移住は自分らしく生きるための手段 京都移住計画の代表・田村 篤史さんが掲げる繋がりの旗印

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京都のおもしろい人を訪ねる「人を巡る」シリーズ。京都に移住した人の体験談や京都の企業で働く人をご紹介する連載コラム記事です。移住するに至った苦労や決め手、京都の企業ならではの魅力など、ひとりの「人」が語る物語をお届けします。

第1弾にご登場いただくのは、京都移住計画の代表・田村 篤史さん。2011年に京都移住計画を立ち上げ、現在は、企業の採用支援や若者キャリア支援、地域の活性化などに取り組んでいます。

今回は、改めて「京都移住計画とは?」についてフォーカス。「居・職・住」を事業の軸にしている背景や移住に関する考え方について、ライターの山本 英貴がお聞きしました。

移り住みたい人の不安を軽くする3本の軸

ーー京都移住計画は、「居(コミュニティづくり)」「職(求人情報)」「住(物件情報)」を軸に据えています。その背景には、どのような想いがあるのでしょうか?

京都に移住しようと考えたときのハードルを下げたいという想いがあります。移り住んだ先に、おもしろい人と出会えるコミュニティがあれば孤独を感じない。それに、生活に密接に紐づく仕事は欠かせないし、住む場所のイメージが湧けば一歩を踏み出しやすい。移住を考える人の不安を払拭できたらと思って、居・職・住を軸に情報を届けています。

ーー田村さんが主に担当している「居」と「職」について、それぞれどのようなこだわりがあるのでしょうか?

そうですね。「居」については、『京都移住茶論』というイベントを開いています。移住者にしても、移住検討者にしても、自分のことを深く話したり、聞いてもらったりする機会って多くないと思うんですよ。だからこそ、京都移住茶論では、共通点のある人同士が繋がったり、繋げたりできる。そんなご縁が生まれる瞬間に立ち会えるのは僕たちも楽しいです。

求人情報を届けている「職」については、企業文化や働く人の生の声を届ける意識をしています。同時に、マッチングを図るために業務内容の解像度を高く伝えたり、移住検討者のロールモデルとして移住して転職してきた従業員さんの体験談に着目したり。ひとつの「読み物」になっているのが特徴ですね。

移住は自分らしく生きるための手段

ーーそもそも、移住とは何なのでしょうか。単純に移り住むだけではない、特別な意味がある気がしています。

移住は幸せに生きるための手段であり、自分らしく生きるための選択肢のひとつだと思います。誤解されがちですが、移住するのが目的になっていはいけません。大切なのは、現状の違和感に気づいているかどうか。本当は望んでいないのに、何かしらの言い訳をしながら、働き、暮らし続けている人がたくさんいる。自分の生きる道を考えたとき、選択肢のひとつに移住という手段があります。

ーー自分らしく生きるためには何が必要だと思いますか?

「どう生きたいのか?」という問いを持つこと。とても便利な世の中ですが、疑いを持たなければ、周りに流され、進んだ先の違和感にすら気づけないかもしれません。でも、本当は、生き方の選択肢はたくさんある。自分らしく生きるために、生き方の問いを持つこと。そんな機会や出会いを京都移住計画でも増やしたいと思います。

京都の「入口」であり、「出口」でありたい

ーー今後、京都移住計画はどのような存在でありたいと思いますか?

これまでは、京都に住みたい人を迎え入れる「入口」のような役割が大きかったですが、今後は「出口」のような存在にもなりたいなと思います。例えば、京都の大学生が卒業して旅立つ前に、京都移住計画があることを知っておいてもらいたい。そうすると、いつかまた京都に帰りたくなったとき、戻りやすくなると思うんです。「いってらっしゃい」と「おかえりなさい」を言える存在でありたいですね。

京都移住計画の代表として、京都で暮らしたいという想いを形にしてきた田村さん。その背景には、自分らしく生きようと模索する人を応援したいという想いがありました。今後、京都移住計画が目指すのは「旗印」のような存在。どこにいても、京都との繋がりを示してくれることでしょう。

記事の作成に関わってくれたクリエイター

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