かもかもノート

スローな舞鶴

2024.07.29

移住計画のWebサイトにもご登場いただいているみなさんが、舞鶴で新たな挑戦を始められました。

舞鶴湾の汽水域に面する2棟の古民家を改築し、一棟貸しのホテル「SEW STAY」をオープン。舞鶴市で70年以上、縫製工場を営む福井センイさんが運営されています。

ホテルがあるのは西舞鶴駅から徒歩20分ほど、商店街を抜けた先にある魚屋地区。お魚好きのみなさんには、近くに卸売市場や水協食堂がある場所、銭湯好きのみなさんには目の前に流れる川を渡れば、国の有形文化財に登録された日の出湯がある、というとわかりやすいでしょうか。

今回泊まらせてもらったのは、平屋の一棟貸し「SLOW SEAM」。部屋と部屋、中と外の境目を曖昧にする柔らかなカーテンが印象的です。カーテンやクッションカバーには、縫製工場ならではの技術が使われていて、そうしたものを探すのもSEWならではの楽しみ。

アメニティは必要最低限、だけどSEWで過ごす時間が豊かになる飲み物やトランプが置かれていて。スタイリッシュな空間の中にも、運営する人たちの心遣いが滲み出ていて、ほっと落ち着く空間でした。

建物の裏には、川に面したプライベートな庭も。夜は、満点の星空のもと、魚が飛び跳ねる音を聞きながら一杯。舞鶴のみなさんの日常に溶け込むように、静かな時間を過ごすことができました。

魚屋地区に泊まったからこその出会いや体験はたくさんあったのですが、ここでは書ききれないので、ブログにでもしたためようかと思います。

今回のプロジェクトにかける思いはクラウファンディングのページで紹介されています。MOTION GALLERYで7月31日まで。


「都市」を「縫製」する汽水域沿いのホテル「SEW STAY」の立上げ

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