集まる場所ですね。自分がそういう人間だから、そういう人たちで集まると楽しいんですよね。

自分の住む街を楽しくしたいだけ

ー出町での暮らしはどう感じでいますか。

居心地いいですよ。せっかくだから商店街で何か買おうかなと思うし、もっと深く知りたいと思える魅力的な人がたくさんいます。商店街の人にも「ここで何かやってる兄ちゃん」という印象を持ってもらってるので、自分の居場所になってきてる感じがします。

ー魅力的な街なんですね

そうですね。ただ、この地域だからというより、たまたま関わったから好きになった感じかな。どこに住んでも一緒だと思います。出身の大阪も、留学したトロントも愛着がある。情が厚い方なので、一度つながったらその人のこともっと知りたいと思うんです。

ー愛情深いんですね。

ただ「自分がこの街をどうにかしたい」という想いではないんです。自分が仲良くなった人や関わってきた大学にはうまくいって欲しいし、住んでいる街を居心地よくしたい。ただそれだけなんです。

だから本業が忙しいときは、活動もあまり出来ないこともあります。楽しく生きれればなという感じなので、楽しいことしかやってない。このゆるさだから、無理なくつづいてきたのかなと思います。

つながりまとめる

ー地域や活動では、どんなポジションですか?

人をつなげたり、はやし立てる役ですね。デマチクラバーは他のメンバーがアイデアや技術をたくさん持ってます。自分は文系の体育会系で、まとめたり声をあげることくらいしかできない。お互いの足りないところを補完しあっていました。

昔から、隅っこにいる人に話しかけて楽しませるのが好きでした。飲み会の幹事は率先して引き受けるけど、飲み会の場では、遠くからみんなが楽しんでるのを眺めたり、あぶれてる子がいたら話しかけたりしてます。

ーこれからどんな変化しきそうですか?

自分はまとめることしかできないので、ずっとその役割をつづけると思います。ただ、30代になって、何となく集まって一緒に何ができるか考えていた20代の頃とは違うなと実感しています。それぞれ自分の仕事や居場所を持ってる人が多い。その人たちと、どう深くつながっていけるかなとぽつぽつと考えています。

お互い自分を持っていて、「何かあったらこの人に聞こう」と思えるつながりが増えています。お茶を和束の知り合いから買ったり、知り合いの八百屋さんやビール屋さんに行ったり、自分の生活に入り込んできています。

これからお互いのスキルで補完し合って生きるというのが、どんどん増えていくのかな。

「地域を盛り上げる」というと、ちょっと気後れしてしまう人もいるかもしれません。でも、ハードルを高く感じる必要はないのかもしれない。寺田さんのお話を聞いて感じたのは、無理せず自分が居心地よく在ること、そして自分の周りから楽しくしようという気持ち。自分が楽しめる範囲で人と出会ったり、お店を知ったりしていくことが地域と関わる上で大事なことかもしれませんね。

▼『デマチクラバー』Facebook
https://www.facebook.com/demachiclubber/

記事の作成に関わってくれたクリエイター

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