東京を手放し、私は京都で生きていく 居たい場所に居よう。心が導き出したシンプルな答え

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京都のおもしろい人を訪ねる「人を巡る」シリーズ。京都に移住した人の体験談や京都の企業で働く人をご紹介する連載コラム記事です。移住するに至った苦労や決め手、京都の企業ならではの魅力など、ひとりの「人」が語る物語をお届けします。


第3弾にご登場いただくのは、浅井 葉月(あさい はづき)さん。京都の立命館大学を卒業後、東京の会社に就職。約2年半勤めますが、心の疲労が重なり、やむなく休職。その間、京都移住計画が主催する『十人十話(※)』に参加します。2019年3月、東京から京都に帰ってきた浅井さん。東京暮らしを手放し、京都暮らしを選んだ背景についてお聞きしました。

京都に帰ろうと決めた、ヨーロッパ旅行の初日

ーー浅井さんが京都に帰ってきて約3ヶ月。京都に帰ろうと決めたのは、どのような背景があったのでしょうか。

きっかけのひとつは『十人十話』です。自分自身や仲間との対話を通して、「会社の組織に属する人間」ではなく、「浅井 葉月という人間」として、これからの働き方や生き方を考える時間を過ごせました。でも、移住を決心したのは『十人十話』のプログラムを終えたあと。衝動的に出かけたヨーロッパ旅行のときですね。

ーーヨーロッパの旅行先では、どのような出会いがあったのでしょうか。

最初に訪れたドイツで、街中をぶらっと歩いたんです。そうしたら、大きな川が通っていて、河川敷を歩けるようになっていて。心惹かれるまま歩いていたら、なんか、鴨川に帰りたいーって思ったんですよ。

ドイツに流れる河川・マイン川。両岸に河川敷が通っています(撮影:浅井さん)。

ーードイツと京都の河川敷の景色が、偶然にも重なって見えたんですね。

ほぼ、直感です。あ、京都に帰ろうって。ヨーロッパ旅行は、今後の生き方を探るのも目的だったのですが、まさかの初日に答えが出てしまって(笑)。帰国後は、京都に移住することを第一優先に動きました。偶然や出会いも重なって、いろんなところで京都に引き寄せられたんだなって思います。

東京暮らしのメリットを手放した理由

ーー京都を選んだとはいえ、東京にも魅力がたくさんあると思います。未練などはなかったのでしょうか。

もちろん、ありましたよ。2020年の東京オリンピック関連の仕事に携われるチャンスもありましたし、街中もどんどんおもしろくなって、盛り上がりを肌で感じていましたし。その真っ最中に東京の暮らしを手放すのは、やっぱりもったいないなって感じました。

ーーそれでも、東京の暮らしを手放した理由はなんでしょうか。

東京でのチャレンジングな暮らしよりも、京都で暮らすほうが私らしくあれると思ったんです。ベースにあるのは『十人十話』で繰り返した内省と対話。「私ってなに?」「どうありたいの?」「どこに居たいの?」って問いかけるうちに、東京で挑戦して、社会的な評価をたくさん得るよりも、自分が居たい場所で生きたいなって。もちろん、東京も好きなので、今はスパイス程度に時々帰っています。

居たい場所に居ればいい、それが京都だった

ーー京都での実際の暮らしはいかがですか。

京都に移住したのは大正解ですね。ヨーロッパでの直感はすごいなって(笑)。改めて鴨川の景色をみると、自転車で通勤している人もいれば、買い物帰りのおばあちゃんがいたり、はたまた、歌を歌っている人もいて。自由やなーって。この感じに惹かれたんだなって思います。

鴨川の河川敷、荒神橋の上からパシャり。(撮影:浅井さん)。

ーー最後に、移住を検討している方に向けてアドバイスをお願いします。

問いを持つことが大切だと思います。私はどこに居たいんだろう、どうありたいんだろうって。すぐに答えはでなくていいんです。問いかけていれば、適切なときに答えは出てくる。そのときに、思い切って飛び出せばいいんだと思います。

私、正直、移住した実感はないんですよ。そんなに大それたことをしたつもりはなくて。単純に、自分の肌に合う場所で暮らそうと思ったんです。生きたい場所で生きよう。もう少し柔らかく言えば、居たい場所に居ようって。私の場合、その場所が京都だったんです。


※十人十話-JUNINTOWA-
2018年8月〜12月に実施された、全6回の連続セミナー&ワークショップ。移住や転職など、「いつかは」と先送りしてしまいがちな人生の選択。共通の悩みを抱える仲間と一緒に、内省と対話を繰り返しながら、本当の自分と向き合うプログラム。
https://peatix.com/event/392814/view ※イベントは終了しています。

過去記事
第2期「十人十話-JUNINTOWA-」体験型説明会〜本当の自分と向き合う、自分だけの物語を紡ぐ〜
KYOTO WORK LIFE DESIGN LAB – 第2期 十人十話 -〜もっと多様に、ゆるやかに、人と企業が出会うために〜

記事の作成に関わってくれたクリエイター

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