ライフディレクター・大木 脩さん 人伝いで仕事が巡る、混沌とした京都だからこそ拓ける道

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京都のおもしろい人を訪ねる「人を巡る」シリーズ。京都に移住した人の体験談や京都の企業で働く人をご紹介する連載コラム記事です。移住するに至った苦労や決め手、京都の企業ならではの魅力など、ひとりの「人」が語る物語をお届けします。

第2弾にご登場いただくのは、ライフディレクターの大木 脩(おおき しゅう)さん。大学1回生のときに大工業を請け負う一人工務店『L-lab』を開業、2019年5月には『合同会社生活工学研究所』を創業。一人ひとりに合った暮らし方の企画や提案、演出などを行なっています。

大木さんは富山県出身。大学進学をきっかけに京都に移り住みました。開業・起業する上で京都はどのような場所なのか、移住する上でどのようなことが大切だと考えているのか。ライターの山本 英貴がお話をお聞きしました。

あなたが思い描く、理想の暮らし方を演出する

ーー大木さんが代表を務める、『合同会社生活工学研究所』について教えてください。

主に店舗・施設の設計や施工、展示会の企画や設営、服飾デザインといった事業を行なっています。基軸にあるのは「生活の研究」です。生活と仕事、生活と道具、生活と洋服など、さまざまな分野に生活という切り口で関わっています。

ーー肩書きの「ライフディレクター」とは、具体的にどのようなことをするのでしょうか。

お客様の人生設計を伺いながら、どのような暮らしを求めているのかを一緒に考えていきます。そして、理想の暮らし方に合わせた住まいを提案し、実際に演出していくのがライフディレクターです。自分らしい暮らし方って、人によっていろんな形があると思うんですよ。僕自身、キレイ好きが高じてミニマリストになりました。施工や設営で留まるのではなく、一人ひとりが思い描く暮らしのあり方に耳を傾けながらデザインを行なっています。

ご縁で仕事が広がる、本業に集中できる

ーー大学1年生のときに一人工務店『L-lab』を開業、2019年には『合同会社生活工学研究所』を創業。どのような経緯で開業・起業に至ったのでしょうか。

元を辿れば、小学4年生のときに電動工具を初めて使ったのが始まりかなと思います。高校受験を前に将来を考えたのですが、ものづくりが好きという背景から工業高校に進学しました。また、起業が頭に浮かんだのも同じ頃。『13歳のハローワーク』って知っていますか? さまざまな職業を紹介した中高生向けの百科事典なのですが、最後のページに掲載されていた「経営者」という職業に惹かれたんです。高校ではものづくりを学んだ。じゃあ、大学では経営を学ぼうと思って、京都産業大学に進学。知人の店舗改装を手伝ったことがきっかけで、『L-lab』を開業するに至りました。

ーー個人事業主として、会社の代表として、京都で開業・起業してみてどうですか。

最初は実績も知名度もないので、まったく仕事がありませんでした。でも、京都は紹介で仕事の機会が巡ってくるんです。ご縁がご縁を呼んでくれて、学業と両立できないほどの案件をいただくまでになりました。いろんなものがギュッと狭いエリアに凝縮しているのが京都の特徴。知人とのつながりで仕事が増える可能性が十分にあるので、営業する手間なく、目の前の仕事に注力できるのが魅力だと思います。

混沌としているからこそ、目の前の選択肢を広げられる

ーー大木さんの目には、京都がどのような街に映っているでしょうか。

一言で表すなら、京都は「カオス」です。現代建築もありながら、築100年以上の古民家も点在している。景観的にも、文化的にも、「京都だから」と説明できてしまうのは素晴らしいことだと思います。だからこそ、京都は自分の選択肢を広げられる場所なんだと思います。

もし、京都での移住や起業・開業を迷われているなら、少しでもいいのでお試しで移り住んでみることをおすすめします。暮らす環境が変われば出会う人が変わり、見える景色も変わる。起業家やフリーランスもたくさんいますし、観光客として京都を訪れるだけでは得られない関係性を築けるはずです。まずは選択肢を広げてみて、自分にフィットする生き方や暮らし方を探してみてはいかがでしょうか。

合同会社生活工学研究所
URL:https://www.inst-led.com/

記事の作成に関わってくれたクリエイター

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