京都に関するコラム記事を読んでいて思うのだが、みんな鴨川が好きすぎやしないか。まるで鴨川に魂を奪われたかのように、口を揃えて「鴨川が好き」だと言う。
もちろん私も、住まい探しでは「鴨川沿いであること」を第一条件に挙げるほどの鴨川ラヴァーである。学生時代には、サークル活動の一環で真冬に、三条大橋下の鴨川を裸足で渡ったり、授業の合間に友達とデルタに集合してギターの練習をしたりした。社会人になった今も、通勤で毎日通るし、暇さえあれば夜でも散歩に繰り出す。数えきれない思い出がそこにある。
かもラジオでも、鴨川愛がたびたび語られる。
Tさん(#22)は「鴨川で告白すると成功する」という青春を話してくれた。Fさん(#13)は「上京区の民にとっても、(左京区に属する)デルタだけは欲しいんですよね」というニッチな話を聞かせてくれた。
それぞれの鴨川がある。みんなの鴨川ばなしを聞いてみたいものだ。
長かった冬が終わり、鴨川でのんびりできる季節がやってきたことが嬉しくてたまらない。出町でコロッケやコーヒーを買って、デルタでぼーっとするのが楽しみだ。